中村一義デビュー25周年記念、『金字塔』前夜の幻音源をクラウドファンディングで初リリース
中村一義が4月30日、自身デビュー以前のユニット“The M.T.P”名義による幻の音源『THE M.T.P WORKS』をクラウドファンディングで初リリースすることが発表となった。
◆The M.T.P 動画 / 画像
中村一義は1997年1月にデビュー。同年リリースされたアルバム『金字塔』は、当時22歳の中村一義によるセルフプロデュース、アレンジ、レコーディングで制作されたものだ。同作の出現によって、その後の宅録文化が大きく飛躍したと言って過言でないだろう。宅録環境が整い、発表の場も多種多様になった現在だが、当時、自宅録音でアルバムを作るアーティストは希有。彼が作り出す音楽は、音楽理論では説明出来ない独特の中村一義ワールドだった。
しかし、その才能が開花したのはデビューを遡ること7年前。15歳の頃に同級生とテクノユニットThe M.T.P名義で活動を開始していたのだ。YAMAHAのシンセサイザーEOSとアナログMTRを駆使しつつ、全英詞の楽曲をひたすら作り続けていたという。さらに、アナログビデオデッキを繋いで編集したミュージックビデオまで制作。当時の映像には、その時のパッションが色濃く残っている。
▲The M.T.P
その後The M.T.Pは、イギリスのクリエイションレコーズをはじめ、国内外のレーベルにデモテープを送付。 いくつかのレーベルが興味を持ち、楽曲へのアドバイスが書かれていた返信も届いていたという。しかし、クリエイションレコーズから便箋数枚に手書きで綴られた返事は全て英語だったため、内容がわからずそのままになってしまったそうだ。その後テクノから一転、中村一義は生楽器を携え、自宅にひきこもって曲を作り続ける。残念ながら10代当時作っていた楽曲がデビューのきっかけとなることはなかったが、20代を迎えた頃、初めて日本語で詞を書いた楽曲「犬と猫」が引き金となりメジャーデビューを果たした。
『金字塔』前夜の“幻の音源発掘プロジェクト”は、中村一義の才能が開花したThe M.T.Pの楽曲たちを今、25年以上の時を経て世界に放つもの。The M.T.Pのデビューアルバム『THE M.T.P WORKS』を初リリースする。現時点でリリースはクラウドファンディングでの受付限定生産となり、アルバム購入ほか、新たに制作するミュージックビデオのエキストラ参加、限定グッズなど様々なサポートプランが用意されている。受付はデビュー記念日の1月22日(土)正午12時から。
なお、1月23日(日)には、中村一義本人がThe M.T.Pを語るトーク生配信も実施。貴重な音源や映像も一部公開予定だ。
■The M.T.Pデビューアルバム『THE M.T.P WORKS』
2022年4月30日リリース
受付:1月22日(土)正午12時〜3月20日
受付URL:https://wefan.jp/crowdfunding/projects/mtp
■中村一義出演トーク生配信
LIVE LOVERSチャンネル:https://youtu.be/BfBkg-j4NcI
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