Maika Loubté、夢を現実にする一夜限りのリリース記念ライブ

Maika Loubtéが12月4日、東京・WALL&WALLで約2年ぶりとなる有観客ライブ＜MAIKA LOUBTÉ SOLO LIVE SHOW『100 DREAMING』＞を開催した。

◆ライブ画像

本ライブは100名限定のスペシャルライブで、アルバム『Lucid Dreaming』の“夢と現実のクロスオーバー”というコンセプトから「夢と現実が1つの物語としてクロスオーバーするように、100名限定の観客を夢の世界へと誘う」というメッセージを込めて、“100 DREAMING”というライブタイトルが付けられた。

アルバムの1曲目でもある「I Was Swimming To The Shore And Heard This」のSEが鳴り始めると、観客を別世界へ引き込むように「Flower In The Dark」が始まった。Maikaのシルキーで浮遊感のある歌声と、重みのあるエレクトロサウンドが心地良い空間を作り上げていく。Maikaとサポートメンバーのマニピュレーター佐藤公俊（Sountrive）のみのシンプルなステージ編成だ。

「言葉にならないので、全部音に乗せます」と一言MCを挟むと、AAAMYYYとのコラボ曲でドラムンベースのトラックが刺激的な「It’s So Natural」、続く明るくダンサブルなナンバー「Spider Dancing」ではカラフルな照明と共に会場を一気に温めた。

アルバム中盤に収録されている「Kids On The Stage」の子供達の声は、Maikaが自分の声を重ねて録音しているが、今回のライブでもそれを再現。ピアノの生演奏と不思議なメロディが、ノスタルジーで遠い記憶のようなものを蘇らせる。そして、自身が出演する​​マツダの新型車のCMソングとして話題を呼んだ「Show Me How」では、観客は声こそ上げられないものの一緒に歌っているような一体感を感じ、久しぶりのMaikaのライブを各々が存分に楽しんでいる様子だった。


「この日をずっと待っていました。今日は夢を現実にできたようなライブです」とMCで感謝の言葉を綴ると、「Nagaretari」では客席に降りて歩きながら観客とのコミュニケーションを楽しんだ。最後に“人の命はどこから来て、どこへ行くのか？”という言葉が紡がれているアルバムのリード曲「Zenbu Dreaming」を演奏し、アルバムの曲順通りに一つの物語を完結させた。

2020年リリースの「Ride My Bike」のTシャツに着替えステージに戻ってくると、「少し懐かしい曲をやります」と、「Coconut juice」「Ride My Bike」「Candy Haus」「Nobara」と、ファンには嬉しいナンバーが続いた。ラストは1stアルバム『Le Zip』の1曲目に収録されている「You and I」でステージを締めくくった。その後、観客からの鳴り止まないアンコールに応え、予定になかった「Open Me（Remix）」を披露。Maikaが現在の名義で活動を始める前に自主制作でリリースしたアルバム『100』の収録曲だ。


アルバム『Lucid Dreaming』のコンセプトである“夢と現実のクロスオーバー”の世界観を見事に表現したライブステージ。一つの物語を通して観客と繋がった感覚を確かに感じることができたライブだった。「人生は全員一人一人が主役。今日はそれを噛み締めて欲しい」というMaikaの言葉も印象的だった。現在、セットリストのプレイリストが公開中だ。




◆Maika Loubté オフィシャルサイト