Mary's Blood、鹿鳴館3ヵ月連続ライブ<鋼鉄伝説>に小野正利ゲスト参加「夢のような時間だった!」
Mary's Bloodのシリーズライヴ<鋼鉄伝説・下>が9月23日、目黒鹿鳴館にて開催された。<鋼鉄伝説>シリーズは7月に“上”、8月に“中”、9月に“下”と、3ヵ月にわたるマンスリーライヴ企画だ。しかし、7月の“上”は昨今の状況を受けて10月に順延。結果、10月の“上”で完結する変則的サーガのごとく行われている。仲秋の名月のもとに開催された<鋼鉄伝説・下>のオフィシャルレポートをお届けしたい。
◆Mary’s Blood 画像 / 動画
「お待たせしましたMary’s Bloodです。ソールドアウトありがとうございます!」という挨拶から、「Labyrinth of the Abyss」「Believe Me」といった2曲をオープニングに据えて会場を沸かせた。そしてEYE(Vo)のMCへ。
「この靄は汗なのかスモークなのか…」と会場の光景について触れ、「声を出せない代わりに」と会場を彩ったサイリウムについて語ったのち、「久しぶりの曲もやります、最後まで楽しんでいってください」と盛り上げた。さらに今回のライブのテーマが“メロディアス”であることもアナウンスした。
そして演奏された曲は「I,Lament」、ミディアムテンポの「Song for You」と続き、今回のセットリストがメロディアス縛りであることを演奏でも証明した。「Shall We Dance?」「Nautical Star」「Moebius Loop」と続いたセクションは、卓越した演奏力と安定のパフォーマンスが圧巻だ。また、前回<鋼鉄伝説・中>同様、自宅でのライヴ参加が可能な配信チケットも用意されており、イギリス、ドイツ、アメリカなど世界中からリアルタイムで画面上に応援メッセージが寄せられる。その中には「Mary’s Bloodのメロディアス・ベストセレクション!」「神セトリ!」といったコメントが目立った。
「楽しんでもらえていますか? ゴリゴリでジャリジャリのサウンドの中にもメロディアスな要素があるのがMary’s Bloodの持ち味なんじゃないかと思います。今回のライヴ、よき思い出にしてください!」とお客さんに語りかけ、激しい演奏の余韻に包まれた会場を解きほぐすと、いよいよ今回のスペシャルゲスト小野正利をステージへと招いた。
「伝説の会場(ハコ)に伝説の方をお呼びしました!」というEYEの紹介と共に会場は大きな拍手に包まれる。そして演奏された楽曲はJourneyのカバー「Separate Ways」だ。小野正利のハイトーンヴォイスに加えて、ツインヴォーカルによるハーモニーも披露されるなど、美しいメロディが会場を魅了した。続く楽曲は、小野のアカペラで始まるMary’s Bloodの「Wings」。今回のセッションにあたっては、「キーの高い「Wings」を一緒に」というメンバーからの提案を小野が快諾。その美しい歌声には、これまで歩んできた音楽人生の深さと、日本音楽界が誇る至宝であり今なお進化し続ける姿が浮き彫りとなる。ゲストを迎えた2曲が終わるとメンバーがお客さんの声を代弁するように「夢のような時間だった! 小野さんの衝撃波、パルスにやられました! まさに鋼鉄伝説!」と語った。
MCでは、9月29日リリースのアルバム『Mary’s Blood』が、GALNERYUS作品でも使用されたレコーディングスタジオで制作されたエピソードも。続く楽曲は、そのアルバムよりライヴ初演奏となる「Hunger」だ。ヘヴィメタルをテーマに掲げ制作されたアルバムからの同曲は、Mary’s Bloodの真骨頂ともいえるサウンドが印象的。ライヴ本編は「アルカディア」「Promised Land」と畳みかけて幕を閉じた。
アンコールの大きな拍手が会場に鳴り響くと、再びメンバーがステージに登場。「こんな状況下でも駆けつけてくださり、感謝しています。3本の<鋼鉄伝説>とアルバムリリース、そしてアルバムツアーへとMary’s Bloodは進んでいきます。ついてきてください!」というMCに会場からは大きな拍手が上がった。
アンコール1曲目はニューアルバムのリード曲としてミュージックビデオも公開されたばかりの「Starlight」だ。演奏が終わると、再びスペシャルゲストの小野正利がステージに登場し、「いい曲が多い! 歌もうまい!」とMary’s Bloodへエールを贈る。そしてメンバーからは「最高のフィナーレ、極上のデザートはこの曲で…!」という紹介のもと、小野正利の大ヒットナンバー「You’re the Only」を披露。Mary’s Bloodと小野正利。美しいハーモニーに会場が酔いしれ、<鋼鉄伝説・下>が終了した。
