【インタビュー】総フォロワー数950万人突破のBLACK DIAMOND、始動「私たちだから伝えられる勇気や驚きがある」
各メンバーの総フォロワー数が950万人を超えるなど話題のBLACK DIAMONDが3月21日、デジタルシングル「Super Duper」と「hungry spider」の2曲同時リリースでデビューを果たす。ANRI、ARIS、MARY、MIIRO、L.Vの5人から成るダンスボーカルグループはセクシー女優という枠組から飛び出して、“女性のエンパワーメント”をコンセプトに歌とダンスパフォーマンスで女性に勇気と希望を与えるべく、世界に向けて発信するプロジェクトだ。
◆BLACK DIAMOND 動画 / 画像
脇を固めるクリエーター陣も豪華。恋愛系カリスマシンガー・8utterflyによる歌詞は女性の共感を呼び、AFTERSCHOOLなど多くのK-POPアーティストをプロデュースするBLACC HOLEの先鋭的なトラックとメロディは中毒性の高い仕上がり。アートワークにはSHIBUYA109環境リニューアルのクリエイティヴディレクターでもある五十嵐LINDA渉を起用した。多面的に加工されたダイヤモンドのように四方八方へ輝きを放つ5人の魅力が目映いばかり。
インタビューでは、5人がどんな想いを抱いてこのグループに参加することになったのか、それぞれの音楽歴やキャラクター、エンパワーメントとセクシー女優の高い親和性、「Super Duper 」と「hungry spider」というタイプの異なる2つのデビュー曲制作秘話について語る。BLACK DIAMONDとしては結成後自身初となるレアなインタビューを10000字越えのロングインタビューでお届けしたい。
◆ ◆ ◆
■こんな素晴らしいプロジェクトなら
■世界を目指せるかなと思って
──BLACK DIAMONDは2022年9月のメンバーオーディションを経て結成されました。そのオーディションはセクシー女優事務所をはじめとする関係各社に案内が送られたそうですが、まず皆さんはどんな動機でオーディションに参加したのか、教えてもらえますか?
ANRI:私は元セクシー女優ですし、個人事務所で活動しているので、今回のオーディションのオファーって本来はこない立ち場だったんですね。だけど、掛かり付けの歯医者さんが、そのオーディションの関係者とたまたま知り合いで。歯医者さんは私がずっと音楽をやりたがっていることを知っていたので、「こういうプロジェクトが立ち上がったけど、興味ない?」って教えてくださったんです。
▲ANRI
──以前から音楽に興味があったんですね。
ANRI:ある大手メジャーレコード会社からのデビュー予定があったんですが、コロナ禍でプロジェクト自体が頓挫してしまって。歯医者さんからお話を聞くまでは、“もう音楽をやる機会はこの先ないかもしれないな”って思うぐらい瀬戸際にいたので、底から上に跳ね上がるかのような気持ちでオーディションを受けさせてもらいました。そういう経緯もあって、私は最終オーディションで合流した感じなんです。オーディション概要には“海外に向けたアーティスト”という言葉があって。私はイギリス出身のトリリンガルでもあるので“世界で活動できる”ということも大きかったですね。
──L.Vさんは?
L.V:私は最初、友人として付き合いが長い冲⽥杏梨(ANRI)から「実は、こういう大きなプロジェクトに参加させてもらえることになったんだ」という話を聞いていて、「そうなんだ! 良かったね!」って応援していたんです。過去にANRIがソロコンサートをやったときにも、私はファンに紛れて涙を流しながら観てたような人なので(笑)。そのときから、ANRIがすごく真剣に音楽と向き合ってることも知っていたんです。正直、私も真剣な音楽活動に興味はあったんですけど、なかなかチャンスやきっかけを作ることができずにいて。そうしたら、「追加オーディションをやるっぽいよ」ってANRIから聞いて、“これは飛び込まないわけにいかない”っていう感じで挑戦しました。
▲L.V
──L.Vさんには、アーティスト名の由来についても教えていただきたいです。
L.V:そうなんですよ! これはまさに、世界に行くということを意識しているからの名前なんです。メンバーのみんなはセクシー女優としての氏名があって、その名前部分だけをアーティスト名としてアルファベット表記してるんですね。私は佐山愛なので、ステージとかで自己紹介するときに、「アイ アム アイ」って言うことになるんですけど、そうすると海外の方から“は?”みたいな顔されることが経験上、本当に多くて(笑)。
──外国の方には“私は私”って聞こえちゃうということですか?
