【速レポ】<京都大作戦2021>THE ORAL CIGARETTES、「5年ぶりの京都大作戦、帰ってきたぞ!」
「5年ぶりのTHE ORAL CIGARETTES、<京都大作戦>──帰ってきたぞ!! 今日めちゃくちゃ気合い入ってるからさ、休む暇ないけどいい? めちゃめちゃモッシュしたかったやろうけど、飛び跳ねるの禁止ちゃうやろ」と、冒頭から山中拓也(Vo,Gt)の挑発的な煽りでスタートしたのはTHE ORAL CIGARETTES。
◆THE ORAL CIGARETTES 画像
不敵な笑みを浮かべ「全員でこいよ」というと、あきらかにあきら(Ba,Cho)が地を揺らすベースを奏で、中西雅哉(Dr)が腹に響くキックで観客の士気を上げていく。1曲目から、グラウンドを埋めた観客は一斉に飛び跳ねて、コブシを突き上げる。ずっしりとヘヴィなボトムを鈴木重伸(G)のギターフレーズがきらびやかに彩るサウンドは、熱い夏空にバキッと映える。爽快なはじまりだ。
「どんどん、跳んでもらうで」と間髪入れずに繰り出したのは「狂乱 Hey Kids!!」。冒頭の宣言に偽りなし。さらにステージ上はさらにエンジン全開で、フロントに立つ3人はこれでもかと暴れまわりながらプレイする。中西のドラムはその最高のガソリンになっている。京都大作戦への出演は5年ぶりとはいえ、観客は心得たもの。抜群のタイミングでコブシを上げ、そして大きくヘッドバングする。山中は、ステージのお立ち台に乗って観客の心まで引っ張り上げるように大きくアクションをし、時に挑み、時に笑顔全開で褒めたりと、指揮者のように“狂乱”を作り上げていく。畳み掛けるようにカロリー高めのキラーチューンを連投し、前半にしてボリューム感が凄まじい。
「10-FEETが呼んでくれたということで、普通では帰れんから。今日、初披露! 新曲やってもいいですか」と山中が言って演奏したのは、6月30日にデジタルリリースした「Red Criminal」だ。ヒリヒリとした緊迫感がある硬質なロックサウンドと、アンセミックなメロディやラップパートでドラマ性を高めていく、“これぞ”というオーラルの最新形。これからのライブでキーになっていきそうな曲だけに、この初披露は嬉しい。
「5年前、京都大作戦に出させていただいて。そのときに10-FEETとのはじまりの1日を作りますと言ったんですけど。1年、2年、3年……いつまで経っても呼ばれず、はじまりで終わるという新しいパターンになってしまいそうになりましたが。こういう状況(コロナ禍)、ロックシーンが復活しなあかん状況にて、5年ぶりTHE ORAL CAGARETTES呼んでいただきました」
5年前の2016年、牛若ノ舞台に初登場したTHE ORAL CIGARETTES。ちょうど2ndアルバム『FIXION』リリース後で、フェスでも大きな舞台を任されるようになってきた、バンドとしてめちゃくちゃハングリーだった時期だ。しかしその当時の、つねに飢餓感を抱えヒリヒリとした感覚や反骨心を彼らは今もなお、その懐に忍ばせている。ライブやツアーでどれだけ大きな会場を埋めるバンドになっても、ふつふつと湧き上がる衝動や怒りや葛藤を燃料に、アグレッシヴに進んでいる。
「ロックって弱いやつが鳴らすものだと思うんです。今はヒップホップやJ-POP、いろんなジャンルがみんなに聴かれていて、圧倒的に弱者の位置にロックバンドは立たされている。だ、か、ら、こ、そロックはおもろいと俺はそう思うんです。立場が弱くなればなるほどロックっていうのは燃えるというか。ひっくり返したくなる。それはロックファンも一緒やと思ってる」
山中の力強い言葉に、大きな拍手が湧く。そして、「また立て直していこうぜ。一緒に作っていきましょう。しっかりロックバンドとしてTHE ORAL CIGARETTES後半戦はじめます」という言葉を合図に、再び会場を灼熱に。
ラスト2曲も、まさに5年ぶりの京都大作戦らしい曲が並んだ。まず初心を取り戻したいとプレイしたのが、2014年の1stシングル「起死回生STORY」。そしてカオスな置き土産として、インディーズ時代からのキラーチューンである獰猛な「Mr.ファントム」を会場に解き放って、ラストまでギラギラにギラついたまま源氏ノ舞台にオーラル印を刻印していった。
取材・文◎吉羽さおり
撮影◎HayachiN/青木カズロー/瀧本 JON...行秀
<京都大作戦2021~中止はもう勘弁してくだ祭(マジで)~>
京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
OPEN 9:30 / START 11:00
※終演時間=各日20:00 予定 ※雨天決行/荒天中止
【出演アーティスト ※50音順】
▼7月3日
【源氏ノ舞台】
岡崎体育 / Ken Yokoyama / coldrain / 10-FEET / Dragon Ash / ハルカミライ / MAN WITH A MISSION
【牛若ノ舞台】
COUNTRY YARD / climbgrow / J-REXXX BAND / SCAFULL KING / TOTALFAT / Vaundy
▼7月4日
【源氏ノ舞台】
氣志團 / THE ORAL CIGARETTES / SUPER BEAVER / dustbox / 10-FEET / Hump Back / マキシマム ザ ホルモン
【牛若ノ舞台】
ENTH / OAU / kobore / THE冠 / TETORA / 花団
■7月10日
【源氏ノ舞台】
打首獄門同好会 / ウルフルズ / SHISHAMO / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / HEY-SMITH / ROTTENGRAFFTY
【牛若ノ舞台】
Unblock / Suspended 4th / NAMBA69 / HERO COMPLEX / 夜の本気ダンス / LABRET
■7月11日
【源氏ノ舞台】
Creepy Nuts / G-FREAK FACTORY / SiM / 10-FEET / back number / ヤバイTシャツ屋さん / WANIMA
【牛若ノ舞台】
上江洌.清作 & The BK Sounds!! / Age Factory / SHADOWS / SHANK / Hakubi / LONGMAN
▼チケット料金
1日券9,878円(税別) /前2日券 19,690円(税別) /後2日券 19,690円(税別)
※オリジナル万能傘/オリジナルラベル除菌スプレー付き
※チケットのお申し込み・ご来場に際しては、オフィシャルサイト等の注意事項及び感染症ガイドラインを必ずご確認ください。
▼チケットに関するお問い合わせ
[問]京都大作戦チケットセンター
https://ticket-every.jp/kyotodai/contact/
▼公演に関するお問い合わせ
[問]サウンドクリエーター https://www.sound-c.co.jp
電話でのお問い合わせ:06-6357-4400 (月・金12:00~15:00 ※祝日を除く)
メールでのお問い合わせ:https://www.sound-c.co.jp/contact/
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