【インタビュー】EXILE MAKIDAI&DJ DARUMAに聞いた<D.LEAGUE>の魅力
日本発にして世界初のダンスのプロリーグである<D.LEAGUE>。WOWOWの新番組『D.LEAGUE Monthly Magazine』は、日本最高峰のダンスパフォーマンスを、さまざまな視点で分かりやすく解析するマンスリープログラムだ。番組MCには、公式アンセム(応援歌)を手がけるPKCZ(R)から、EXILE MAKIDAIとDJ DARUMAを迎え、リーグの熱線の模様とともにダンスそのものの魅力を伝えていく。今回、番組MCの二人に<D.LEAGUE>の大まかなルールや魅力に加え、番組の見どころなどについて聞いた。
◆ ◆ ◆
──まずは「D.LEAGUE」がどういったものなのか、簡単なご説明からお願いします。
DJ DARUMA:<D.LEAGUE>とは、「世界中すべての人に、“ダンスがある人生”をもたらす。」というコンセプトを掲げて、9チームが熱いバトルを繰り広げる、今年1月に開幕した日本発のダンスのプロリーグです。レギュラーシーズンとチャンピオンシップに分かれており、レギュラーシーズンは1〜6月の間で全12ラウンド。各ラウンドで2分程度のダンスパフォーマンスを披露し、ラウンドの順位ごとに勝ち点が配分され、最終的に上位4チームがチャンピオンシップに進出することができます。チャンピオンシップは4チームのトーナメント方式で、最終的にシーズンチャンピオンを決定するというものです。日本で生まれ、世界で初めてとなる試みということで、本当に画期的なことだと思いますし、ダンサーが夢を叶えるための大きな舞台ができたなと感じています。
──では、新番組『D.LEAGUE Monthly Magazine』の内容を教えてください。
EXILE MAKIDAI:<D.LEAGUE>に参加をされている皆さんの個々のパフォーマンスや、集団としてのチーム力を独自の視点で解析し、楽しみ方を毎月お届けするというものです。自分やDARUMAさんという、若い頃にダンスや音楽から刺激を受けて、今も活動をさせていただいている立場の人間が、ダンスの素晴らしさや楽しさを、過去の経験なども踏まえて伝えていけたらいいなと思っています。
▲EXILE MAKIDAI
──2024年にはパリ五輪でブレイクダンスが競技種目となりますが、ストリート時代からダンスシーンに関わっているお二人の目には、今のダンスシーンはどう映りますか?
EXILE MAKIDAI:ブレイクダンスは、ファンクやソウルなどを含めてリズミカルな音楽をベースに、スタンドで魅せたりグランドでアクロバティックに表現したり、かなりフィジカル面のスキルを必要とすると思います。それに加えて音ハメのポイントがあるので、オリンピック種目ともなるとレベルが想像つかないです。ストリートやクラブなどで踊っていた当時、「将来的にダンスがオリンピック種目になる時がきたらやばいよね」という話をしてはいましたが、実現したら凄いです。
DJ DARUMA:少し話がそれますが、オリンピック競技には、種目別にピクトグラム(マーク)があるじゃないですか。実は20年前にブレイクダンスがオリンピック種目になったらいいなという思いを込めて、ピクトグラムを施したプリントTシャツを作ったことがあるんです(笑)。単にダンスをしている絵というものではなく、横にスピーカーのマークも添えました。ブレイクダンスの魅力は「音」というものと「身体の動き」の連動を、いかにカッコよく見せるかという部分が大事だと思っています。ブレイクダンスならではのアクロバティックで大きな動きというのも重要ですが、それと同じく、音楽といかにグルーヴィーにハマっているかも大事だと思うので。あと、<D.LEAGUE>では、ダンスパフォーマンスをジャッジしていくわけですが、ダンス競技として採点をすることは難しいことですが、見る側にとっても大きなヒントになると思います。<D.LEAGUE>がこれから進化していく過程において、参考になるんじゃないかなと思っています。個人的には、スキルポイントがある中で、そのダンスがどれだけ“粋(いき)”かを見たいです。ただ、“粋さ”を表現するといっても難しいのですが。
──MAKIDAIさんがダンスをご覧になっていて、思わずグッときちゃう部分ってどんなところですか?
EXILE MAKIDAI:ジャンルや枠にとらわれずに、チームであれば全体での一体化した表現になると思うので、音楽を通した一体感は思わず見てしまいますね。それが個人なのかチームなのかで変わってきますけど、DARUMAさんのいう“粋”という意味では、僕の場合は“いいのが出てる”っていう表現になるのですが、どんなダンスであれ“音”をとらえて“いいのが出てる”スタイルにグッときます。
──<D.LEAGUE>の、エンタテインメントとしての魅力はどこにあると思いますか?
EXILE MAKIDAI:個性の強いダンサーの方々の表現力の高さを感じ取れるところやファッションや音楽など、ダンスに伴うカルチャーの部分も魅力の一つです。たくさんの要素があるほどに<D.LEAGUE>がより進化していくのだと思います。
──DARUMAさんは、<D.LEAGUE>のどんな部分に魅力を感じますか?
DJ DARUMA:エンタテインメントとしてダンスをただ見るだけでなく、毎回、勝敗がはっきりするという点は、かなり大事なポイントかなと思います。ファンの方も注目するでしょうし、順位が出ることによってダンサーもファンもともに熱狂できるというのは素晴らしいと思います。ただ、ダンスをする方も審査をする方もかなり辛いですが(笑)。あと1ゲームごとにダンサーたちが泣いたり笑ったりという、バトルにかける熱いピュアな思いがすごく伝わってくるので、ダンスに対するひた向きな姿や、それぞれのダンサーが抱える様々なドラマにも注目して欲しいですね。
▲DJ DARUMA
──最後にお二人から、番組を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。
DJ DARUMA:最初は<D.LEAGUE>の見方がちょっと難しいかもしれないですが、そこはわかりやすく丁寧に説明をしながら進行していこうと思っていますので、ぜひ期待してください。あと毎試合ごとに熱いドラマが生まれているので、そういった現場の空気感や思いを、番組を通じて伝えていけたらなと思っています。そして<D.LEAGUE>には、音楽を制作する人の姿やチームで衣装を決めるシーンなど、ダンス以外の裏側にもたくさんのドラマがあります。その細かな部分にも迫っていきたいと思っていますので、楽しみにしていて欲しいです。
EXILE MAKIDAI:ダンスは見ているだけで心が躍りますし、テンションも上がるものです。自分がダンスを始めたきっかけも、音楽の連動があってすごく楽しそうだなという気持ちからでした。半端ではない大変さを超えた先にある“楽しさ”を共有できるように、番組をグッドヴァイブスでお届けできたらと思います。
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初めての番組収録直後に行われた今回のインタビュー。収録の率直な感想を聞くと、二人揃って、「ダンサーの皆さんの優れたパフォーマンスに終始見惚れてしまい、時間があっと言う間にすぎてしまった」という。キレキレのダンスはもちろん、豪華で華やか、そして何ともスケールの大きいショーアップされたバトル会場は、見ているだけで、否が応でもテンションが上がる。そしてもう一つ二人が言っていたこと。それは、近い将来、世界を背負って立つプロダンサーが誕生する瞬間をこの目で見られるということは、こんなに幸せなことはないということ。『D.LEAGUE Monthly Magazine』では、その歴史的瞬間も追いかける。
番組情報
2021年
2月28日(日)夜10:00 配信開始 [WOWOWオンデマンド]
3月3日(水)夜10:30 放送 [WOWOWライブ] ほか
番組詳細:https://www.wowow.co.jp/detail/172981
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