ダニー・ウォード、Vault名義でヒップホップALリリース
UKのハウス・レジェンドの1人、Moodymancことダニー・ウォードが、ヒップホップのインストゥルメンタル・アルバムをリリースすることとなった。
◆ダニー・ウォード 関連画像
ダニー・ウォードは、これまでMoodymanc名義で数々のハウスミュージックのリリースやリミックス、およびHorse Meat DiscoやPowerdance、アシュレー・ビードルなどと良質なコラボレーション作品などを生み出してきたアーティスト。そんな彼がVaultという名義で送り出すこのプロジェクトは、彼が関わりともにブレイクしたGrand Central Recordsとレーベル創設者であるマーク・レイ(レイ&クリスチャン)、そしてレーベルメイトであるエイムことアンドリュー・ターナーにブームバップ(編注:90年代から流行っていたサンプリングを主体とした太いキックとスネアが主張されたヒップホップサウンド)を提供し、結果的にはVebaやファーサイド、QNC、そして独創的なナイトメアズ・オン・ワックスやフィラ・ブラジリアらに及んだ、彼の初期「Double D」のころに戻っている作品といえるだろう。
本作は暗くて陰気なものからみずみずしく高揚感のあるもの、完全に吹っ飛んだオーケストレーション、フロアで頭を上下に振るのにもってこいのビートものなど、ダニーのバックグラウンドであるジャズドラマー職人として、初期のMo'Waxが90年代ヒップホップのインフルエンサーとしてリリースされ、先述のUKの同時代のビートメーカーが現れたときのような気持ちにしてくれる、埃っぽい美しく難解なビートがぎゅっと詰まった、しかしスムーズに流れるようなコンピレーションアルバムだ。
ダニー自身は「Vaultは、非常に個人的なプロジェクトなんだ。僕はいつも何かに取り憑かれたようにビートを作ってきて、長い間レコードに関することは何でもやってきた。その傍ら、湧いてくるアイデアが写真のように存在していて、それを自由に書いてきた。スケッチブックみたいにね。いくつかはさらに「曲」になったし、いくつかはさらに拡張したり、自分のインスピレーション以外のものを満足させたりする必要を感じなかったから、そのまま。いくつかは、このために、20年前のものを採掘し、何曲かはこの6か月間で書いたものだよ。大体において、非常に正直なリリースで、そのように受け止めてもらえたらうれしいね」と語っている。
『Cows on a Beach』
Well Cut Records WCD013
◆ダニー・ウォード オフィシャルサイト
この記事の関連情報
<ageHa THE FESTIVAL 2024>、9月&10月に開催
<THE HOPE 2024>にCreepy Nuts、SALU追加出演決定
<THE HOPE 2024>2デイズで開催。56組のLIVEアーティスト&29組のDJがラインナップ
次世代DJ/アーティスト発掘・育成プログラム「GIANTKILLERZ」が、エイベックス&Nicky Romero主宰レーベル・Protocol Recordingによってローンチ
千葉雄喜、PETZ、VLOTら出演、日本のヒップホップシーンをリードするラッパー/DJが一堂に集結する<Feels>開催
ソニーの立体音響体験“360 Reality Audio”とヒップホップのコラボ、「360 Reality Audio x HIPHOP」プロジェクト始動
カルチャーフェス<GREENROOM FESTIVAL’24 >、第6弾出演アーティスト発表
クィア・ラップの革新者“Mykki Blanco”、クィア・アンダーグラウンド・パーティ<FETCH>に登場
新宿ZEROTOKYO<SOUNDGATE>、石野卓球、大沢伸一、KEN ISHII、砂原良徳らが共演