【インタビュー】SHARE LOCK HOMES、いままでを塗り替えた全曲全力投球なアルバム『JACK』
ニコニコ動画の“踊ってみた”発、かねてから目標として掲げていた日本武道館制覇を実現するために、2020年末から活動拠点をメジャーへと移したダンス&ヴォーカルグループ、SHARE LOCK HOMES(以下、SLH)が、いよいよメジャー1stアルバム『JACK』を発売。
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2作連続デイリーチャートデビュー曲「パリ↓↑パニ」、2ndシングル「おかえり桜」、アルバムから先行配信された「 #1 Way Road」、「チェリオ!」を含む本作。メジャーで本気でテッペンをとりにいくSLHのハングリー精神を歌ったものからパリピソング、等身大の自分たちのチラ見せした歌ものに、SLH定番の昔話シリーズはシリアス系で攻めて、自分たちのリアルを刻み込んだあと最後は「えっ! 泣かせにきた!?」というまさかの展開が待ち受けるラストまで、全曲全力投球な曲がズラリと並ぶ仕上がりに。さらに、来年からは47都道府県ツアー<SLH電鉄〜47都道府県ツアーの巻き〜>で武道館より先に、まずは日本を制覇しに動き出すと決めたメンバーのYUMA、KARASU、SHIRAHAN、RYOに話を聞いた。
◆ ◆ ◆
■「SLHのBEST盤出ました」みたいなアルバムにしたかった
──47都道府県ツアーが発表になりましたね。このツアーで日本列島を制覇ですね。
SHIRAHAN:終わってみないことにはなんともいえないです。途中でメンバーがいなくなってるかもしれないし。
──ええーっ…。始まる前からそんなぁ。
KARASU:気にしないで下さい。確定的なことじゃないと喜べないのがSHIRAHANなので(笑)。
──じゃあそこは掘り下げないで、アルバムの話にさっそくいっちゃいましょう。制作のとき、テーマはなにかあったんですか?
SHIRAHAN:「アルバムの中にはこういう曲あるよね」というのをいっさい排除して、全曲シングル、全曲全力投球なアルバムにしたいなと。分かりやすくいうと「SLHのBEST盤出ました」みたいなアルバムにしたかったんですよ。で、出来上がったらどうなったかというと、どうかなぁ……。
RYO:(食い気味に)いやいや。いいのができてるから。ねっ? 確定的なことじゃないと喜べないのやめて(笑)。
KARASU:あとは聴いてくれる人に委ねて、「SLHのBEST盤みたいなアルバムだね」っていわれたら成功やし。「いいアルバムだね」で終わったらSHIRAHANの目論見は失敗ということで。
──いいアルバムという評価ならいいんじゃないですか?
KARASU:「いいアルバムだね」を超えないと!
SHIRAHAN:そうなんですよ。でも、自分たち的にはそれぐらい納得いくものができたなという手応えはありますよ。
KARASU:いままでを塗り替えたよね。いままで出してきた曲も好きですけど、それよりもいいものができたと確信してます。
──アルバムのタイトル『JACK』にはどんな意味があるんですか?
RYO:いろんな意味があって。JACKってトランプでいうと11。このアルバムは11曲入りだったり、僕らはファンのことをCREWといったり船にまつわる言葉やアイテムをいろいろ使ってるんですけど、船に掲げる旗のことをJACKといったり。あとは全曲シングルでいけるような曲なので、それでタイアップをとったりとか。いろんな意味で僕らがJACKできたらいいなというのと。あとは、えっと……。
KARASU:(即座に)もうないんやろ?
RYO:ないので(笑)、以上の3つですね。
──嘘ついて盛らなくていいんですよ(笑)。
SHIRAHAN:今日はみんな「#1 Way Road」の衣装ですけど、僕だけ私服で来ました!
YUMA:なんで今日はみんな嘘をつくの(笑)。
KARASU:SHIRAHANも衣装です。
──いまお話に出た「#1 Way Road」はHOME MADE家族のMICROさんの書き下ろし。みなさん、HOME MADE世代ではないですよね?
全員:いや、めちゃめちゃ世代ですよ!
SHIRAHAN:RYOちゃん以外はみんな聴いてた。
RYO:聴いてたよ(笑)。俺が中学生の頃にMICROさんはサンバイザーしてたんだから。
SHIRAHAN:ずっとしてるけどね(笑)。MICROさんにお願いした経緯は、このアルバムの前に配信で9月2日に『ヒポポタマス』というカバーミニアルバムを出したんですけど。そのなかでHOME MEDE家族さんの「少年ハート」を歌わせてもらったんですよ。その流れから、MICROさんにお願いしてみたら快く引き受けて下さって……。「ラッキ〜♪」って。
RYO:なんで最後急に軽いの? いままでちゃんとしゃべってたのに(笑)。
SHIRAHAN:それで、打ち合わせをしたとき、MICROさんに僕たちの思いを伝えたらそれをくみ取ってくれたんですよね。
KARASU:やっぱすげーってなりました。サウンドもメロディーもラップもカッコよくて。
YUMA:分かるよね。HOME MADE家族っぽいもん。
SHIRAHAN:MICROさんが歌ってくれたデモ音源があるんですけど。そのクオリティーが凄くて。
KARASU:それを追い越そうと頑張ったんですけど、MICROさんのほうがカッコいいです。
全員:一同笑。
YUMA:いつかライブで共演できたらいいよね。
──音源でコラボすればよかったのに。
YUMA:それはちょっと恐れ多いっす。
──そういうところは謙虚なんですね。
SHIRAHAN:謙虚が売りなんで、僕たち。謙虚の塊みたいなチームっすから。
──謙虚が売りの人が自らのことを「K13」と書いて“キング”。こんな曲歌いませんから。
YUMA:バレましたか。この曲は作るときからKING感を出したいっていって作ったから。
RYO:だから、歌詞のなかにも“踊ってみた”というフレーズを入れたり。
── “踊ってみたの名探偵だよ”という部分ですね。
SHIRAHAN:僕たちは踊ってみたから出てきて。対バンとかのイベントに出るときは、いまも自分たちで勝ちを取りいくという気持ちで挑んでるんですけど、そこで「勝てた」って感覚があったときって「“俺らKINGだな”って思うんすよね」……ってRYOちゃんがいうから。
RYO:いやいや。いま絶対こっちに振ってくると思った。俺はいってないけど。
SHIRAHAN:RYOちゃんに合わせて書きました(笑)。
KARASU:自分らで自分たちのことをKINGと呼んで気持ちを奮い立たせる曲にもなってます。
SHIRAHAN:なので、さっきの発言は“謙虚KING”に訂正しといて下さい。
──トラックは一番この曲がヒップホップ寄りでカッコよかったですね。
SHIRAHAN:ありがとうございます。こういう曲だからこそ「K13」とつけられた。
──なるほど。歌詞の中の“ケイト”ってなんですか?
SHIRAHAN:毛糸です。
KARASU:そんな細い糸でどうやってのし上がるんや!
RYO:正しくは、トランプの数字の4の呼び方です。
YUMA:ポーカーとかバカラで使うんですよ。
RYO:トランプの4はゲームのとき、弱いイメージがあって。それをSLHに見立てて、そこからのし上がっていってKINGになるぞという意味で使いました。
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