「良い音楽に触れて気持ちがすがすがしくなること、人生の糧になること。「Starlight」もみなさんの心の救いに繋がればという想いをこめて歌詞を書きました。希望を捨てずに人生を進んでいきましょう。これからもよろしくお願いします」という言葉を残し、Mary’s Bloodはステージを後にした。
本来は<鋼鉄伝説・下>をもって完結するシリーズライヴの予定だったが、10月23日に<鋼鉄伝説・上(※振替公演)>が同会場にて開催される。そして11月からはアルバムツアー<Blow Up Our Fire TOUR>が名古屋、大阪、東京の3会場で実施される予定だ。
■6thアルバム「Mary's Blood」
【限定盤(CD+PHOTOBOOK)】TKCA-74965 ¥3,700(税込)
【通常盤(CD)】TKCA-74966 定価:¥3,100(税抜¥2,818)
▼CD収録曲 (限定盤・通常盤共通)
01. Last Daybreak
02. Without A Crown
03. Blow Up Your Fire
04. Joker
05. Be Myself
06. Umbrella
07. ignite
08. Hunger
09. Let Me Out
10. Mad Lady
11. Starlight
▼「Starlight」先行配信
2021年9月7日(火)配信開始
https://tjc.lnk.to/Starlight
■アルバム「Mary's Blood」リリースイベント
9月29日(水)19:00〜 リミスタインターネットサイン会
▼<New Album「Mary's Blood」購入者限定 発売記念イベント>
10月2日(土)14:00〜 東京・タワーレコード渋谷店 B1F CUTUP STUDIO
※オンライン配信イベントも同時開催
▼<NewALBUM「Mary's Blood」発売記念インストアイベント>
10月3日(日)14:00〜 大阪・タワーレコード梅田大阪マルビル店 イベントスペース
10月3日(日)18:00〜 大阪・タワーレコード難波店 5F イベントスペース
※トーク&特典会
▼<パネル展&パネル抽選プレゼント企画>
・タワーレコード秋葉原店
開催期間:9月28日(火)〜10月10日(日)予定
・タワーレコード新宿店
開催期間:9月28日(火)〜10月11日(月)予定
・タワーレコード川崎店
開催期間:9月28日(火)〜10月10日(日)予定
・タワーレコード名古屋パルコ店
開催期間:9月28日(火)〜10月04日(月)予定
・タワーレコード名古屋近鉄パッセ店
開催期間:9月28日(火)〜10月10日(日)予定
・タワーレコード梅田大阪マルビル店
開催期間:9月28日(火)〜10月10日(日)予定
■<Mary's Blood「Blow Up Our Fire TOUR」>
open16:15 / start17:00
2021年11月28日(日) 大阪・umeda TRAD
open16:30 / start17:00
2021年12月11日(土) 東京・新宿BLAZE
open16:15 / start17:00
この記事の関連情報
EYE、1stソロフルアルバム『GRAffITI』発売
【ライブレポート】Mary’s Blood、活動休止前ラストステージで「最高の景色を作りたい」
Mary's Bloodが活動休止を発表
【プロミュージシャンのスペシャル楽器が見たい】NEMOPHILA SAKI、ガッツのある音と桜のインレイで“Killerなのにかわいい”7弦のシグネチャーモデル
【インタビュー】Mary's Blood、セルフタイトルの6thアルバム完成「原点回帰、メタルといったキーワードが自由度を拡げた」
Mary’s Blood、「Starlight」先行配信スタート+MV公開
Mary's Blood、鹿鳴館で3ヶ月連続ライブ&9/29に6thフルアルバム発売
『DI:GA ONLINE』にて、アーティスト直筆年賀状プレゼント企画実施中。PUFFY、the band apart、神宿、フレンズら参加
AMAHIRU、SAKIとフレデリク・ルクレールも登場するアルバム試聴会開催