【鼎談】千秋(DEZERT) × 暁(アルルカン) × 来夢(キズ)、<JACK IN THE BOX>を語る「最終的にはカッコよければ何でもよくない?」

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■暁と来夢をどう傷つけてやろうか
■ってことしか考えてないです(笑)

──とりあえず、ここはせっかくの場ですので、暁さんと来夢さんに“12月27日に向けての準備”として必要なことを千秋さんからご説明いただけますと幸いです。

千秋:説明も何も、これはみんなも大体わかるでしょ? 「殺意」やるんやろうなって。逆に他やることないやん(笑)。

──ド直球のネタバレですね(笑)。

千秋:もっとネタバレさせるなら、俺からしたら本当は、HYDEさんにダメ元でTwitterのバトン投げた段階で無視されると思ってたわけですよ。そうなったら、“SNSで「無視されちゃった」って言う→当日、HYDEさんが出てる→来夢と暁を引き連れてHYDEさんに「無視されちゃったから殺意だ!……あ、ごめんなさい! 本当は大好きです(涙目)」って言って「殺意」を演る”みたいな流れをストーリーとして描いてましたからね。ひとつのエンタメとして。

来夢:そうだったのか、凄いな(笑)。

千秋:ところが、HYDEさんはプロだから、ちゃんとバトンを返してくれたんで(笑)。一通りの計画が崩れてしまった今は、誰に殺意を向けたらいいんやろう?っていうことで。ここは暁と来夢をどう傷つけてやろうかっていうことしか考えてないです(笑)。

暁:おい、マジか(笑)。

来夢:これは何か防衛策を講じる必要がありますねぇ。


▲暁(アルルカン)/<束の世界-SONOSEKAI->2021.11.14@Zepp Haneda

千秋:とりあえず来夢と暁には“武道館で客をつける”とか、そういう意味での期待はあまりし過ぎないような感じで来てもらって、とにかく楽しくパーッと盛り上げてくれたら、それでいいよと。そこはこの間のアルルカンのイベントとは違って、この<JACK IN THE BOX>というのは、みんなでバチバチでやり合うみたいな雰囲気とかではないんでね。ふたりとも、いずれはひとつのハコとして武道館をやることになるんだろうから、その練習でもしようぜくらいのテンションでやってくれればいいんじゃないかと思います。

来夢:いや、きっと状況的には練習にもならへんのちゃう?

暁:そやな。ただ、「5年以内には武道館に立つ」って宣言してるからには、武道館を意識するなっていうほうが無理な話ではあるから。貰えるものは全部貰うという気持ちでやるつもりだし。でもまあ、下見ぐらいの感じ? 下見出来てラッキー!くらいの感覚で行くわ(笑)。

千秋:いいよいいよ。全然そのくらいの感じでいい。俺だって事務所の40周年とか言われても、その頃まだ生まれてへんから知らんし。

──40年間にわたって貫いてきたロックスピリッツありきのイベントだからこそ、この<JACK IN THE BOX>には深い意義があるのではないですかね。

千秋:そうそう、別に批判をしてるわけじゃないから。ただ、そういう中だと俺たちの肩身が狭いっていうのは紛れもない事実やし、そこに暁と来夢がわざわざ俺のために来てくれるというのはとても心強いわけよ。ありがとうな、助かるわ。

暁:結局は一緒に肩身の狭い思いをするだけやろうけど(苦笑)。

来夢:俺は40周年を祝いに行くけどね(笑)。

千秋:ははは! とにかく、12月27日は真剣にこの3人で「殺意」を2分半くらいパーッとやってさ。まだご時世的に打ち上げなんかもないやろうから、サッと一緒に帰ろ!


▲来夢(キズ)/<束の世界-SONOSEKAI->2021.11.14@Zepp Haneda


──仲睦まじいことこのうえないですね(笑)。なお、御三方とも2021年の表立った活動は12月27日の武道館にて締めくくりとなるそうですが、最後に2022年に向けてのお話も少しばかりうかがえますと嬉しいです。

来夢:キズは2021年末の12月8日にシングル『ストロベリー・ブルー』を出しまして、1ヶ月後の1月8日にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で<VISUAL>というワンマンをやることになってます。このライヴタイトルに関しては、敢えてこの言葉を選んだんですけど、自分たちにとっては今、プレッシャーになっているところもあって。これまでたくさんの人たちがいろんなかたちで築き上げてきた“VISUAL”っていう、その言葉に恥じないようなライヴにしていきたいなと思ってますね。とはいっても、そこはヴィジュアル系がやりそうにないようなことをやっていきたいのがキズですし、僕らは千秋が言ってたみたいにまだまだ尖ってて、今がまさに反抗期の真っ只中なんで。そんな反抗期ぶりも発揮していきたいです(笑)。

