神はサイコロを振らない、ツアーファイナルにasmiサプライズ出演でコラボ初パフォーマンス

神はサイコロを振らないが2月5日、Zepp Haneda(TOKYO)にて＜Zepp Tour 2023「雪融けを願う飛行船」＞のファイナル公演を開催した。asmiがサプライズ出演し、「朝靄に溶ける」のコラボ初パフォーマンスも飛び出した同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆神はサイコロを振らない 動画 / 画像

1月15日にバンド結成地である福岡からスタートした＜Zepp Tour 2023「雪融けを願う飛行船」＞。会場を埋め尽くす満員のオーディエンスと共に場内を熱気に包み込み、各地を大いに沸かせた神はサイコロを振らないが、2月5日にZepp Haneda(TOKYO)で同ツアーのファイナル公演を開催した。





このツアーのために新たに制作されたオープニング曲が鳴り響き、特殊形状のLEDを這うような映像演出と特殊形状のトラスにも仕込まれた照明演出が会場の世界観を一変させる。観客の拍手喝采に包まれながら、桐木(B)、吉田(G)、黒川(Dr)に続き、ボーカル柳田が走りながら登場。ステージ左右を煽った後、ステージセンターで「始まりの唄を今歌おう」という一節からスタートする「巡る巡る」へ。ボルテージが一気にMAXとなった場内に、立て続けに「タイムファクター」「イリーガル・ゲーム」とアップテンポの楽曲をパフォーマンスするなど、冒頭から神サイの世界観に包み込んだ。3曲を披露した直後のMCで柳田はこう語った。

「今回、＜雪融けを願う飛行船＞というツアータイトルなんですけど。“雪融け“っていうのは、みんなで声出してね、夢見てた場所をいつか取り戻せたら！っていう気持ちを込めたんです。そして今日、ファイナルにして、声出しOKになりました！ みんなのパワーで快晴になったし、おもいっきり声出ししていいし。結成して以来、こんな景色を僕らは見たことないわけよ。この瞬間を楽しみに、コロナ禍でも、あえてコール＆レスポンスできる曲を沢山作ってきました」

そして「みんなのちっちゃな愛が、会場に、日本に、そして世界に広がれば、この世の中が愛で満ち溢れるんじゃないかなと思います」と喜びをオーディエンスと分かち合いながら、平和を願う「LOVE」へ。続く、「1on1」では、神サイが生み出したと豪語した“コール＆タオルポンス”で場内の一体感をより高めた。その後、インディーズ時代から愛されている楽曲「REM」を披露、デビュー前から神サイを応援するファンも楽曲を噛み締めるように酔いしれた。



続いて、「スペシャルゲストを」というMCを受け、場内からの「asmiちゃん」コールに導かれてasmiが登場。神はサイコロを振らない × asmiのコラボ楽曲「朝靄に溶ける」がステージコラボの形として初披露された。幻想的なライティングに包まれながら、時にお互いを見つめ合いながらの歌唱に、場内がじっと聴き入る場面も。『冬の大三角形』シリーズ唯一のコラボ曲であり、冬の季節に相応しいバラードをしっとり歌い上げ、観客を魅了した。そして、「asmiさんが“平和“な空間にしてくれたから、もう一曲“平和“な歌を送ります」と「目蓋」「徒夢の中で」をパフォーマンスして終盤に向けての世界観を作り上げるなど、観客をよりディープな神サイワールドに引き込んでいった。

MCに続いては、激情的なサウンドと強いメッセージ性を持つ「解放宣言」、Sexy Zoneへ楽曲提供したスウィング的な要素も含む「桃色の絶対領域」、キタニタツヤとのコラボナンバーで横ノリのダンサブルな要素も強い「愛のけだもの」へ。これには場内が再びヒートアップ。また、幅広いサウンド感が、神サイの魅力の一つであることを見せつけた。


「全員で、超キラキラした顔を見せてください！ 幾つになってもキラキラしていようぜ。いろんな感情あるけど、今日くらいは死ぬほど笑って帰れよ。キラキラしようぜ、今夜限りの青春作ろうぜ！」

こう心からのメッセージを柳田が伝えると、2022年末の東名阪主要フェスや、2023年に福岡PayPayドームで開催された＜FUKUOKA MUSIC FES.2023＞でも大いに会場を盛り上げた「キラキラ」を披露。生バンドのライブならではの高揚感で会場を包み込み、場内のボルテージは再びMAXに到達した。ここでアップテンポな「クロノグラフ彗星」を畳みかけるように演奏。曲中の映像演出では、無数の星が樹木のように広がる“冬の星空“を浮かび上がらせるなど、この季節にひときわ際立つ “冬の大三角形“を想像させる幻想空間へと誘った。

本編ラストは、「生きてくれてありがとう！出会ってくれてありがとう！」という柳田の叫びから「夜間飛行」へ。“僕らは無限じゃないからこそ儚い、今を大切に生きていきたい”というメッセージをファンに向けて熱唱した。楽曲の途中では、「この日、一番のジャンプを見せてくれ」と煽り、柳田の合図とともに一斉にジャンプ。会場を埋め尽くしたファンとの一体感を作り上げ本編を締めくくった。


本編の勢いが余熱として残るアンコールでは、「パーフェクト・ルーキーズ」を披露、そして最後の最後にインディーズ時代から愛されている楽曲「illumination」が演奏された。“雪融け“を彷彿とさせる映像演出と相まって多幸感満ち溢れる会場内の雰囲気を作り上げ、ツアーファイナルが締めくくられた。年内に開催されるであろう新たなツアーでも、さらに進化した4人の姿が見られるに違いない。

なお、このツアーファイナルの模様は2月28日22時からMUSIC ON! TVにて、『M-ON! LIVE 神はサイコロを振らない Zepp Tour 2023「雪融けを願う飛行船」』と題して放送されることが決定している。このほか、＜Zepp Tour 2023「雪融けを願う飛行船」＞のセットリストとプレイリストも公開となった。

撮影◎Viola Kam (V'z Twinkle)