【インタビュー】神宿 一ノ瀬みか・塩見きら・小山ひなの十八番曲は?
■小山ひな インタビュー
──小山ひなさんの十八番曲は、緑黄色社会の「Shout Baby」。アニメ『僕のヒーローアカデミア』のエンディングテーマにもなっていた曲ですが、どういうきっかけで知ったんですか?
小山ひな:私は、好きになったら1曲リピートでずっと聴くタイプなんですが、歌詞の世界に引っ張られすぎて、たまに音楽そのものが聴けなくなってしまうことがあるんです。しばらく何も聴いていなかったんですが、ふと耳にしたこの曲は聴いていても全然苦しくなくて、スッと入ってきたんですよ。この曲がきっかけでまた音楽が聴けるようになったっていう、思い入れのある曲でもあります。
──音楽が聴けなくなるって、どうしてそうなるのかもう少し聞かせてください。
小山ひな:どうしても歌詞をちゃんと考えちゃうから、自分のメンタルが弱っている時に音楽を聴くと、もっと落ちていっちゃうんです。だから、自分のメンタルを保つために音楽を聴かないようにしている時期があるというか。
──辛いとか悲しいとか、そういう感情が増幅してしまうから?
小山ひな:そうです、そうです。基本的に、そういう時は明るい曲を聴いても辛くなっちゃうタイプなんですよ(笑)。自分とは違いすぎて、そんなに明るくは生きられないよって思っちゃって、さらに辛くなるから。どちらかというと暗いというか苦しみとかが表現されているような曲の方が好きなんですけど、それはそれで自分のメンタルと連動しすぎるから、もっと辛くなってしまうっていう(笑)。
──明るい曲って、例えば?
小山ひな:いわゆる夏曲とか、パリピみたいな感じとか(笑)?
──タオル回そうぜ!みたいな(笑)?
小山ひな:そうそう(笑)。あとは、頑張れ!みたいなタイプの曲は辛くなっちゃうんですよね。
──でも不思議ですね。音楽を聴くと辛くなるから聴かなくなったのに、そんな自分を救ってくれるのもまた音楽なんて。
小山ひな:そうなんですよ。その緑黄色社会の「Shout Baby」はYouTubeで知ったんですけど、ゲーム実況とか、音楽とは関係ないものを見ていた時におすすめで出てきたのが緑黄色社会で、(ボーカルの長屋晴子さんが)すごくキレイで可愛い人だなあっていう印象もあって、聴いてみたんです。
──そこから紐付けて、別のアーティストさんを聴いたりもしました?
小山ひな:次におすすめで出てきた、優里さんも好きですね。「かくれんぼ」で知った方も多いと思うんですが、そのアフターストーリーになっている「ドライフラワー」の方が私は好きでした。
──神宿のYouTubeチャンネルでは、My Hair is Badの「真赤」をアカペラで歌われていましたが、バンド系も好きなんですか?
小山ひな:私、My Hair is Badがすごく好きなんです。、あとはクリープハイプとか04 Limited Sazabysとか。男性アーティストの、あの低い声が安心するんですよ。
──wacciの「別の人の彼女になったよ」やDREAMS COME TRUEの「未来予想図II」のカバー、あとはYouTubeライブの時にKing Gnu「白日」を口ずさんだりされていましたが、いろんな曲を幅広く聴いているんだなあという印象を持ちました。
小山ひな:いやいや、時代に乗ろうと頑張っています(笑)。やっぱり、最新でいないといけないなと思っているので、トレンドは押さえるようにしてますね(笑)。
──勝手な印象ですが、ひなさんは曲を覚えるのが早いですよね。
小山ひな:確かに、早いかもしれないです。歌詞を見ながら聴くので、入りやすいのかもしれないですね。
──耳もすごくいいと思うのですが、色々楽器をやっていたそうですね。
小山ひな:3歳から中学3年生までピアノを習っていました。才能がないなというのはわかってたけど、やっぱり音楽が好きだから続けていたんですよね。あとは家にアルトサックスがあってずっとやりたいなと思っていたんですが、小学校には金管楽器しかなかったので、中学生になったら絶対にやろうって意気込んでいたんです。でも当時、周りの子に比べて異常に背が高かったので、バリトンサックスしかやらせてもらえませんでした(笑)。
──それはそれでかっこいいですけど(笑)。
小山ひな:金管楽器でもそうなんですよ。背が高かったから、ユーフォニアム(笑)。でも結局、金管は全部吹けるようになりました。マウスピースの大きさが違うだけなので、意外と出来ちゃうんですよ。でも、ギターとかは全然弾けないんです。ドラムはやってみたいけど、リズム感ないからなぁと思っています(笑)。
──ひなさんだったらきっと、今後も面白い展開がありそうですね(笑)。しかしそれだけ楽器に精通していて、辛くて聴けなくなるほど音楽に向き合っていて、アイドルとして表舞台にも立っていて…。「いい意味で裏切っていきたい」みたいな表現もありますが、アイドルとしての自分は今後どうありたいと思っていますか?
