ラストアイドル、無観客で3周年コンサート「皆さんの背中を押せるアイドルになれていたらいいな」
ラストアイドルが12月29日(火)、デビュー3周年を記念する<ラストアイドル3周年記念コンサート>を東京・TOKYO DOME CITY HALLで無観客の配信ライブとして開催した。同公演のオフィシャルレポートをお届けする。
◆ラストアイドル画像
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定刻を過ぎると、オープニング映像が流れ、まずはメンバーによる殺陣パフォーマンスからスタート。メンバーが次々と敵を斬り倒すスリリングで圧巻のアクションが披露された。そのまま刀を手にした状態で、9thシングル「何人(なんびと)も」をメンバー20名で披露。殺陣で培った美しい刀捌きを駆使し、サビでは全員が刀を振り回すスタイリッシュなパフォーマンスを見せた。そして、メンバーが入れ替わり「ヒーローなんかなりたくない」「壁は続く」を披露、さらに「愛を知る」「ラスアイ、よろしく」ではメンバーがペンライトとタオルを手に持ちながら歌い、早くもステージは最高潮の熱気に包まれた。
曲が終わると、まずは阿部菜々実が「ラストアイドル3周年記念コンサート~やっぱりラスアイしか勝たん!公演~を、ご覧の皆さん、こんばんはー! 私たち!ラストアイドルです!」と挨拶。そして高橋みのりは「とうとう来ましたね3周年! この公演はメンバー全員が出演なので1番パワフルなライブにしたいと思います!!」と今日の公演に対する意気込みを話した。
籾山ひめりが「続いてはスペシャルユニットブロックです!」と話すと次のブロックへ突入。まずは「ハグから始めよう」ではメンバーがポンポンを手に笑顔で踊り、さらに2期生アンダーの楽曲「サブリミナル作戦」は1期生、2期生、2期生アンダー混合のこの日でしか見られない珍しいメンバー構成でパフォーマンスされた。
続けて、「悪魔のディール」「君のAchoo!」「悲しい歌はもう歌いたくない」は、歌唱するメンバーの他に、数名のメンバーがダンサーとして加わり、いつもとは違うスペシャルなパフォーマンスを披露。さらにエスニックな雰囲気が漂うエレクトロディスコ調なラストアイドルの楽曲の中でも異彩を放つ「へえ、そーお?」では、歌唱メンバーの大森莉緒、奥村優希、西村歩乃果、安田愛里が銀色のスパンコールのド派手な衣装に身を包み、他総勢27名のメンバーがダンサーとして加わり、ファニーでエネルギッシュなダンスを踊りステージを盛り上げた。
そして、「なんだかんだでスタート」「デジャヴュじゃない」「どんなに好きでいても」「この恋はトランジット」「スリル」「青春シンフォニー」と流れるようにパフォーマンス。途中、今年でグループ卒業を迎える中村守里へ「なんだかんだでスタート」の曲終わりには花で作られた大きなリースを登場させ、一緒に決めポーズをする場面や、「どんなに好きでいても」では同じく今年で卒業を迎える朝日花奈へメンバーが歌いながら花をプレゼントする場面など、卒業するメンバーへサプライズを行う感動的な場面も見られた。
MCにうつると、小澤愛実は「皆さんご存知の通り、今回のコンサートをもって、かにゃん(朝日花奈)としゅりちゃん(中村守里)が卒業となります。大好きな2人と曲を一緒に披露させていただけて幸せでした! ありがとう!」と2人へ向けて話した。
そして次のコーナーではメンバーがそれぞれ楽器の生演奏に挑戦。「17歳の扉」で、長月翠は今年ドラマの撮影をきっかけに始めたエレキギターを、篠原望は中学生時代から吹奏楽部で演奏していたというテナーサックスを披露し、ギターの歪んだソリッドな音色とサックスの晴れやかな音色のアンサンブルで楽曲を彩った。続く「Again & Again」では、引き続き篠原はサックスを演奏し、今度は大場結女が中学生時代から管弦楽部で演奏していたバイオリンを弾き、ドラマチックで儚く美しい旋律を2人で奏でた。
