【インタビュー】声優×ロック Lonesome_Blue、ハイブリッドの強みと1stフルアルバム『Second To None』で示す意思表明
■とにかく攻めに攻めろ!
── 6月にリリースされたEP『First Utterance』と比較すると、今作で変化や成長した部分はどこだと思いますか?
野村:ボーカルとしては、1stEPで自分なりにもっとこういう風に歌いたかったかった!!!と反省点があったので、悔いのないようにやりたい放題に歌いました!笑
広瀬:メンバーの強い意志がさらにこもっています。
成美:前回は制作がコロナ禍真っ只中で、メンバーと会うこともなくプロデューサー中心に行われていたのですが、今作はメンバーとコミュニケーションをとりつつ制作に取り組めたのでメンバーの意見や要素が取り入れられやすかったのではと思います。
MIZUKI:前作よりもジャンルの幅が広がり、ドラム的にはちょっとしたソロなども試行錯誤しながら入れることができて良かったです。あと今回ドラムは10曲を4日連日で録りきったので、とっても鍛えられました!笑
▲広瀬ゆうき
── 収録曲10曲全てがアップビートの攻めた楽曲で構成されていますが、今作に収録する楽曲選びの基準はどのようなものだったのでしょうか。
野村:とにかく攻めに攻めろ!バラードはいくらでも後から歌える!!!とみんなで話していました。
広瀬:「別々のジャンルで活動してきた人達があつまったバンドなんだからひとつのジャンルに絞る必要はないよね」という想いと、「とにかく今は生のライブがしたい!!バラードはまだいい!」という想いで気づいたらこの10曲になっていました。前のめり感があって好きです!
成美:今後ライブイベントを行うことを考えたときにまだ曲数が足りなかったので、今作はアルバムを通して世界観が構築されているコンセプチュアルなものというよりは、現場主義の“盛り上がり重視”な選曲になっているなと。
MIZUKI:ロンブルらしい幅の広さも出しつつ、前回のEPの曲の流れも汲んだ疾走感のあるロックを詰め込みました!
── 先行配信されている「Face The Fear」はLOUD&PROGをベースにしながらとてもキャッチーかつヘヴィな楽曲ですが、この曲をアルバムのリードトラックにした経緯を教えてください。また、MVは皆さんのパフォーマンスの魅力が伝わる映像ですが、今作の撮影時のエピソードも教えてください。
野村:カッコいいロックで3人の楽器の演奏が映えるシーンも多いですし、キャッチーなメロディでもあるので多くの人に聞いてもらえるのではないかと思ってこの曲にしました。MVは激しい演奏シーンの撮影ばかりで、最後はみんなへろへろになってました笑
広瀬:最初に聴かせていただいたデモ楽曲が前回のイメージからガラッと変えた、明るくてポップな可愛らしい曲でした。でも、メンバーみんなでそれを大反対して、野村麻衣子ちゃんにしか歌えない&成美ちゃんとMIZUKIちゃんのスキルを生かせる曲をLonesome_Blueでは作っていきたいので、みんなで話し合いました。まいちゃんが歌いやすいラウドロックで押しつつ、間奏を長くして、変拍子とかもしっかり入れたりして、前回のEPの雰囲気もしっかり残して、、出来上がったのが「Face The Fear」です。
MVに関しては、、私は「パフォーマンスが素敵だからキャラクターとしてだけでなく広瀬としてもベースをやってみないか」と声をかけていただいたので、「パフォーマンスが良いと言われたんだからMVでの魅せ方をがんばらなきゃ!」という気持ちでいます。歌詞の意味をかなり考えて、1番らへんは「茨の道だけど乗り越えていきたい」という苦しいけど立ち向かう想いを込めて、2番〜ラスサビにかけて「笑われても良いからとにかく前へ!」みたいなキラキラした気持ちを増やしていくイメージで、後半は笑顔をふやしたりしました。
成美:メンバー共通で感覚的に「この曲がいいね」ってなったような気がします。撮影時はライブ感や躍動感を重視したので終了時にはみんな満身創痍でした。
MIZUKI:MVはパフォーマンス重視で全力を出したばっかりに、手に豆がたくさん出来てめっちゃ痛かったです!笑
── 「Face The Fear」のMVもコメント欄に海外からの声がたくさん寄せられていますが、これまでも含めて印象的だった海外からのメッセージは? また、ワールドワイドな活動は意識していますか?
