【ライブレポート】7m!n、「これからも高みを目指して頑張ります」

7m!nのライブツアー＜7m!n Live tour 2022 in summer ~NANI COLLECTION~＞のツアーファイナル＜~ナニかが起こるコレクション~＞が、8月20日に神奈川・1000 CLUBで行われた。

◆ライブ写真

全公演ソールドアウトした本ツアー。ファイナル公演の満員御礼のフロアには、ペンライトの光が海のように広がった。

オープニングにはレッドカーペットをモデルウォークで茶目っ気たっぷりに歩くメンバーの映像が流れ、1曲目「 圧倒的なんばーわん！」へ。“推し活の楽しさ”をキラキラと歌った同曲の歌詞は、7m!nがファンの前に登場したこの瞬間のシチュエーションにぴったり。ライブがスタートした興奮と喜びに会場がたちまち包まれていく。


思わず一緒に踊ってしまうような四つ打ちダンスチューン「マイクテスト」では、通常は日之出 莉玖が担当するキリングパートを、ルーレットで別メンバーが担当するサプライズが。ルーレットで選ばれた宇佐美 健土の「好きだよ、聞こえた？」の台詞に沢山のペンライトが大きく揺れる。

MCではいよいよツアーファイナル…とメンバーそれぞれ晴れやかな面持ちだ。「（今回のツアーは）一瞬だったね、準備含めてタイトだったからあっと言う間でした。ご当地の美味いものが食べられてよかったね（宇佐美 健土）」「新しい挑戦がいろいろあった。大阪ではエアバンド風のパフォーマンス、名古屋では作詞作曲した曲の披露が出来てよかった（水原 匡也）」などと、毎公演の演出やセットリストを変えて挑んだツアーの思い出が、飾らない言葉で語られた。


MCでもファンを笑顔にしたあとは「ショートスリーシーパー」を披露。白金倫太郎のキュートな曲振り「ねえねえ！一緒に寝ようよ！」のセリフからスタートし、羊に扮したかわいらしい振付けでとことんアイドルらしく楽しませる。続いて「エクスクラメーション」へと畳み掛け、多種多様なアッパーチューンが披露され、グループの魅力の多面性と楽曲の幅広さを見せつけた。

またYouTuberグループらしく、アイドルの枠におさまらないコミカルな演出も。舞台上に置かれたスクリーンの後ろでなんとメンバーが生着替えにチャレンジ。MCからの質問や投げかけに答えつつ、賑やかにスクリーンの後ろでシルエットが行き来する様子にファンも笑顔だ。


学生服や体操着に着替えて登場するファンサービスも挟みつつ、無事にボクサー風衣装に“生着替え”を完了したあとは「僕、singファイター」へ。ボクシングの動きを取り入れたアツいパフォーマンスで、会場の熱気が更に高まっていく。

続くダンスチューン「OOPARTS」はEDM versionへアレンジ。元々激しいダンスブレイクのある同曲を、日之出 莉玖がさらに振付け難易度をバージョンアップしてパフォーマンスした。日之出が自身の振り付けについて「よかったと思う人ー！」と呼びかけると、それに答えるように会場中でペンライトが高々と上がった。

今年の5月にリリースされたばかりの「heart♡hacker」も「OOPARTS」と同様に7m!nのパフォーマンススキルを感じさせる一曲だ。ラテントラップのエッセンスを取り入れたトラックにのせて、木瀬 怜芽と水原 匡也がグループ初となるラップパートを担当。フレッシュかつ軽やかなフロウと、客席をギラギラ照らすレーザーがファンのボルテージを更に引き上げた。


クライマックスへの熱気に満ちたまま、一旦メンバーが退場すると、浴衣姿のメンバーのトーク映像がスクリーンに映し出される。和気藹々と大阪公演で行ったエアーバンドのパフォーマンスを振り返ったり、スイカの早食い対決にチャレンジしたりなど、アットホームな空気は7m!nの魅力の一つだ。

「REIWASAMURAI ~令和まだ終わんないっしょ？~ 」は、映像の中で着用していた浴衣姿で登場してパフォーマンス。侍をモチーフにした楽曲とばっちり似合った浴衣姿に会場からは大反響が起こり、思わず顔を覆って歓声を押さえるファンの姿も。


