【インタビュー】Double Ace、美ハーモニーと大人の色気が凝縮した新たなサウンド感のミニアルバム『Crescendo』

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SUPERNOVA(超新星)のボーカル、ユナクとソンジェによるユニットDouble Aceが、前作「2Type」から約2年4ヶ月ぶりとなるミニアルバム『Crescendo』をリリースする。日本語の響きを大切にしながら重ねる2人の美しいハーモニーはもちろん、30代としての魅力や色気も表現された新たなサウンド感やボーカリストとしての新たな表情などを堪能できる7曲を収録。制作現場での2人のやりとりやレコーディングに挑む気持ちなど、今回はメンバーを代表してユナクに話を聞いた。

■30代の男性として等身大の雰囲気を表現したかったんです
■狙って入れるというより年相応な感じで表れているんじゃないかな


──久しぶりの日本はいかがですか?

ユナク:本当に久しぶりなので、成田空港に着いた時の空気すら懐かしく新鮮に感じました(笑)。

──(笑)。コロナ禍はどんな風に過ごしていましたか?

ユナク:昼間は会社に行くこともあれば、リモートでも仕事をしていましたが、夜は毎日ゆっくり半身浴をしたり、あとはメンバーとも久しぶりに深い話をする時間ができたりして、そういう点は良かったなと思いました。自分の人生を振り返るような、大切な時間にもなりました。

──大変な状況が続きましたが、音楽が心の支えになっていた方も多いと思います。

ユナク:そうなんですよね。僕もソンジェくんも普段からいろんな音楽を聴いていますが、お互い「この曲、何?」「へー、聴いてみよう」なんて言いながら新しい発見をしたりしています。最近はamazarashiさんを知りました。彼らの音楽を聴いて歌詞を知り、アーティストとして色々と感じられる刺激がある音楽だなと思いました。ライブも行きたいなって思うくらい、好きになりました。

──11月24日にDouble Aceのミニアルバム『Crescendo』もリリースされます。このタイトルにはどんな思いを込められたのですか?

ユナク:僕らの曲を聴いて、もっと深く、もっと強く、もっと激しく盛り上がっていて欲しいという意味を込めました。聴けば聴くほど好きになって、この音楽の世界に浸ってほしいなと思って。SUPERNOVA(超新星)の最新アルバム『CLOUD NINE』もそうでしたが、作品のタイトルを決める時は僕らもアイデアを出しますし、レーベルの方からもアイデアをもらって、一番良いものを優先するようにしています。


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──約2年ぶりの新作となりますが、ソンジェさんとの制作はいかがでしたか?

ユナク:今回リード曲を決めるにあたって、ソンジェくんと僕の意見が分かれる場面がありました。前作「2Type」の時は、リード曲を「「PLAN A/B」にしようぜ」「いいね!」って感じのやり取りだったけど、今回ソンジェくんは「Masquerade」、僕は「HARUKAZE」が良いって、はっきり分かれたんですよね。でも色々考えて、前回が「PLAN A/B」だったから今回はもうちょっとノリノリな、ライブでみんなと遊べるような曲が良いよなと思えたし、僕が持っている固定観念みたいなものを超えてやってみようと思い、ソンジェくんの意見に賛成することにしました。

──ユナクさんは「HARUKAZE」のどういうところがいいなと思われていたんですか?

ユナク:「HARUKAZE」って、昔の宇多田ヒカルさんが歌っているようなイメージがあったんですよ。僕は宇多田さんが大好きだし、こういうジャンルのものも好きなので。

──確かに、雰囲気はわかります(笑)。

ユナク:でも、結果としてはソンジェくんが言った「Masquerade」にしてよかったなと思っています。とにかく楽しいんですよ。ステージで歌っていても気持ちいいし。

──「Masquerade」はとても大人っぽくて、色っぽくて、自然と身体が揺れてしまうようなサウンドですね。

ユナク:そうなんです。30代の男性、つまり等身大の雰囲気はやっぱり表現したかったんですよね。大人の色気みたいなもの、みんな持っていると思うんですよ。わざわざ狙って入れようとはしていませんが、年相応な感じで表れているんじゃないかなと思います。Double Aceは結構歌そのものが中心になっている曲が多いですから、バンドが入っているこういうサウンド感の曲ってとてもいいと思います。

──MVも撮影されたそうですが、見どころはどういうところですか?

ユナク:リトル・ソンジェとリトル・ユナクが出演しています(笑)。可愛い子たちが出ているんですよ。過去と現在が行ったり来たりするようなところとか、本当に気持ち良さそうに歌っている僕らの姿とか、見応えある感じに仕上がっていると思いますね。あとは餃子ダンス。韓国と日本では餃子を作る時の手元の仕草が違うから伝わりにくいと思うんですが、そういう動きも取り入れてみたのでぜひ一緒にやってみてください。

──では他の楽曲についても聞かせてください。先ほど出た「HARUKAZE」もそうですが、「さよならのムコウ側」にも春の景色が登場しますね。こういう季節感は偶然ですか?

ユナク:偶然というより、僕らはそういう曲が好きなんですよね。春って冬や夏より一番良い季節じゃないですか。春は桜も咲くし。冬が来る前の秋の雰囲気とかも、Double Aceらしいですよね。暑くも寒くもなく穏やかな感じ。あんまり刺激を与えたくない感じでいきたいから、Double Aceはこういう感じの曲が多くなるんだと思います。

──恋人との別れのようであり、かけがえのない友との別れのようでもあり。歌詞をじっくり読んでいくと、いろんな解釈ができるなと思いました。

ユナク:「PLAN A/B」も、聴いていくうちに「あれ?これは違う女の子のことじゃないの?」「ひょっとして二股?」みたいな感じがあったじゃないですか。ソンジェくんの意見が結構入っているんですが、結論を出さない歌詞が多いんですよね。一度聴いただけでは分からないというか。

──何度も聴くうちに「あれ?」と思わせる展開の曲ですね。

ユナク:はい。いろんな風に思ってもらえるようになっていますから、恋人なのか友達なのかとか、そんな風に捉えてもらえてよかったです。

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