【インタビュー】ベイビークレヨン、“熱量”を継ぐアイドルの挑戦「自分の意志で、自分の伝えたいことを届けたい」
■学校もやめてしまって、親にもずっと反対されたまま
石綿日向子:その後にSNSで見て声かけたのが、永久ハンナちゃん。「なんでアイドルになりたいの?」って話をしたら、泣きながら「私は今の状態を変えたいんだ」って言っていたのですが、その時18歳になったばかりで、親御さんが厳しくて反対されていました。
▲永久ハンナ
永久ハンナ:私自身、今まで親にあんまり自分の本心を本当に見せたことがなくて。初めて日向子さんとお話ししたときに、「私は多分に親に従って、頼って、ずっとこの18年間ずっと生きてきた人だ」って初めて思いました。
親とは、本当にめちゃくちゃ仲良くて、反抗するのは初めてでした。ずっと好かれないといけないと思っていたんですけど、そんな気持ちが一気になくなった瞬間に全部言えるようになりました。何かずっと自分の中で隠し続けたものが、一気に破裂して、気が付いたら東京におりました笑。
学校もやめてしまって、親にもずっと反対されたまま、自分がいるのはここじゃないなって思って決意しました。今は、ここが居場所だなって思っています。上京してから支えてきてくれたメンバーがいないと潰れていたので。アイドルに向いているとかじゃなくて、ベビクレしか考えられないです。
■やっぱりごめんなさい入らないです
石綿日向子:最後の1人は、早海美玖ちゃん。SNSで見つけて、絶対この子だと思ってDMをしました。
▲早海美玖
早海美玖:私は本当にちっちゃい頃から、AKB48さんの渡辺麻友さんにずっと憧れていて、48坂道グループに入りたくて、オーディションを受けまくりました。審査員さんにも顔覚えられるくらいで。「何回来るのあなたは?」って感じだったんですけど、やっぱり駄目で、私終わったって思って…笑。
全部、一緒に受けている友達が受かって、私が落ちてで。もう絶対本当に悔しいから、ここで諦めたくないから、アイドルが基本全般好きなのでグループ関わらず、とにかくアイドルになろうって決めました。でもいざ、いわゆる“地下アイドル”に入ろうとしたときに、やっぱり熱量とかが気になってしまって。それこそ私も東京ドームにアイドルさんを見に行っていたので、東京ドームに立つのが夢で。友達は大きいステージにもう立っていたりするので悔しくて。このグループに入っても自分のやりたいこととは違うんだろうなって思ってしまって、「やっぱりごめんなさい入らないです」っていうのを繰り返してしまって…。
そんなときに、ちょうどDMを日向子さんにいただいて。今まで同じ熱量の方とか、大きい目標を口に出して言っている方って少なくて、私もDM最初はちょっと、怪しいなって思ったんですけど笑。お電話でお話聞いたときに共感することが多くて、絶対ここでやろうって決めて、今に至ります。
■自分の意志でアイドルをやってます
──ベビクレは一言でどんなアイドルですか? 東京ドームに立ったら何を伝えたいですか?
石綿日向子:ベビクレを一言でいうと、「常に真実でいること、嘘偽りないこと。」ですかね。大人のせいでとか、環境のせいでとか、言い訳するのが嫌で。悔しい思いをしたままどこにも何も発せられないのも嫌で。自分の責任で、自分たちでやってやるぞ!みたいな精神がメンバー各々にあります。
アイドルは大人によって運営されているイメージがあると思います。でも、アイドルは、少なくとも私たちは、操り人形じゃなくて、自分たちの意思でライブをやっています。「何でアイドルになりたかったか?」とよく聞かれるのですが、それはもはやどうでもよくて、今思うこと、今考えること、今伝えたいことを伝えたいんです。
どこのライブ会場でも、一つ一つのライブを通してしっかり伝えていきたいなって思います。東京ドームで何を伝えたいかは、東京ドームに立つそのときにあると思います。でも、変わらない根本は、「自分の意思を持ってアイドルをやってます。ライブをやってます。歌ってます。」です!笑
■5月29日のライブに来て欲しい!
──最後に、ベビクレのライブ売りや5月29日に向けてのコメントをください。
桜木こと:ここがライブの売りです、というより、私たちの良さが伝わるのはライブだと思っています。ライブのどことかじゃなくて、全編です笑。
本当にライブを大事にしているので。ステージ上に立って、照明が当たってて、音が流れてて、目の前にお客さんがいて、同じ瞬間に曲を聞いてて、自分の気持ちを乗せて、歌ったものを、お客さんそれぞれの気持ちで受け取ってくれるみたいなのが、ライブだと思っていて、それが私の大事にしているライブです。
ベビクレは、「好き」という歌詞が入るような恋愛曲を歌っていなくて、「人として生きていたら、こういうことを経験するよね」とか、私たちの伝えたい想いを、ライブを通して届けたいと思っています。どこを見て欲しいとかいうよりも、とりあえずもう、ライブに来て欲しくて!何をこの人たちは伝えたくて、何を自分が受け取るのかを感じて欲しいです。5月29日のライブでは、体力とか関係なく3公演全て全力で伝えきりたいです。
石綿日向子:プロデューサーをやらせていただいてから、本当の「ありがとう」っていう言葉の重みを知りました。例えば、対バンライブでも、朝から照明さんやPAさんなどたくさんの方々が動いていることを、私は裏方を始めてから知りました。
しっかりお礼とか感謝とか、何か表面上のありがとうじゃなくて、本当に感謝してるんです。皆さん、本当にありがとうございます。それを5人がしっかり言葉に乗せて伝えられるアイドルなりたいです。
1000人達成しても達成しなくても、来て下さる方々に感謝を伝えたいです。1000人の方に来ていただくのがどれくらい大変か、メンバー全員でがむしゃらに頑張って、グループとして成長したいです。
<BABY魂~友達1000人できるかな~>
会場:P.A.R.M.S 秋葉原