ファンへのサプライズはさらに続き、この日神宮外苑花火大会に出演していた事務所の先輩グループ9bicに触れ、「9bicさんは神宮軟式球場でパフォーマンスしてて、こっちは浴衣で…夏っぽくてなんかいいね（白金 倫太郎）」「まだまだみなさんと思い出作りたいです！この夏限定の“loveSPLASH”！（日之出莉玖）」の曲振りから、9bicの人気曲「loveSPLASH」をカバーで披露。虫取り網や水鉄砲など、夏らしい小道具を持っての遊び心溢れるパフォーマンスに、興奮で会場がどよめいた。

熱気冷めやらぬまま本編ラストは「クロノメーター」。グループにとってのアンセムともいえるデビュー曲が浴衣姿で披露される貴重な機会に、会場のボルテージも最高潮へと達した。「皆さんのおかげで最高の夏の思い出ができました！（火ノ宮 夕）」と、メンバーもファンも会心の笑みで、多幸感に満ちたフィナーレとなった。


アンコールパートはメンバーがグッズのTシャツに着替えて登場し、3曲を披露。初っ端に放った「buuuuuuun!」は、タオルやペンライトを振り回して会場が一体となってダンスするサマーチューンだ。
ライブならではの楽しさをを存分に感じさせた後、メンバーがそれぞれの言葉でツアーの思い出を語った。

「無事にツアーを完走できてよかったです。たくさん制限があるご時世ではあるんですけど、ファンの皆さんがペンライト振ったり、踊ったりして盛り上がってくれてとても幸せです。（日之出 莉玖）」

「アイドルというのは他にもいっぱいいて、その中で僕たちを見つけてくれて選んでくれて、ここに来てくれてありがとうございます。他にも今日ライブをしているアーティストさんはいると思うんですけど、僕たちに期待をして来てくれて、本当にありがとうございました。（白金 倫太郎）」

「YouTubeの毎日投稿中で、タイトなスケジュールでも新曲を準備したりと頑張ったメンバーたち、お疲れ様でした。ファンの皆さん、スタッフの皆さんありがとうございました。（火ノ宮 夕）」

「いつも僕たちが頑張れてる理由は、皆さんが見てくれて、匡也くんがいたから頑張れましたとか、沢山のメッセージをくれるからです。これからも7m!n、高みを目指して頑張ります。応援よろしくお願いします。（水原 匡也）」

「僕1人では何もできなくて、みんながいるからアイドルができます。この環境に感謝して、これからも当たり前だと思わずに、忘れずに頑張ります。（木瀬 怜芽）」

「メンバー、ファンのみんな、スタッフさん、みんなが宝物です。この宝物を無くさないように、にぎりしめてがんばります。（宇佐美 健土）」

さまざまな思い出を噛み締めるようなあたたかいムードのなか、白金が「みんなの思い、伝わってます。この曲を通して僕たちの想いが伝わればいいなと思います」と一言。


披露された新曲「Message」は、ツアーの名古屋公演で発表された曲だ。グループ初のメンバー全員で作詞作曲にチャレンジし、等身大の言葉でファンへの感謝と決意を歌い上げた。懸命で真っ直ぐな6人の歌声が会場に暖かく響く。

終演を惜しむように、最後はもういちど最新曲「圧倒的なんばーわん！」。銀テープがキラキラと輝き、楽しくまぶしい“推し活”の時間、ツアーが終わっていく。

本編終了後にはメンバーもびっくりの完全サプライズ映像で、2周年を記念して3月21日に豊洲PITでライブを行うことを発表。驚いた様子で急遽ステージに再登場したメンバーは、豊洲PITへの挑戦に興奮した表情だ。

「9bicさんのライブを初めて見たのが豊洲PITでの1周年ライブだったので、すごい楽しみです。本当に頑張る！（日之出 莉玖）」「その頃の俺たち、もっと進化してると思う！（水原 匡也）」

7m!nのほとんどのメンバーにとって、事務所の先輩グループ9bicの公演を初めて見たのは豊洲PITだったとのこと。“聖地”とも言える会場に思い入れもひとしおのようだ。

そして、せっかく再登場したからとファンからのリクエストに答えて最後に「nebula」をパフォーマンス。
同曲はアイドルとしてファンを元気付けていく決意を歌った、ファン人気の高いメッセージソングだ。歌詞にある“スターになるから”との誓いのように、日々活躍を加速させていく7m!nの今後から目を離せない。

また、ツアー最終日翌日の8月21日からは新曲「なんちゃってね」を配信開始。2周年ライブへ向けて、はやくも新たな一歩を踏み出した。


◆7m!n オフィシャルサイト