──アルルカンは2月9日にアルバム『MONSTER』を発表し、その後には全国ツアー<MONSTER>も控えているそうですね。

暁:今ちょうどアルバムを作っている最中なんですけど、今回の作品はこのところ自分の中で明確になってきた気持ちとか意思が、バンドの音として色濃く詰まったものになっていってますね。ただ、これを仕上げていくのはなかなか並大抵なことではなくて、今はめちゃめちゃシンドい(苦笑)。

──産みの苦しみの最中にあるわけですね。

暁:ここ1年くらいはずっとそんな産みの苦しみが続いてるんですよ。でも、そのたびに本当にやってよかったなって思えるだけのものが出来てきていることも事実なんで。今回もこの難所というか自らに課した高いハードルを何とか超えていきたいです。ここからアルルカンがより力強く前に進んでいくうえで、大事な役割を果たしてくれる1枚に、必ず仕上げてみせます!


▲千秋(DEZERT)/<束の世界-SONOSEKAI->2021.11.14@Zepp Haneda

──そして、DEZERTの2022年はここからいかなるものになっていきそうですか?

千秋:具体的なことでまだ言えることはないんですけど、大ざっぱに言うともっとカッコいいダメージジーンズになりたい。

暁:それ、どういうこと?

千秋:これは今までもBARKSのインタビューとかで何回か言ってきたことで。キズが<VISUAL>っていうタイトルでライヴをやるっていうのと同じで、俺らも自分たちのことをヴィジュアル系やと認識しているわけですからね。ちょっと前までは“昔のヴィジュアル系は良かったのに”的な雰囲気が世の中的にあった気もするけど、そこはコロナで一掃された気もしてる。最終的にはカッコよければ何でもよくない?っていう概念で、今はどのバンドもやってる気がするんですよ。もともとはX JAPANやhideさんが先駆者として派手な格好でカッコいい音楽をやるっていうことを当たり前にしてくれて、あの人たちは自分の手で普通のジーンズをダメージジーンズにして、そのカッコよさを教えてくれたわけじゃない? だとしたら、その後を追う俺たちは先輩たちの発想をさらに超えていかなきゃいけなかったはずやのに、何故か既製品として売ってるダメージジーンズで満足してしまっているみたいな。そういう感覚が俺の中にはあるわけ。

暁:そういう意味でのダメージジーンズなのか、なるほどね。

千秋:もちろん、俺らも野外フェスとか出るようになっていろいろ考えたんやけどな。でも、結局はシンプルに“今の自分たちがやるべきことは、たとえ韓国でハイウエストのデニムとかが流行ったりしようとも、ひたすらカッコいいオリジナルのダメージジーンズを履き続けることだろう”というところに行き着いたのよ。

──そのダメージジーンズというのは喩えであり概念ですよね?

千秋:そういうこと。別に俺がダメージジーンズを履いて歌うとかそういうことではないから(笑)。精神的な面でも音楽的な面でも、自分としては夏に出した『RAINBOW』でそこは吹っ切れたんだよね。つまり、俺は邪念とか一切持たずに、よりカッコいい自分たちならではのダメージジーンズを追求していく2022年にしたいですよ、ということなんです。流行りにのって踊ったりはせんよ、と。あれ? 俺の言いたいことって伝わってる?

来夢:大体は(笑)。

暁:うん、気持ちは伝わってきた(笑)。

千秋:よかった。じゃあ、2022年はそんな感じでよろしく!

取材・文◎杉江由紀
撮影◎川島彩水 (アルルカン主催イベント<束の世界-SONOSEKAI->2021.11.14@Zepp Haneda)


■<DANGER CRUE 40th Anniversary JACK IN THE BOX 2021 supported by MAVERICK DC GROUP>

2021年12月27日(月) 東京・日本武道館
open14:00 / start15:00
▼出演アーティスト
・魅音(ミオ)
・逹瑯
・Petit Brabancon
・fuzzy knot
・NOCTURNAL BLOODLUST feat. 宮田大作(a crowd of rebellion) / Kaito(Paledusk)
・DEZERT feat. 暁(アルルカン) / 来夢(キズ)
・MUCC feat. GRANRODEO
・D'ERLANGER (CIPHER / SEELA / Tetsu) feat. HYDE、INORAN (LUNA SEA)、逹瑯(MUCC)
・44MAGNUM feat.高崎晃 (LOUDNESS) -JACK IN THE BOX SPECIAL VERSION-
・MDC 40th Anniversary SUPER ALL STARS:Paul(44MAGNUM) / Jimmy(44MAGNUM) / STEVIE(44MAGNUM) / jack / YUKI(REACTION) / CIPHER(D'ERLANGER) / SEELA(D'ERLANGER) / HYDE / NAOKI(REACTION) / 逹瑯(MUCC) / ミヤ(MUCC) / YUKKE(MUCC) / Shinji(シド) / 明希(シド) / ゆうや(シド) / Valtz(NOCTURNAL BLOODLUST) / Natsu(NOCTURNAL BLOODLUST) / Tetsu(D'ERLANGER)
and more…
▼チケット
全席指定:前売¥8,800 (税込) / 当日¥9,900 (税込)
※4歳以上有料
※出演者の変更に伴うチケットの変更、払い戻しはできません。
【プレイガイド3社合同プリセール】
受付期間:12月8日(水)12:00〜12月11日(土)23:00
・ローソンチケット https://l-tike.com/dangercrue40th
・イープラス https://eplus.jp/jitb2021/
・チケットぴあ https://w.pia.jp/t/jitb2021/
※クレカ決済限定先着販売