野村:ワールドワイドな活動を意識していると言うよりも、Lonesome_Blueとして音楽をしていたら結果的に海外の方に受け入れていただいていて嬉しいです。私はいつでも、「遠いどこの誰かわからない人じゃなくて、今この瞬間、目の前にいるあなたに向けて歌いたい」という気持ちがあるのですが、Lonesome_Blueとして活動して海外の方から暖かいコメントをいただくようになって、自分の思う「目の前」の範囲が広がった感覚があります。
広瀬:全部翻訳して読んでいます…!海外の方に聴いていただけて、とても嬉しいです。良い時代に生まれたなと思います。「ベースラインがセクシー」というコメントがあって「そうなのか」とおもいました。海外でライブできたら最高だとおもいます!
成美:今はネットの情報で海外の方々にも伝わりやすくなっているので“海外での活動を意識する”というよりは、ボーダーレスに考えるのが当たり前な時代になっていると思います。もし国外で私たちのライブがみたいと言ってくれる方がいるのなら是非声をかけてください!
MIZUKI:ぜひ海外ツアーやりたいです!
▲MIZUKI
── 「Mine」は野村さんが作詞されていますが、歌詞に込めた思いや、伝えたいことはなんでしょうか? また、他のメンバーさんはこの曲をどのように捉えていますか?
野村:生きていくうちに誰しも辛い経験をすることはあると思うんですけど、それに共感することは出来ても、全く同じ経験をしていない以上、完全に分かりあうことは出来ないと思います。そんな忘れたいようなこと、でも忘れたくないこと、それは全部私自身だけのものだ。という気持ちで書きました!
広瀬:まいちゃんのおもしれえ女感がつまっていて好きです! 普段、穏やかに朗らかに河原でピクニックしたりお散歩したりしている姿しかファンの方々には見せていないまいちゃんですが、意外と意志が強くて考えている女なところが好きなので、そこが出ていてよいです。
成美:これを機にメンバーの楽曲に対するフィードバックがより増やせたらいいなと思います。
MIZUKI:まいちゃん初の作詞で、頑張って書いてくれたのもあり、内容もとてもエモいので、大事に演奏したいなと思います。
── 今回のアルバム収録曲の中で、みなさんそれぞれにとって特に思い入れの深い楽曲を理由とともに挙げてください。
野村:やはり人生で初めて作詞という経験をさせていただいた「Mine」です。レコーディングを終えてからもずっとこれでよかったのかな?と不安でしたが出来たものを聞いたら、自分が書いた歌詞でも客観的に聞くことができてお気に入りになりました。
広瀬:「Hide And Seek」
私がA応Pというユニットでアイドル的な活動をしていた時からお世話になっている黒須克彦さんがつくってくださった曲です。黒須さんは私が昔から好きな作曲家さん&ベーシストさんでもあるので、感慨深いし嬉しすぎます。
「Blind In The Chaos」
コーラスをがっつり入れている曲です。コーラスパートのミステリアスな空気感が、レコーディングの時から楽しかった思い出です。
成美:私は「Aurora」です。もともとシリアスなオルタナティブメタルが好きなので単純に曲調が好みだったというのと、まいちゃんの英語での語りがすごくかっこよくて。歌だけではなく声の仕事をしているからこそこのかっこよさを出せるんじゃないかな?と思っています。
MIZUKI:「Superhero」です。頭ドラムが入ってくるところのフィルと曲終わりの最後8小節の密かなるドラムソロみたいなところは悩んだので思い入れがあります!
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