再びMCに戻り、大森莉緒が「今年も、メンバーが楽器にチャレンジしました!それぞれ感想を聞いてみようと思います!」と演奏を行ったメンバーに振ると、長月は「スタッフの皆さんやギターの先生、家族や友達とか、みんなに総動員してもらって教えてもらって、メンバーのみんなも暖かく見守ってくれて、周りの人にすごい助けられて練習できたので、自分の中で大事な思い出になって、今とても暖かい気持ちです!」、大場は「私は中学生の頃にバイオリンをやっていたんですが、5年ぶりくらいにステージで演奏したので、手が震えて自然ビブラートみたいになっちゃって(笑)緊張したんですけど、すごく楽しかったし、横目で踊ってるメンバーが見えて、今一緒に音楽をつくってるんだなと嬉しくなりました!」、篠原は「一緒に演奏させてもらえて嬉しかったです! 去年も私はサックスを吹かせて頂いたんですが、今年はまた新鮮な気持ちで演奏できました! 他にもこうやって色んな楽器ができるメンバーがいるので、いずれはラスアイバンドとかやりたいなと思いました!」と答えた。
「さぁ、続いては、お待ちかねのユニットの登場です! どうぞ~!」と白石真菜が紹介すると、オレトクナインのメンバー9名(奥村優希、畑美紗起、鈴木遥夏、小澤愛実、高橋みのり、西村歩乃果、間島和奏、橋本桃呼、町田穂花)が登場。これは9thシングル「何人(なんびと)も」の発売時にファン投票によって選ばれた9名のユニットで、次回シングルのカップリング曲を歌唱するメンバーとなっている。このユニットでのパフォーマンスは今夜が初めてとなり、「Hope」「誰かの夢が叶ったら」と希望に満ち溢れる楽曲を9人で披露し、これからの活躍を期待させた。
パフォーマンスを終えると、それぞれ9名がファンへ感謝の気持ちを述べ、このユニットでセンターを務める奥村優希は「皆さん投票、そして応援本当にありがとうございました。今日を迎えるのが楽しみであり、不安でもあったんですがメンバー同士で頑張ろうと言い合ったり、akane先生にも頑張ってねと声をかけて頂いて、ウルっと来ちゃいました。これからのオレトクナインの活動を楽しみに待っていてください!」とコメントした。
そして続いては、週プレ選抜「期待値0」、ヤンジャン選抜「最後の選択肢」、ヤンマガ選抜「どれくらい好きになれば」と、8thシングル「愛を知る」のカップリングで、<三誌三つ巴!ラスアイグラビアバトル>を実施した際のユニット曲をそれぞれ披露。「期待値0」では本日ライブに出演ができなかったメンバーの松本ももなのパートを、同じシュークリームロケッツのメンバー小澤愛実が松本の衣装を着用しパフォーマンスをする場面も見られた。
さらに9thシングル「何人(なんびと)も」のカップリングで、ラスアイテレビ朝日ディレクターバトルを実施した際の楽曲たちも続けてパフォーマンス。スタイリッシュでキレキレなダンスが特徴的な「あやふや」、キュートでポップな振付の「銀河高速 渋滞中」を披露した。
そして、いよいよコンサートも終盤戦へ。安田愛里が「さぁ、いよいよコンサートも終盤戦! まだ元気もりもりですかー!?」と煽ると、団体行動をパフォーマンスに取り入れた「大人サバイバー」をメンバー全員でパフォーマンス。曲中、団体行動の中でも難易度が高い”交差”を今回も見事成功させた。そして最高難度のダンスに挑戦した「青春トレイン」も続けて全員で歌い踊った。3年間様々なバトルや挑戦に果敢に挑んできて、何度も挫折をしながらそれでも立ち上がり続けた、乗り越えてきたメンバーたちの覚悟のこもったパフォーマンスだった。
そして、間島和奏が「なんと次の曲でラストになります……! 最後の曲にいく前に、このコンサートが最後となる、かにゃんとしゅりちゃんにコメントを頂きたいと思います」と話した。
