椎名佐千子、デビュー20周年記念コンサート開催
演歌歌手の椎名佐千子が11月4日(木)東京・なかのゼロホールにて、デビュー20周年記念コンサートを開催した。
◆コンサート画像
椎名佐千子は2002年にデビュー、持ち前の歌唱力に加え、当時としては異色の袴姿、所謂ハイカラさんスタイルと、南流石氏振付よるキッズダンサーとのダンスでも話題になりその年の日本レコード大賞新人賞を受賞した。
この日は、その記念すべきデビュー曲「御意見無用の人生だ」からスタート。15名のキッズダンサー達と息の合ったダンスを披露、デビュー時を再現した懐かしい演出で会場を盛り上げた。
デビュー時は歌詩にもある“やると決めたらまっしぐら”を引用し、「まっしぐらキャンペーン」と名付け全国各地を行脚した椎名は、「デビューと同時に全国隅々までくまなく回らせていただき、沢山の方々とのご縁を頂きました、そのご縁が今日に繋がったような気がします」とかみ締めるように語った。
「哀愁・・・日本海」「漁火街道」「丹後なみだ駅」などヒット曲が続き、オリコン歌謡曲・演歌チャートで自身初の初登場1位を獲得した20周年記念曲「潮騒みなと」を披露。サビの“きっときっと帰ること 信じてる”の部分については、「コロナで会えなくなった皆さんとまたきっと会えますようにと願いを込めて歌唱して来た、今日願いが叶いました」と語った。
また、民話「鶴の恩返し」を題材にした「おつう」では、迫真の台詞と歌唱、そして鶴を模した純白の羽織姿で主人公の悲しいさだめを演じ喝采を受けた。「女の華祭り」「酔歌(ソーラン節入り)」の曲中では、肩を大胆に露出したニューキモノ姿で、助六太鼓の今泉 光氏と共に迫力ある長胴太鼓・締め太鼓演奏を披露。
また、ちあきなおみの、語り芝居風の名曲「ねぇあんた」では艶やかな深紅のドレスで登場、夢は座長公演と語る椎名らしい台詞風の歌唱で、改めてその表現力の幅の広さを見せつけた。
「コロナ禍で生活が一変し、今まで気付かなかった多くの学びがあった」と語る椎名。「道端に咲く名前も知らない草花、その一つ一つが愛おしくなって」毎日ブログに花の紹介をはじめ約1年半で400種類を超えたという。「自分の身の回りにこれほど多くの植物があるのに気づかずに過ごして来た」とのこと。
また、人前で歌うことが無くなり「聴いてくれる人がいてこそ歌手でいられた。改めてファンの皆さんの応援があってこそ自分でいられたことに気づきました」と語った。その想いを込めた自身初の作詩曲「おなじ空の下」を、昨年から取り組んでいるギターの弾き語りで歌い始めると、会場には涙するファンも。
そして「最後は私らしく明るく前向きなメッセージで」と前出、感謝編に収録のサンバ調の楽しい数え歌「佐千子のしあわせ数え歌」をキッズダンサー15名と共に歌い切り、全17曲のフィナーレを飾った。
なお、この公演の模様は2022年3月にDVD・ライブCDとして発売予定となっている。
写真:(c)ヒダキトモコ
セットリスト
M2 海の男に惚れちゃった
M3 哀愁・・・日本海
M4 漁火街道
M5 丹後なみだ駅
M6 ソーラン鴎唄
M7 泣きむし海峡
M8 早春慕情 アコースティックver
M9 潮騒みなと
M10 おつう[オリジナル:島津亜矢]
M11 女の華祭り
M12 酔歌(ソーラン節入り)[オリジナル:神野美伽]
M13 花[オリジナル:喜納昌吉]
M14 ねぇあんた[オリジナル:ちあきなおみ]
M15 朝日のあたる家[アメリカ民謡]
M16 おなじ空の下
M17 佐千子のしあわせ数え歌
◆椎名佐千子 オフィシャルTwitter