【インタビュー】声優×ロック Lonesome_Blue、ハイブリッドの強みと1stフルアルバム『Second To None』で示す意思表明
Lonesome_Blueが、1st Full Album『Second To None』を12月21日に発売した。声優としても活躍している野村麻衣子(Vo)と広瀬ゆうき(Ba)、ロックミュージシャンとして活躍を続けている成美(Gt)とMIZUKI(Dr)からなるLonesome_Blueは、次世代を担うハイブリッドガールズロックバンド。今回BARKSは、そんな無二の個性とともに、ラウド、メタル、プログレなどヘヴィなロックを自在に行き来するハイレベルな音楽性に注目し、メールインタビューを各メンバーに実施した。今作『Second To None』の制作エピソードとともに、バンドの個性や、6月にリリースされた前作の1st EP『First Utterance』からの成長、さらに2023年に向けた抱負など幅広く訊いた。
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■「人を楽しませる」という共通点がある
── Lonesome_Blueはコロナ禍で結成されたということですが、バンド結成の経緯を教えてください。
広瀬ゆうき:それぞれ、メンバーがプロデューサーさんから「バンドつくっちゃおうぜ」と声を掛けられて、まったく別のジャンルから集まりました。
MIZUKI:オファーがあって、それぞれが「ぜひやりたいです」となって集結しました!!
── Lonesome_Blueは、声優とロックミュージシャンからなる“ハイブリッドガールズロックバンド”として活動されていますが、改めてご自分達の強みを自己分析してください。
野村麻衣子:アニメやキャラクターソングって昔からロックっぽいカッコいい楽曲がたくさんあると思うのですが、そういう世界とメタルとロックってそんなに遠くない気がしていて、そこの接着剤?的な存在になれればいいなと思います!
広瀬:いろいろなジャンルで経験をつんできたメンバーが集まっている、まさにハイブリッドなところが強みだと思います。それぞれ別々の場所で活動していたのですが、全く別物ではなく、「人を楽しませる」というエンタメな共通点があるので、それぞれの経験をロンブルという一つの場所で生かしていきたいです。
成美:元々生きてきた環境が違うので、それぞれの好きな音楽や価値観の違いに触れられることは強みだと思います。
MIZUKI:それぞれが得意なものだったり今までやってきたことだったりがバラバラなので、音楽性もこれと言って絞らずにロンブルらしい幅広いロックが生み出せていることです!
── みなさんが影響を受けたミュージシャンはどなたでしょうか。また、 Lonesome_Blueに与えている影響があれば教えてください。
野村:ミュージシャンではないのですが、幼少期にニューヨークに住んでいた影響で、ミュージカルが大好きです。ミュージカルで歌うシーンは基本的に気持ちを表現する手段として歌ってると思うのですが、歌うことにおいて、「表現したい気持ちがあるから歌う」ということは常に私の核にあると思います。
広瀬:高校時代にバンドをしていたのですが、そこでは東京事変やビートルズやクイーン等をカバーさせていただいていました。あと、私はアニメに関わるお仕事をしてきたこともあって、アニメソングやキャラクターソングを聴く機会が多かったのですが、その作品やキャラクターのバックボーンを感じる音作り(キャラクターをイメージした楽器を使っていたりとか)をされていたりして、曲の深みや音楽の楽しさ面白さを感じていました。それはどんなジャンルでも共通していると思うので、ただ良い曲を作るだけじゃなくて、ちょっとしたこだわりをロンブルの曲にも込めていきたいです。
成美:Siam ShadeのDAITAさんやオーストラリアのギタリストのPliniはギターソロのフレーズや音色を作る上ですごく参考にしていますね。
MIZUKI:わたしはTOTOと東京事変が好きで、よくコピーさせて頂きました。
▲野村麻衣子
■非常にクオリティの高い1stフルアルバムだと感じられますが、今作のタイトルを『Second To None』とした経緯を教えてください。
野村:声優とミュージシャン、という異色の組み合わせで組んだバンドですが、私たちはこれでやっていきますよという意思表明とか、覚悟を示したくてこのタイトルにしました。
広瀬:「誰にも負けない」という意味があるのですが、個人的には「自分の前には誰もいない、誰に対しても2番目にはならない」という訳し方が、道なき道を行く感じでロンブルとしてはしっくりきています。この言葉に込めた想いは、メンバーそれぞれ、少しずつ違うと思いますが、それぞれ違う場所でいろいろな想いでエンタメしてきた人達の集合体なのでそれがむしろロンブルらしくて気に入っています!
MIZUKI:誰にも負けない、2番はいない唯一無二なバンドになりたいという意味を込めました!頑張ります!
▲成美
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