イエスのドラマー、アラン・ホワイトが死去
イエスのドラマー、アラン・ホワイトが5月26日、永眠した。72歳だった。
バンドは、「非常に悲しいことに、とても愛され、50年来の友人だったアラン・ホワイトが、短い闘病の末、72歳で亡くなったことを伝えねばならない。この知らせは、イエス・ファミリーに衝撃と驚きをもたらしている」との声明を出した。家族によると、「シアトル地域の自宅で息を引き取った」という。
イエスは週末(22日)、ホワイトが体調不良のため、6月15日からスタートするUKツアーに参加できず、ジェイ・シェレンが代理を務めると発表したばかりだった。
1949年6月14日に英国ダーラム州ペルトンで誕生したホワイトは、6歳でピアノ、12歳でドラムを始め、13歳から公の場で演奏するようになった。60年代に様々なバンドとセッションを行い、1969年には、ジョン・レノンから誘われ、プラスティック・オノ・バンドのセッションに参加した。レノンとの交流はその後も続き、「Instant Karma」やアルバム『Imagine』の制作に加わった。
ジョージ・ハリスン、ジンジャー・ベイカーのエア・フォース、ジョー・コッカー、ビリー・プレストンら多くのミュージシャンと共作し、1972年にイエスに加入。史上最高のロック・ドラマーの1人と評価されてきた。2017年、イエスの一員としてロックの殿堂入りしている。
イエスは、来月予定通りUKツアーを開催し、アラン・ホワイトに捧げるという。
Ako Suzuki