小山ひな:私は、求められていることに忠実にいたいと思っています。自分に自信がないから、求められていること、つまり確実にわかっている欲しいものをあげられたらいいなと思うから。
──そういう姿勢、すごく素敵だと思います。ではこれからのシーズン、卒業や入学など控えている皆さんに何かオススメの曲や、ご自身の思い出の曲があったら聞かせてもらいたいのですが。
小山ひな:私は高校3年生の冬に、きのこ帝国をよく聴いていたんです。(アルバム『フェイクワールドワンダーランド』に収録されている)「クロノスタシス」は特によく聴いていましたね。さっき1曲リピートが多いという話をしましたけど、きのこ帝国は珍しくアルバムとしてもずっと聴いていました。
──ボーカルの佐藤千亜妃さんの声、魅力的ですよね。
小山ひな:そうなんです。基本的には男性の声の方が落ち着くから好きなんですが、(佐藤さんは)女性なんだけど、聴いていてすごく落ち着く声だなと思って。雪が降っていた時に聴いていたこととか、今でもすごく覚えているんですよね。きのこ帝国も歌詞が本当にグッとくるので、ぜひ聴いてみてほしいです。
──神宿のメンバー同士、音楽の話をすることも多いですか?
小山ひな:そんなにガッツリ話すことはないかな。みんな好きな音楽のタイプが違うから、逆に「これがいいよ!」って薦めることもないというか。でもたぶん今こういう曲が好きなんだろうなっていうのは、それぞれなんとなくだけどわかりますね。
──最後になりますが、神宿の楽曲をカラオケで歌うとしたら、ひなさんのオススメはどの曲ですか?
小山ひな:「グリズリーに襲われたら□」(※□は白抜きハート)です。この曲はすごく可愛いし、盛り上がるし、オススメです。(清 竜人25として)よく対バンさせていただいた清 竜人さんが書いてくださった曲なんですけど、カラオケで初めて聴く人にも、この曲の可愛さは絶対に伝わると思うんですよね。歌詞の世界観、私、めっちゃ好きなんです。私もわがままだし、常に私のことだけ考えてほしいなって思っているタイプだから(笑)。
──(笑)。
小山ひな:この曲はMVもすごく作り込んであるし、とても可愛い仕上がりになっているのでぜひ見てもらいたいです。
──ひなさん自身は、カラオケだとどんな曲を歌っているんですか?
小山ひな:神宿の曲を歌ってよって言われて歌うこともあるし、普通に友だちと行っている時は、YOASOBIとか今どきの曲を歌ったりします。みんなが知っている曲の方が楽しいかなって思うから。Official髭男dismとかあいみょんさんとかもそうですね。私、とりあえずランキングから入るんで(笑)。
──トレンド、大事ですからね(笑)。
小山ひな:はい(笑)。みんなどんな曲を知ってるかなって、まずそこが気になったりもするので。でも本当は、母親が松田聖子さんが好きでよく聴いていたこともあって、いわゆる昭和ソングみたいなものもすごく好きなんですよ。辛島美登里さんの「サイレント・イヴ」なんて本当に大好き。石川ひとみさんの「まちぶせ」もよく歌いますね。この時代の曲って、すごく歌いやすいんですよ。曲調がゆったりしているし、ここでこの音が来るだろうなっていうメロディーの構成になっていたりするから。母親とカラオケに行く時はトレンドを忘れて、そういう曲を思いっきり歌って楽しんでいます(笑)。
TOKYO MX『Artist#18File』
(再放送:毎週木曜 25:00〜25:05)
※スマートフォン用アプリ/Webサイト「エムキャス」(https://mcas.jp/)で同時配信
2月ゲストアーティスト:神宿(一ノ瀬みか、塩見きら、小山ひな)
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