【独占レポート】赤西仁、ライブ配信の常識を超えた映像美に注目。短編映画のような世界観に包まれた初のオンラインライブ
世界を舞台に活躍する日本人アーティスト赤西仁が、2021年12月25日(土)に現在拠点としているアメリカより初の配信ライブ<Jin Akanishi Online Live 2021 "Our Hour">を開催。(12月31日20時まで視聴チケット購入可)
◆赤西仁 画像
まるで短編映画の世界に没入したような詩的で叙情的な映像美は、これまでのライブ配信とは一線を画す、もはや映像作品と言えるクオリティで、コロナ禍以降、リアルイベントの代替えとして考えられてきたオンラインイベントもここまで進化したかと思わせる仕上がりになっている。
本ライブ配信は、米国発のチケット制のソーシャルライブメディア提供サービス「Moment House」と電子チケット販売プラットフォーム「ZAIKO」により、新たに立ち上げられた「Moment House Japan」のローンチイベントとして行われたもの。
「Moment House」が掲げる“Cinematic experience”(映画のような体験)という言葉通り、その世界観の奥深さに驚いたファンたちの賞賛の声でソーシャルメディアが盛り上がった、ライブ配信の模様をお届けする。
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初のオンラインライブというので、きっと通常ライブを無観客ホールなどで行うのかなと思っていたら、これが大違い。絶景のハワイを舞台に、大自然のなかでマイクを握るというスペシャルなシチュエーションに、まずは驚かされる。しかも一段と寒さが増してきた日本と違って、あちらの12月は暖かそう。赤西仁による<Our Hour>は、そんな南国ムード漂う、和やかな雰囲気のなか始まった。
夕陽をバックに、マイクスタンドと最少の機材だけを携えて海辺に佇んでいる。そんなシルエットだけでも絵になる極上スポットにて、キレの良い洗練されたフューチャーベース系の新曲「Roll With Me」はスタート。時折サウンドの隙間から、波音が顔を覗かせ、観ているこちら側にまで今にも潮風が感じられそうな別世界が広がっている。メランコリックかつ繊細で、続く「Opaque (Rearranged)」や「Love Yourself」も同様だ。暖かい夕陽を背に浴びて、じんわりと充実感に包まれていく。琴線に触れる彼の歌声と、キラキラと波間に煌く夕陽とのマッチングが最高に美しい瞬間だった。
屋内のメイクルームに移動して披露された「Back To Me」は、こちらも新曲だ。『JIN & JULES Powered by NO GOOD TV』でもお馴染みのジュールことジュリアン(・スィーヒ)との共演により、ふたりして鏡に向かいながら、歌ってメイクもするという演出が面白い。共演なのにふたりがまったく絡まないのもユニークでスタイリッシュ。とか思っていたら、その後は気の置けないふたりならではの和気藹々とした展開が待ち受けていた。
一転して燦々と太陽が降り注ぐプールサイドの芝生の上。真っ青な海を望んだ如何にもリゾートといった雰囲気の屋外で歌われた「High Life」と「dame un beso」の2曲も、ジュリアンとのデュエットによる新曲だ。ボサノバや陽気なラテンのリズムに乗せて、ふたりともすっかり寛いだ様子で、思わず体が動き出すといったふう。今回このライブで披露された全4曲の新曲は、いずれも現在制作中のニューアルバムに収録予定だという。
続いた「Summer Kinda Love」も、この開放感溢れるセッティングに正しくピッタリ。この後も、お馴染みの楽曲が次々と披露されたが、それぞれの楽曲の歌詞やムードに沿った演出で楽しませてくれる。愛を語りかけるかのような「Baby Girl」や「All About You」は、親密度の高いモノクロ映像で。自身の内面を見つめるかのような「thought」や「We The Fire」は、大きな焚き火を見つめながら。終盤の「Mi Amor (Rearranged)」〜「Fill Me Up」〜「Yesterday」では照明を月夜に見立てた演出だ。それぞれ楽曲のみならず、空気感や世界観を伝える工夫が為されていた。
エンドロール曲「アイナルホウエ」の最後には、砂浜の上に大きなハートマークを描いてくれて、きっとファンへの最高のクリスマスプレゼントとなったはず。ライブ本編では一切トークがなかったけれど、直後の“After Party”に生出演した際には、ライブを観たファンからの質問に気さくに回答。「オンラインライブは初めてだったので……」との不安や反省点も口にはしていたが、通常ライブではできない/やらないことが実現できたので本人としてもかなり満足度が高かった様子。何より「Our Hour」というテーマが具現化されて、離れていても繋がることができた実りの多い“僕らの時間”だったのは間違いない。
文◎村上ひさし
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<Jin Akanishi Online Live 2021 "Our Hour">
*12月31日(金)20:00まで視聴チケット購入可。23:59まで視聴可。
通常配信チケット:4,000円/40 USD
FC限定After Party付き配信チケット:4,000円/40 USD
https://momenthouse.jp/jinakanishi
米国発のチケット制のソーシャルイベント提供サービス「Moment House」と電子チケット販売プラットフォーム「ZAIKO」の提携により、2021年に新たに立ち上げられた「Moment House Japan」。海外で大旋風を巻き起こしているライブエンターテインメント界の革命児が、ついに日本上陸。
ジャスティン・ビーバーがビバリーヒルズのホテルで開催した大晦日の年越しコンサート。グラミー受賞シンガーソングライターのセイント・ヴィンセントが無観客の会場で行ったライブと、終了後のネットを介したファンとの気さくなチャット。人気DJ/プロデューサーのカイゴは、アルプスの山頂へとヘリコプターで降り立ち、特設ステージから演奏を披露するなど、「Moment House」は世界のトップアーティストが趣向を凝らした画期的な“プレミアムデジタルイベント”を次々と開催。世界中でここでしか体験することのできない映像体験を提供しています。
この度、東京に設立された「Moment House Japan」は、世界を舞台に活躍するアジア人アーティストにフォーカス。アメリカを拠点とする日本人アーティストの赤西仁、韓国系アメリカ人ラッパー/シンガーのJessi(ジェシー)、タイからは俳優/シンガーデュオのBillkin & PP Krit(ビウキン&ピーピー・クリット)が、それぞれライブを配信。