fOULのドキュメンタリー映画、劇場公開決定

1994年〜2005年に活動し、現在は“休憩中”のバンド、fOULのドキュメンタリー映画『fOUL』が完成。9月24日より東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋ほか全国で順次公開される。

fOULは1990年代初頭にUSパンク／ハードコア直系のサウンドで日本の音楽シーンに新境地を切り開いたBEYONDSの谷口健（Vo＆G）、大地大介（Dr）が、1994年に札幌ハードコア出身の平松学（B）を誘い3人で結成したバンド。

彼らはアメリカン・ハードコア／パンクと日本独特のメロディ、語彙を融合した音楽性を持ち、eastern youthやbloodthirsty butchersとのライブ活動や音源発売、＜砂上の楼閣＞と題した自主企画ライブを計34回にわたって主催。海外レコーディングではフランク・ザッパやエルトン・ジョン、U2、モリッシーを手掛けるエンジニア／プロデューサーのジョー・チカレリをプロデューサーに迎えた。そして、4枚目のフルアルバム発表後の2005年に突如休憩を表明し、16年が経過している。

過去にライブ音源や映像作品の発表はなく、全アルバム作品が廃盤状態にあるfOUL。彼らの音楽に触れる、現状での唯一の入り口となるのが映画『fOUL』だ。

監督は、音楽レーベル・Less Than TVに迫った『MOTHER FUCKER』（2017）、the 原爆オナニーズを描いた『JUST ANOTHER』（2020）に続き、これが長編3作目となる大石規湖。各所に散らばっていたアーカイブ素材を発掘し、ライブ映像を中心にバンドと音楽のみが存在する、観る映画であり、聴く映画であり、ライブを体感する映画としてまとめ上げた。

音楽のミックスはfOULやeastern youthのライブのPAを担当する今井朋美の監修のもと、元eastern youthのベーシスト二宮友和が手掛けている。