【インタビュー】THE FOREVER YOUNG、渾身の熱量で作り上げた4人の意思表示作『証』
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THE FOREVER YOUNGが、3rdアルバム『ビューティフルユース』以来約2年ぶりの作品となるニュー・ミニアルバム『証』を2021年9月29日に発売する。激しく泣き叫び、拳を握り、疾走して、ロマンティックな気分になって、バラードに涙して、さらに力強く明日に向かって叫ぶ。曲ごとにTHE FOREVER YOUNGの魅力が詰め込まれた、文句なしの最高傑作だ。今作から正式メンバーとなったギタリスト・ナカオタイスケ(Gt.Cho)を加えた4人にリモートインタビューを行い、今作に対する思いを語ってもらった。
◆ ◆ ◆
■4人のTHE FOREVER YOUNGとしての意思表示。
■気持ちの原点回帰
──ニュー・ミニアルバム『証』聴かせていただきましたけど、これはTHE FOREVER YOUNGの最高傑作だと思います。
クニタケヒロキ(Vo.Ba):ありがとうございます。そう言っていただけて本当に嬉しいです。
──今回、これまでサポートメンバーとして活動してきたナカオタイスケさんが正式メンバーになったということですよね。ナカオさん、自己紹介してもらっていいですか?
ナカオタイスケ(Gt.Cho):はい。ナカオタイスケです。2年間ぐらい、ずっとライブのサポートをやらせていただいていて、今回正式メンバーになりました。作品のレコーディングには今回初めて参加しました。僕はもともとTHE FOREVER YOUNGをファンとして観ている側だったんですけど、そのときに一番グッときたポイントは、クニさんの歌詞でした。回りくどくなくて直球で胸に刺さってくる感じがすごく好きで、そこから聴くようになりました。
──タカノさんもファンから正式メンバーになりましたが、もともとナカオさんとは面識があったんですか。
タカノジュンスケ(Gt.Cho):お互い別でバンドをやっていて、対バンしたりしていました。
──お2人のギターの役割はリード、バッキングという風に決まっているのでしょうか。
タカノ:いや、決まってないです。
ナカオ:個人個人で曲を作るときに、お互いフレーズを持ち寄ってすり合わせをして、「このフレーズを使おう」みたいな話をして決めています。
──タカノさんから見て、ナカオさんはどんなギタリストでどんな人ですか?
タカノ:う~ん……あんまり考えたことないですね(笑)。
クニタケ:考えろよ(笑)。
タカノ:いい感じだと思います!
──オガワさんから見ていかがですか。
オガワリョウタ(Dr.Cho):一番年下なので、かわいいやつです。話していて、「なんだこいつ!? バカだな」って思うところも含めてかわいいですね。まあ、たまにイラつくこともあるんですけど(笑)。
一同:(笑)。
オガワ:ギタリストとしては、長い間サポートをしてくれていたのを見ていて、良いギタリストだなって思いますし、さっき言った頭の悪さと比例してギターテクニックも申し分ないです。この作品で初めて本格的にRECに臨んでくれたので、伸びしろにも期待しつつ、これからどうなっていくか楽しみです。
──このタイミングでナカオさんが正式メンバーに迎えたのはどうしてなんですか。
クニタケ:タイミング的にというよりは、『証』を録る前から、「こいつとやってもいいな」ってみんなが思うようになっていて。それでRECに参加してもらって、めっちゃ頑張ってましたし、良いギターも弾くし良いやつだなと思ったので、正式メンバーになってもらいました。
──クニタケさんから見るとどんな人でどんなギタリストでしょうか。
クニタケ:弟みたいなやつです。もともとサポートをやってほしいと言ったときも、前のバンドのライブを観に行ったりしていて、なんかくすぶってる感じでライブをしている姿に僕はめちゃくちゃグッときて。それから飲みに行ったり悩みを聞いたりして行く中で、優しいやつだなと思ったし、もちろんその中でTHE FOREVER YOUNGや僕のことを好いてくれているのもわかったので。「こういうやつとバンドをやれたら面白いな」というのはなんとなくあって、それが今に繋がっています。
──ナカオさんが正式メンバーになったのは8月8日に久留米で行われた<THE FOREVER YOUNG x SIX LOUNGE pre. "狼煙">からですが、今ライブはどんな状態でやっていますか。
クニタケ:人数も規制がありつつ声も出せない状況なんですけど、僕たちが昔からやっているコール&レスポンスの中で拳を上げてもらうというのが、今より一層力強く見えるというか、そういう空間になっていると思います。みんなマスクをしていますし、マスクの向こう側はどんな表情をしているかはわからないですけど、
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──『証』は4人で作った初の作品となります。どんな作品にしようと思いましたか。
クニタケ:THE FOREVER YOUNGとしてフルアルバム『ビューティフルユース』を出してから2年振りなんですけど、こういう状況ですし、この2年はバンドとしてはめちゃくちゃ長く感じていて。新しくアイコンになるような、「THE FOREVER YOUNGはこれなんだ」という作品を作ろうということはみんなで話していました。