中村は「私は3年間ラストアイドルをやってきて、これがラストステージです。色んなことを思ったり、言いたいことはあるんですけど、今日を通して、今までを通して、ラストアイドルが本当に大好きだったんだなって思います。私は出会う人に恵まれていて、このメンバーで3年間、もちろん辛いこともありましたし、楽しいこともありましたけど色んなことを乗り越えてきて、そしてファンの皆さんにも出会えて、本当に幸せ者だなと思います。言葉で言い表せられないけど、成長できた自分を感じています。本当にお世話になりました! これからもラストアイドルの応援を宜しくお願いします! ありがとうございました!」、朝日は「まだ全然(自分が卒業することを)実感してないんですけど……、ラストアイドルに入って、なんでアイドルなのにこんなことやらないといけないんだ!と思ったことは何回もありました。でもラストアイドルに入らなかったらで会えなかったメンバーがいっぱいいるし、見られなかった景色もあって、私はアイドルとして約10年間やってきたけど、まさかTOKYO DOME CITY HALLに立てる日が来るなんて思っていなかったです。今日は無観客なのはすごく残念なんですが、こうして最後にステージに立って、アイドルを全力で楽しむことができて本当に幸せです! これからもラストアイドルの応援よろしくお願いします! ありがとうございましたー!」と語り、これまで活動を共にしてきたメンバーと、支えてくれたファンたちに感謝の気持ちを伝えた。
本編最後の楽曲に選ばれたのは「明日の空を見上げるために」。「1周年記念コンサートのリベンジをします! 頑張りまーす!」と西村歩乃果が意気込み、ピアノで伴奏を弾き楽曲がスタート。西村のピアノとメンバー全員の合唱で、卒業する2人のメンバーにエールを送り大団円で本編を締めくくった。
楽曲が終わり、全員で挨拶をすると、お笑い芸人の三拍子の2人が登場。三拍子・高倉が「今日は皆さんにお知らせしたいことがあります! あのドラエグ企画が帰ってきました!」と話すと、今年ラストアイドルとコラボを実施したゲームアプリ『ドラゴンエッグ』で再びコラボを行うことが発表された。そして今回は、ユニットごとの対抗戦でのギルドバトルとなり、優勝したチームにはWEB動画の出演権が与えられ、対抗戦は2021年2月1日(月)から開始が予定されていることも明らかになった。
メンバーのユニットは分けは1期生はそれぞれのユニット、LaLuceチーム【阿部菜々実、鈴木遥夏、安田愛里】、GoodTearsチーム【相澤瑠香、池松愛理】、シュークリームロケッツチーム【小澤愛実、⾧月翠、松本ももな】、Someday Somewhereチーム【木村美咲、間島和奏、籾山ひめり】、LoveCocchiチーム【大森莉緒、西村歩乃果、山本愛梨】となり、人数が多い2期生、2期生アンダーはこの場でチーム分け抽選会を実施することに。抽選の結果、2期生は【大場結女、畑美紗起、山本琉愛】 【栗田麻央、町田穂花、水野舞菜】 【佐佐木一心、下間花梨、橋本桃呼】、2期生アンダーは【白石真菜、首藤百慧、髙橋美海】【岩間妃南子、宇田川桜夢、高木美穂】【岡村茉奈、久保田沙矢香、篠原望、米田みいな】【奥村優希、木﨑千聖、高橋みのり、宮田有萌】というチーム分けとなった。
その後、三拍子の2人が配信を観ているお客さんに「アンコール!アンコール!」と煽り始めると、アンコールが始まり、楽曲がスタート。まずはラストアイドルのデビュー曲「バンドワゴン」をLaLuceの4名で、2期生メンバーのデビュー曲「愛しか武器がない」を、2期生メンバー全員で披露。そして「好きで好きでしょうがない」をメンバー全員で立て続けに歌い、3曲連続エモーショナルなパフォーマンスをみせた。
そして間島和奏が「アンコールありがとうございます!」と話し、MCタイムへ。続けて「2020年も、もうすぐ終わりますが、ラストアイドル2021年も動きます! ということでVTRがあるようなので、コチラをご覧ください!」と話すと映像が流れ始めた。
