【ライブレポート】BUDDiiS、11人での最初で最後のホールワンマンライブ

ポスト

BUDDiiSが4月10日(日)に<BUDDiiS vol.01 - SUNRiiSE ->を東京・中野サンプラザにて開催した。

◆ライブ写真

本公演は当初、1月28日(金)、29日(土)に開催予定だったが、メンバーの新型コロナ感染により延期となったライブの振替公演で、メンバーのKANATAはこの日をもってグループからの卒業と芸能界からの引退を発表。キャリア初のホールでのワンマンライブにして、11人での最後のステージともなっており、4月9日(土)、10日(日)の2日間で計3部にわたった公演のチケットは全てソールドアウト。会場にはこの日を心待ちしていた6000人を超えるバディ(ファンの呼称)が集まり、彼らに熱い応援を送った。


セットリストを変えて行った第1部、第2部に続き、4月10日(日)の夜公演である第3部は生配信も行われ、2020年9月のグループ結成から現在までの集大成ともいえる内容となっていた。

冒頭には11個の燃え上がる太陽が1つとなり、地球に向かって勢いよく降りてくる映像が流され、2021年5月に配信リリースされたデビュー曲で、グループ初のオリジナル曲「CLICK ME」で華やかにライブをスタートさせた。レーザー光線が交差するフロアに向かって、FUMIYAが「中野、あがれ~!」と煽り、SEIYAとSHOWがアクロバティックな前方転回を繰り出し、メンバーが指ハートを送ると、満員の観客は総立ちとなってペンライトを振り、熱気は一気に上昇。



さらに、MORRIEがひざまづいて、“君のために/星を超えて/地球に来た”と歌う2ndシングル「ALIEN BOY」から3rdシングル「Under The Sea」と爽やかなラブソングをリリース順に続けたあと、新曲のファンクポップ「HOT CHEESE」では躍動的なパーマンスに自然とクラップが沸き起こった。



FUMINORIのウィンクが飛び出したカラフルなラブソング「Dream Love」のあと、4人のメンバーがステージを後にすると、スモークが流れ始め、ピンスポットに照らされた7人編成でメロウなアーバンR&B「ON & ON」をしっとりとクールに歌唱。SHOOTが作詞したエモーショナルなバラード「カケラ」では、さらに人数が減り、KEVIN、MORRIE、SHOOTのヴォーカル3人だけで切ないハーモニーを響かせたが、歌唱中に感極まったMORRIEが涙を流し、その後のMCで実の弟であるSHOOTに「めちゃめちゃ泣いてますね」といじられるという微笑ましいシーンもあった。


そして、3月9日に配信リリースしたばかりの5thシングル「R4U」では再び11人編成に戻り、FUMINORIが「真似しやすいキャッチーなフリなんで一緒に踊っていいきましょう」と呼び掛け、観客と一体感あふれる温かい空間を作り上げた。


ミラーボールが回った中盤には、KEVINが作詞作曲した3曲に加えて、曲間をつなぐダンスショーケースのトラックも制作したセルフプロデュースコーナーを展開。「ENCHANT」や「JEALOUS」ではダンスパートを挟み、サウンド、ビート、フォーメーションを目まぐるしく変化させ、まるでミュージカルやパレードを見ているかのような楽しさを与えた。


そして、ここで、ファンへの愛を伝え、守りつづける覚悟を綴ったラブソング「OZ」を披露。『オズの魔法使い』をモチーフに、「いろんなところから仲間が集まって、1つの夢を叶えるというメッセージ性を込めた」という楽曲で、作詞作曲を手がけたKEVINが、振り付けはFUMINORIとFUMIYAが手がけ、歌詞にはKANATAやHARUKI、YUMAなど、「メンバーの名前が組み込まれた、初めて全員がマイクを持った楽曲」であることを明かすと、場内からは大きな拍手が沸き起こった。



ここからライブはラストスパートへと突入。現在は音楽クリエイターとして活躍中のJUNEが所属していたヒップホップグループ・WAZZ UPのカバー「ALRIGHT」では、サビで観客全員が一緒にジャンプして会場を揺らし、トップに登り詰めるという決意を込めた「To The Top」では、銀テープが発射される中、客電が灯り、楽しさと寂しさが入り混じった、なんとも言えない幸福感が会場の空気を包み込んだ。



そして、SHOOTが「行けるところまで行くぞ、中野」と声を上げ、ラストナンバー「Beautiful」ではSEIYAがKANATAをリフトアップし、メンバーは客席に向かって手を振りながら歌い上げ、和やかなムードで本編を締めくくった。



アンコールでは、KANATAが最後にメンバーやスタッフ、バディたちに感謝の気持ちを伝え、「レッスンやリハーサルがもうないと思うと寂しい気持ちもあるけど、最後にみんなに会えて、本当に嬉しかったです。5年間培ってきたものを次に活かしたいと思います」と語ったところで涙が溢れて話せなくなると、SEIYAを始め、メンバーも泣き始める中、KANATAは涙ながらに「バディのおかげで胸を張って卒業できます!」とあいさつ。



メンバーから「お疲れ様」という声が上がる中、FUMINORIは「KANATAの思いも背負って、ぼく達はこれからも駆け抜けていきます」と決意を表明。「Brighter」ではそれぞれが進む道行きを明るく照らすように観客が1つとなって手を大きく振り、最後にKANATAが「本当に今まで皆さんに支えられてきました。最後に少しでも恩返しができていたら僕は嬉しいです。この光景は僕の宝物です」と語り、この11人にとって最初にして最後のホールワンマンライブは幕を閉じた。



終演後には、ステージ上のスクリーンに、太陽が昇る次の場所として、横浜の地が示された。BUDDiiSは、5月29日(日)に横浜武道館でワンマンライブを開催することが決定している。





   ◆   ◆   ◆

■FUMINORI コメント

BUDDiiSとして初のホールでのライブ!!

延期という形でしたがこうして今回ステージの上に立てたこと、関係者のみなさま、そして応援してくださっているファンのみなさまがいて立てたステージだと思ってます。

構成や演出、照明など細部にもこだわったライブ。

メンバーで作り上げたコーナーもあったりと盛りだくさんで最高の盛り上がりを会場でも感じることができて幸せでした。

今回のこのライブでメンバーのKANATAが卒業になりました。
全力で背中を押せたと思っております。

10人でこれからもBUDDiiSらしくみなさまにエンターテイメントを通してたくさん伝えていきますので応援のほうよろしくお願いします!

   ◆   ◆   ◆

写真◎笹森健一

■公演情報

<BUDDiiS vol.01 - SUNRiiSE ->
2022年4月10日(日)東京・中野サンプラザ
[セットリスト]
M1. CLICK ME
M2. ALIEN BOY
M3. Under The Sea
M4. HOT CHEESE
M5. Dream Love
M6. ON & ON
M7. カケラ
M8. R4U
M9. ENCHANT
M10. DANCE SHOWCASE
M11. JEALOUS
M12. DANCE SHOWCASE
M13. OZ
M14. ALRIGHT
M15. To The Top
M16. Beautiful
ENC1. Brighter

この記事をポスト

この記事の関連情報