──THE FOREVER YOUNGの激しさ、ロマンティックなところ、バラードもあって、1曲ごとにすごく個性が際立って聴こえます。なおかつ、「HEY YOU!」はこれまでにない曲調で4人になってからの変化、新しさも感じました。
クニタケ:結構時間があったので、ベーシックになる曲をたくさん作ったりしている中で6曲選んだ感じです。新しいことをするというよりは、4人のTHE FOREVER YOUNGとしての意思表示というか。僕としてはチャレンジというよりは気持ちの原点回帰みたいな作品になったんじゃないかと思います。自分の根本にある片鱗を全部出せたんじゃないかなって。だから全部色の違う6曲に聴こえるんだと思います。
オガワ:今までは、ライブを中心にやりつつ楽曲制作をしていたんですけど、ライブが頻繁にできない状況の中で、どっちかというと楽曲制作に比重が大きくなっている状態で今作に臨んだんです。全員が納得できる大好きな曲を集めて「ヤバいやつ作りたいね!」という話はしていて。僕は今回それができたと思っています。
──その中でも、オガワさんが特に聴いてほしい1曲を挙げてもらえますか。
オガワ:「FELLOWS」が一番好きです。制作期間は結構長かったんですけど、この曲は始めの頃に出来ていました。曲はクニちゃんが「だいたいこういう感じ」ってメロディを持ってきてそこから膨らませる感じが多いんですけど、この曲はサビのメロディを持ってきてくれたときに、「これはヤバい曲になる」と思ったんです。それでサビはしっかり作ったんですけど、そこから結構時間がかかって。これまでの作品は、基本的にメンバーがそれぞれ自分のパートの楽器を考えていたんですけど、今回はお互いの楽器について意見を出したんです。僕だったらギターのこととか、ギターはベースについてとか。前作から比べてもそういう細かい部分まで、よりパワーアップして作れたと思います。
──「FELLOWS」はイントロのキラキラしたギターリフも印象的ですが、これはどちらが弾いているんですか。
タカノ:これは僕です。僕もタイスケもなかなかイントロが思い浮かばなくて、何回も作ってはやり直しての繰り返しで。イントロができたのは全部の曲で一番最後になって大変でしたけど、出来上がったらギター2本の絡みが良い感じだなと思いました。パソコンも使って作るようになったので、これまで以上にたくさん考えられるようになりました。
クニタケ:ジュンスケのギターのレベルアップに関しては本当に、僕もオガワもすごいなと思っているんです。中学生でコピーバンドを始めた人がいきなり大学生になって楽器を弾いてるみたいな(笑)。それぐらいビックリしました。
オガワ:僕たちは結構レトロなやり方をしてきたバンドというか、曲を作るときに携帯のボイスメモとかのレベルでしか共有できてなかったんですよ。RECに関してもいつもお世話になっている地元(久留米市)のスタジオ「ウエストポイント」の方に頼んでやっていたんですけど、この期間にタカノがDTMを覚えたことで、自分たちでプリプロをやって家に帰ってギターを考えるようになったんです。ボイスメモからかなり進化したやり方になったことが結構デカかったですね。
──ギターがレベルアップしただけじゃなくて、バンド自体の曲作りも進化しているからこそできた曲もあるわけですね。
クニタケ:はい、そうですね。
──今回すごく感じたことの1つが、コーラスでバンドの一体感が出ていることでした。これは全員で歌うことを意識していたんですか。
クニタケ:いざ6曲並べてみたら、シンガロングが多いなと思ったんです(笑)。でも、今はライブハウスでもお客さんは歌えないですし、今は代わりに歌うから、こういう状況が終わったらみんなで歌おうぜっていう感じで捉えてもらえたらと思います。
──ナカオさんはRECに初めて参加するにあたってどんなことを考えていましたか。
ナカオ:もともと自分はギターボーカルをやっていたので、ギターはコード弾き的なことしかやっていなくて、バンドの音楽に飾り付けをするようなギターを考えるのが今回が初めてでした。今までファンとしてTHE FOREVER YOUNGをずっと聴いていた中で、ギターは片方がリード、片方がバッキングという風に考えていたんですけど、ジュンスケ君と一緒にギターを考えていくうちに、別にそこにこだわらなくてもいいなと思うようになってきて。僕が持ってきたフレーズがこれまでのTHE FOREVER YOUNGの色とはまったく違うものだったりもしたので、2人で考えてすり合わせていくうちに、だんだんどちらもリードを弾いているバンドみたいになったというか。そこが今までとは違うけどTHE FOREVER YOUNGのバージョンアップみたいなギターになっているんじゃないかと思います。
──ファンとしてTHE FOREVER YOUNGの音楽を聴いてきたからこそできたこともあるわけですね。
ナカオ:そうですね。ずっとファンとして聴いてきて、もちろんクニさんの歌もそうなんですけど、ギターのカッコよさもあったので。そこもギターを弾く上で僕の中でルーツになっているというか、かっこいいポイントになっているので、自然に今回のRECで出てきたんじゃないかなと思います。
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