チャールス・ロイド、新プロジェクト“トリオ・オブ・トリオズ”から2nd AL『Trios: Ocean』リリース&先行SGシングル配信開始

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(C)D. Darr
言わずと知れたジャズ・レジェンド、チャールス・ロイド。

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84歳になった今もなお多くのアーティストに影響を与え続け、近年も数多くの作品を輩出している。そんなロイドが、3つのトリオによる3枚のアルバムからなる新プロジェクト「トリオ・オブ・トリオズ」を先日発表したが、その中から2枚目となるアルバム『Trios: Ocean』が9月23日にリリースされることが決定。本日から先行シングルとして、「Jaramillo Blues (For Virginia Jaramillo and Danny Johnson)」の配信がスタートしている。

トリオ・オブ・トリオ3部作で記録された3つの構成のうちの1つであるオーシャン・トリオは、ロイドの故郷であるカリフォルニア州サンタ・バーバラ、150年の歴史を持つロベロ・シアターで録音された。世界的なパンデミック元年の2020年9月9日にライブ配信されたものなので、聴衆はいない。ロイドはピアノのジェラルド・クレイトンとギターのアンソニー・ウィルソンという、有名なミュージシャンを父に持つ2人のミュージシャンと共演した。クレイトンは西海岸ベースの伝説的存在ジョン・クレイトンの息子、アンソニー・ウィルソンは著名なバンドリーダー、トランペッター、作曲・編曲家のジェラルド・ウィルソンの息子で、かつてロイドがメンフィスから南カリフォルニア大学に留学していた10代に彼のビッグバンドでプレイしていた。

アルバムはオリジナル曲「Lonely One」で幕を開ける。彼のサックスはクレイトンとウィルソンの伴奏に合わせてキーとテンポを決めていく。この曲は反芻的でありながらミステリアスで、失われた時代、つまりパンデミックによってもたらされた長い影を思わせるが、それ以上のものでもある。「Hagar of the Inuits」のイントロは、ブルース的なグルーヴへの道を探しながら、ウィルソンのギターソロが特にその瞬間を完璧に縁取るように深みを加えている。

画家のヴァージニア・ジャラミロと彼女の夫で彫刻家のダニエル・ジョンソンに捧げられた「Jaramillo Blues」は、ロイドが10代の頃、ブルースの巨匠ハウリン・ウルフ、ボビー・ブルー・ブランド、B・B・キングと一緒に演奏していた頃に遡ることができる。この曲は明るい色合いのブルースで、クレイトンのコードがロイドのフルートへの導入となり、演奏のムードとトーンを作り上げる。

新プロジェクト「トリオ・オブ・トリオズ」では、パーソネル、編成共に異なる3つのトリオを通して、ロイドが探求し続けている即興演奏の深淵に迫る内容となっている。1枚目の「Trios: Chapel』ではギタリストのビル・フリゼールとベーシストのトーマス・モーガン、2枚目の「Trios: Ocean」ではギタリストのアンソニー・ウィルソンとピアニストのジェラルド・クレイトン、3枚目の「Trios: Sacred Thread」ではギタリストのジュリアン・レイジとパーカッショニストのザキール・フセインとの演奏が繰り広げられている。


『Trios: Ocean』

2022年9月23日(金)
https://CharlesLLoyd.lnk.to/Jaramillo_BluesPR

■収録曲目:
1.The Lonely One
2.Hagar of the Inuits
3.Jaramillo Blues (For Virginia and Danny)
4.Kuan Yin

◆チャールス・ロイド オフィシャルサイト
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