美空ひばり「東京キッド」を大胆にサンプリング、DJ TATSUKI「TOKYO KIDS」リリース

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美空ひばり生誕85周年企画の一つとして、代表曲「東京キッド」を大胆にサンプリングしたDJ TATSUKI「TOKYO KIDS feat. IO & MonyHorse」が5月27日に配信リリースされる。

◆「TOKYO KIDS feat. IO & MonyHorse」MV

美空ひばりが2022年に生誕85年を迎えるにあたり、記念企画として貴重な映像が収録されたDVDボックスや、オーケストラの演奏をバックに美空ひばりの名曲が蘇るCDが2か月連続リリースされることが決定しているが、新たな85周年企画として、「TOKYO KIDS feat. IO & MonyHorse」がDJ TATSUKIによって制作された。なお、美空ひばりの楽曲がサンプリングされるのは初めてのことで、ヒップホップとのコラボも初だという。

DJ TATSUKIと美空ひばりの「東京キッド」との出会いは、彼の幼少期まで遡るという。祖母はひばりの大ファンで、家ではよくひばりの曲が流れていたが、その中でも東京で生まれ育ったDJ TATSUKIには「東京キッド」の歌詞のイメージが強く記憶に刻まれていた。そして、DJになり改めて「東京キッド」を聞き直したところ、楽曲が持つ色褪せない力に感銘を受け、その力を借りて今の世の中に「粋な東京」を発信できないかと考えるようになったそうだ。この構想をZeebraに相談したところ、すぐにZeebraはDJ TATSUKIとひばりプロダクション代表の加藤和也氏を繋ぎ、加藤氏もDJ TATSUKIの想いに賛同して、ひばりの楽曲をサンプリングとして使用することを快諾。こうして「TOKYO KIDS」の制作がスタートしたということだ。



「TOKYO KIDS」は、「いきでおしゃれでほがらか」な東京の雰囲気が描かれ、国民的歌手・美空ひばりをきっかけにヒップホップカルチャーに興味を持ってもらいたい、そして若いヒップホップファンには美空ひばりの偉大さを知ってほしい、というDJ TATSUKIの思いが詰まった作品。また、楽曲と並行して制作されたミュージックビデオでも、松竹から提供を受けた映画『東京キッド』に出演するひばりの映像が使用されている。戦後混乱期の東京の街で歌う幼き美空ひばりの姿が、タイムスリップして現代のDJ TATSUKI達とコラボするようなしかけの映像だ。





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【DJ TATSUKI コメント】
美空ひばりさんの楽曲「東京キッド」は幼い頃に祖母の家で流れていた記憶があります。
新型コロナ蔓延から少し経った頃に「東京キッド」を聴きなおす機会があり、改めて聴くと1950年の曲とは思えないほどフレッシュで、自分が思う東京人としてのイメージ通りの歌詞に感銘を受けました。
今回「東京キッド」をMET as MTHA2協力の下、サンプリングという手法で使用させていただきました。サンプリングというのはヒップホップならではの手法で、現存する楽曲を再構築して新たな楽曲を作り出すものです。
そのサンプリングを使い、僕が育った東京の「いきでおしゃれでほがらか」な部分を世に発信したいという思いから「TOKYO KIDS feat. IO & MonyHorse」の制作を始めました。
サンプリングをするにあたり「東京キッド」の使用許諾を得る為、ZEEBRAさんを介し和也さんに手紙を送らせて頂いたところ、すぐに快諾して頂きました。
楽曲に参加してくれたIOとMonyHorseも今回のオファーを快く引き受けてくれました。IOは世田谷区、MonyHorseは北区が地元のまさに「東京キッド」です。何年も前から同じ東京のヒップホップシーンで活動しているアーティストなので、この大切な曲を一緒に制作できて良かったです。レコーディングもスムーズでしたし、IOのバースのど頭「I from 03 swing like 長嶋」を聴いた時点で自分の想い通りのイメージで嬉しくなりました。
またミュージックビデオには映画「東京キッド」の映像を使わせていただきました。楽曲を作り出した時からミュージックビデオを撮るなら絶対使わせていただきたいと考えていたので、使用を許可してくださった松竹株式会社さまには感謝しかありません。ひばりさん演じるマリ子と三平が現代のシーンにも映って踊り続けている、という構想を考えて実現してくれたHavit Art Studioも最高です。
この曲を通して、改めてひばりさんのことを、そしてヒップホップカルチャーに興味を持っていただけたら嬉しいです。なにより聴いてくれる人たちが少しでも楽しい気持ちになったら最高です。



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【㈱ひばりプロダクション 代表取締役社長 加藤和也氏 コメント】
DJ TATSUKI氏が70年も前の「東京キッド」を再発見し、こんなにも素敵にリメイクしてくれた事にまずは感謝したいと思います。
戦後5年の荒廃の中、得意の歌で明るく生き抜く少女の役どころと母の歌は、明るい戦後の幕開けを感じさせたと評されます。その後様々な試練もファンの前に立ち続けた責任感も本当に素晴らしい母でしたが、実は本人は純粋に「遊ぶ」ような気持ちで生涯音楽を楽しんでいたように感じます。
そんな私のイメージが、この「TOKYO KIDS」の歌詞にリンクして楽しくなります。
他ジャンルのミュージシャンとの交流が好きだった母の事ですし、もし存命でしたら、このカッコいいMVには「今の姿の私でも少し出して」と言ったに違いないと想像して笑ってしまいます。
明るく健気で逞しいマリ子がこの時代に甦って動き出し戦後復興のような未来に誘ってくれたら嬉しいです。
IO氏とMonyhorse氏の魅力溢れる「TOKYO KIDS」で母の歌を蘇らせてくれたDJTATSUKI氏.そしてご縁をくれたZeebraに感謝しています。



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DJ TATSUKI「TOKYO KIDS (feat. IO & MonyHorse) [Prod. MET as MTHA2]」

5月27日(金)配信リリース
配信リンク:https://linkco.re/30XbnGT9

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