(問)SOGO TOKYO 03-3405-9999


■DEZERT<Takadanobaba AREA Presents “DEZERT Special Live in Takadanobaba AREA”>

2021年12月19日(日) 高田馬場AREA
open17:15 / start18:00
(問)高田馬場AREA 03-3361-2569
▼チケット
前売¥5,000(税込) 立ち位置指定
※入場時ドリンク代別途必要/入場整理番号付き/営利目的の転売禁止/未就学児童入場不可/紙チケットのみ/お1人様2枚まで
一般発売:2021年12月5日(日)10:00~
※SOLD OUT


■アルルカン 4thフルアルバム『MONSTER』

2022年2月9日(水) リリース
【完全限定生産盤 (2DVD+CD)】ANMA-015A ¥12,800 tax out
・デジトレイ/スリーブケース仕様
・20P撮り下ろしフォトブック付き
DISC1.(CD):「世界の終わりと夜明け前」「サイレン」含む10曲
DISC2.(DVD):2021.10.26<アルルカン 8th ANNIVERSARY TOUR「世界の終わりと夜明け前」>FINAL at 恵比寿LIQUIDROOM
DISC3.(DVD):2021.09〜2021.10<アルルカン 8th ANNIVERSARY TOUR「世界の終わりと夜明け前」 >DOCUMENT

【初回限定盤 (2DVD+CD)】ANMA-015B ¥5,800 tax out
DISC1.(CD):「世界の終わりと夜明け前」「サイレン」含む10曲
DISC2.(DVD):MUSIC CLIP(1曲) + OFF SHOT
DISC3.(DVD):2021.11.14<アルルカン Presents「束の世界-SONOSEKAI-」>at Zepp Haneda LIVE映像+OFF SHOT

【通常盤】¥3,500 tax out / ANMA-015C
DISC1.(CD):「世界の終わりと夜明け前」「サイレン」含む11曲

※収録曲・インストアイベント情報は後日解禁予定


■<アルルカン live tour 2022「MONSTER」>

2月11日(金祝) 渋谷REX
2月13日(日) 渋谷REX
2月19日(土) OSAKA MUSE
2月20日(日) OSAKA MUSE
2月22日(火) 名古屋Electric Lady Land
2月23日(水祝) 名古屋Electric Lady Land
3月19日(土) HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3
3月20日(日) HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3
3月26日(土) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
3月27日(日) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
4月02日(土) 長野CLUB JUNK BOX
4月03日(日) 長野CLUB JUNK BOX
4月16日(土) 高崎club FLEEZ
4月17日(日) 高崎club FLEEZ
4月22日(金) 柏PALOOZA
4月23日(土) 柏PALOOZA
5月04日(水祝) 恵比寿LIQUIDROOM【FINAL】
▼開場/開演
・土日:open16:45 / start17:30
・平日:open17:15 / start18:00
▼チケット
・前売¥5,500(税込/D別)
・当日¥6,000(税込/D別)
※5月4日(水祝) 恵比寿LIQUIDROOM公演:前売¥5,800(税込/D別)/当日¥6,300(税込/D別)

■キズ 10thシングル「ストロベリー・ブルー」

2021年12月8日(水)リリース
【TYPE A (CD)】DMGD-022A ¥3,850(税込)
・20Pブックレット(「ストロベリー・ブルー」アザーカット収録)
・「ストロベリー・ブルー」オリジナルカード封入(全4種よりランダム1種封入)
※オリジナルカード裏面のQRコードから<キズ 四周年公演 「仇」 2021.4.18 東京国際フォーラムホール C>より「東京」をデジタル視聴にてお楽しみいただけます。
▼CD
1. ストロベリー・ブルー
2. 罪
3. レモンティー

【TYPE B (CD)】DMGD-022B ¥1,650(税込)
▼CD
1. ストロベリー・ブルー
2. アナグラ
3. レモンティー


■<キズ ONEMAN「VISUAL」>

2022年1月8日(土) LINE CUBE SHIBUYA
open16:30 / start17:30
▼チケット
全席指定 ¥5,000(D代別)
当日 ¥6,000(D代別)
一般発売:12/21(火)〜
イープラス https://eplus.jp/kizu/
【一般先行受付】
受付期間:12/4(土)12:00~12/12(日)23:59
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/2360340001?P6=001&P1=0402&P59=1


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