映像では来年のラストアイドルの活動についての告知があり、来年春に10thシングルの発売が決定したことが発表された。今回のシングルの表題曲は、選抜メンバーではなく、メンバー全員での歌唱楽曲となり、そのシングルに伴う新企画は自身のレギュラー番組であるテレビ朝日系『ラストアイドル 〜ラスアイ、よろしく!〜』1月8日(金)放送回の中で発表されるとのこと。
また、ラストアイドルとして初の舞台上映が2021年初夏に予定されていたり、今年コラボを実施し好評を呼んでいた、ウェンディーズ・ファーストキッチンとのコラボも開催が決まっていることも新たに発表となった。さらに、ラストアイドルの姉妹グループ、Last Idol Thailandの暫定メンバーが決定したことも今回明らかになった。様々な来年の発表があり、間島は「2021年もたくさんの方に支えられてファンの方に恩返しできる機会を頂けたので、これからもラストアイドル一丸となって頑張っていきます。これからも応援お願いします!」と話した。
そしていよいよアンコール最後の曲へ。阿部菜々実が「2020年ラストはこの曲で締めたいと思います! 皆さん一緒に盛り上がりましょう!」と話し、ライブに欠かせないアッパーチューン「眩しすぎる流れ星」へ。銀テープが舞う中、カメラに向かってメンバーはこの日1番の笑顔を振りまきながらパフォーマンスし、今年最後のライブを締めくくった。
曲が終わると、最後に長月は「もし明日世界が終わってもいいくらい、私たちは後悔なく歌えたと思ってます。皆さんの辛いときに背中を少しでも押せているアイドルになれていたらいいなと思います!」と語り、阿部は「今年2020年は思うように活動ができなかったり、今日も無観客ライブになってしまったりと……、悔しい1年になったんですけど、それでも変わらずに応援してくださったファンの皆様、本当にありがとうございます! ラストアイドルは困難に挑戦していくグループです。これからどんな壁が待っているかわかりませんが、私たちなりに進んでいけたらと思うので、4年目もよろしくお願いします!」とファンへ感謝の気持ちと、これからの決意を語り、合計33曲を歌唱した3周年記念コンサートは幕を閉じた。
当たり前の日常が当たり前でなくなってしまったこの2020年。この困難な状況でも果敢に、新たな試みを積み重ね、ポジティブなパワーを振りまきながら、前に進んでいこうとするラストアイドルから、来年も目が離せない。
撮影◎Yoshifumi Shimizu
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■<ラストアイドル3周年記念コンサート「やっぱりラスアイしか勝たん!公演」>2020年12月29日(火)セットリスト
2. ヒーローなんかなりたくない
3. 壁は続く
4. 愛を知る
5. ラスアイ、よろしく
6. ハグから始めよう
7. サブリミナル作戦
8. 悪魔のディール
9. 君のAchoo!
10. 悲しい歌はもう歌いたくない
11. へえ、そーお?
12. なんだかんだでスタート
13. デジャヴュじゃない
14. どんなに好きでいても
15. この恋はトランジット
16. スリル
17. 青春シンフォニー
18. 17歳の扉
19. Again & Again
20. Hope
21. 誰かの夢が叶ったら
22. 期待値0
23. 最後の選択肢
24. どれくらい好きになれば
25. あやふや
26. 銀河高速 渋滞中
27. 大人サバイバー
28. 青春トレイン
29. 明日の空を見上げるために
En1. バンドワゴン
En2. 愛しか武器がない
En3. 好きで好きでしょうがない
En4. 眩しすぎる流れ星
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