saji2022年初ワンマンライブに、“光を見出し前進していこう”という想い

sajiの2022年初のワンマンライブ＜saji Live 2022〜朝焼けと夜の帳〜＞が4月17日、東京・Shibuya WWW Xにて行われた。今回BARKSでは、オフィシャルから届いたレポートを掲載する。

終わりの見えないコロナ禍でライブシーンも日々変貌を遂げる中、sajiとしてはようやく3度目のワンマンライブとなった。ライブのサブタイトル『〜朝焼けと夜の帳〜』が示すように、先が見えない状況の中でも光を見出し前進していこうという想いが伝わるバフォーマンスとなった。

会場名の入ったOVERTUREと手拍子で会場が一体になる中、ライブはスタート。1曲目を飾ったのは、長編アニメーション映画「君は彼方」の主題歌に起用された「瞬間ドラマチック」。続く「東京少年」は前身バンドphatmans after school時代の発表楽曲で、まだメンバーが北海道に住んでいた頃に作られたメンバーにとっても思い出深い楽曲だ。そして、sajiのカップリング曲の中でも人気楽曲である「コトバトビト」が披露される。「こんばんは！sajiです！saji Live 2022〜朝焼けと夜の帳〜へようこそ！これから素敵な曲を発信していきます！」と、Gt.ユタニシンヤが熱い想い伝え、盛大な拍手が会場に鳴り響いた。

続く「ネモフィラ」で会場に爽快感を吹かすと、次いで披露されたのは、「440Hz」。赤ちゃんが産まれてくる時の万国共通の泣き声の周波数が由来で、「天文学的な確率での出逢い」を歌ったこの楽曲が披露され、会場にいるファンとsajiとの出逢った奇跡を改めて感じられるような一体感を生み出した。そして、Vo.&Gt.ヨシダタクミのハイトーンボイスが際立つsaji改名初のシングルで、sajiとアニメタイアップを語る上で外せない1曲「ツバサ」（TVアニメ「あひるの空」第3弾ED）が届けられた。

会場のボルテージが高まる中、Ba.ヤマザキヨシミツが力強くも滑らかなベーススラップで会場を魅了した。さらにはユタニがドリル奏法を披露し、会場をさらに沸かせた。ライブごとにユタニがどのような形で観客を楽しませてくれるのかというのも、sajiのライブでの1つの醍醐味とも言えるワンシーンだった。

そして、今やレーベルの大先輩でもある水樹奈々へ初めてヨシダが提供した楽曲でもあり、phatmans after school時代には自身でもセルフカバーとしてリリースした「レイジーシンドローム」をsaji改名後初めて披露。客席が歓喜に包まる中、勢い留まることなく「アオイノウタ」の3拍子が会場の心をさらに弾ませた。

暗転するとしっとりとしたピアノのメロディーが奏でられ、「この時間がやってきましたね。暖かくなるといろいろ思い出すんですよ」と、学生のころにフラれた思い出を語るユタニのMCで漏れ出てしまった会場の笑い声に包まれながら「棗」へ。「改めましてsajiです！」とヨシダ。「sajiとして3年、コロナもありツアーなども飛んでしまったので、今回がやっと3度目のライブとなりました。最後まで楽しんで行ってください！！」と披露されたのは、ヨシダのビブラートが心地良い「イトシキミヘ」。さらには「三角の恋」「ハヅキ」「シュガーオレンジ」とsajiを代表するバラードゾーンへ突入し、一瞬にして会場はムーディーな雰囲気が漂った。

そして雰囲気は一転、phatmans after schoolとsajiを代表するアニメタイアップソング「ツキヨミ」（TVアニメ「夜桜四重奏～ハナノウタ」ED）、「星のオーケストラ」（TVアニメ「かげきしょうじょ!!」OP）で公演の本編を華やかに終えた。

アンコールは「ベルが鳴ったら」からスタート。会場が高揚感あふれる中、続いて今週水曜日に配信開始となったばかりの「灯日」を初披露した。リリースしたばかりということも相まって、会場のボルテージは最高潮に。そしてライブのエンディングを飾った「Pumpkin Wars!!」では、6月22日にNew 2nd Full Album『ユーリカ』のリリースと、秋にツアーが決定したという重大発表が告げられ、幕を下ろした。

sajiとしてはほとんどがコロナ禍での活動ではあったが、アニメタイアップを通して多くのリスナーに届けてきた音楽を今年2022年は直接届けられるよう、更なる飛躍に期待感高まるライブだった。秋にはツアーも開催予定とのことで、引き続きsajiの活躍に注目していきたい。

今回のライブのアーカイブ視聴は、2022年4月24日（日）23:59まで可能。これから視聴チケットを検討される方も、2022年4月24日（日）18:00まで購入が可能である。