L.V:そうなんです。愛っていう名前だから“LOVEちゃん”ってニックネームもあるので、“じゃあ、LOVEにしちゃおう”って話にもなったんですけど、例えばファンの方が「I LOVE ANRI」って声援してくれたとき、“LOVE”という言葉に“私のこと!?“って反応しちゃったり、「I LOVE LOVE」という声援もどうなのかなって。どうしたものか困っていたところに、今回ビジュアル関連のディレクターを務めている五十嵐LINDA渉さんから「LOVEを省略してL.Vにしませんか?」ってご提案いただいたんです。だから、海外を意識しているが故のアーティスト名ですね。この話は初出し情報です。言いたくて言いたくてしょうがなかったので、よくぞ訊いてくれました(笑)。
▲MARY
──MARYさんも音楽歴がありますね。
MARY:はい。私は2歳ぐらいからずっと音楽をやっていたんですけど、橘メアリーとしてセクシー女優になってからも、シンガーとしてソロライブや、DJ MARY名義で地方や海外に行ったり。今も継続中のセクシーアイドルユニット(ギンギン♂ガールズ)とか、ずっと音楽活動をしてきたんです。
──このコロナ禍にもシンガーとしてソロライブを開催していましたし。
MARY:コロナを機になくなってしまったプロジェクトもあったんですけど、やっぱり音楽活動を続けたいと思ってて。そんなときに私もANRIちゃんからお話をいただいて、“こんな素晴らしいプロジェクトがあるなら、世界を目指せるかな”と思ってオーディションを受けさせてもらいました。
ANRI:こちら側の3人(ANRI、L.V、MARY)はBLACK DIAMOND結成以前から親交があって、今も普段から連絡を取り合ってますし。
▲ARIS
──500名ほどの応募があったというオーディションを一次審査から勝ち抜いてきたのがARISさんとMIIROさんですが、ARISさんも音楽活動歴がありますね。
ARIS:私は7年間ぐらいセクシー女優のアイドルグループ(マシュマロ3d+)のメンバーとして活動していたんです。
──3月11日に卒業したとか。
ARIS:はい。そのグループは“妹系アイドル”みたいな形だったんですけど、そろそろ新しいところに行きたいなと思っていたんですね。それと、セクシー女優の乙アリスとして国内では売れることができたので、次は世界を目指して何か新しいことを始めたいなと思って受けたのが、このオーディションでした。
MIIRO:私はセクシー女優になる前は、歌手を目指して音楽専門学校に通っていたんです。だけど、コロナとか関係なく自分の歌へのモチベーションが下がって、一回挫折して諦めてしまって。で、百咲みいろとしてセクシー女優になってから、やっぱり歌がやりたいなっていう気持ちが戻ってきて、それを取材とかで話していたら、その記者さんの繋がりで事務所にライブ出演のお話をいただくことができたり。そこから今回、事務所にオーディションのお話が届いたんです。
▲MIIRO
──オーディションはどんな形で進みましたか?
MIIRO:最初は“どんな感じなんだろう?”っていう不安しかなくて。1次は書類選考で、2次は歌唱審査だったんですけど、審査員の方々の前に立って歌うときが一番緊張しました。やっぱりプロジェクトチームの方々の審査する目がすごく鋭かったので(笑)。ライブだと、ファンの方々の前で歌うので眼差しが温かいんですよね。でも、オーディションはそういう場とは違うので、本当に緊張しました。
ANRI:私のときもそうだったよ。審査員の人たちはニコリともしないので、どう思ってるのかよくわからないんですよ。なので、ありのままの自分を出して、「このプロジェクトに合ってるかどうかわかりませんが、よろしくお願いします」って挨拶するみたいな(笑)。本当に審査員の目がキッとしてたよね。
L.V:みんなもそうだったんだね。私のときもまったく同じ(笑)。でも、実は誰かのときは「えっ? 審査員の人、結構ノリノリだったよ」みたいなことない? 大丈夫?
MARY:大丈夫、みんなそうだったから(笑)。
ARIS:はい(笑)。
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