フルートのためのマスク「フルートセーフティガード」シリーズが勢揃い、ピッコロや特殊管、和笛にも対応

ドルチェ楽器が、フルートの演奏時の飛沫拡散を防ぐ「フルートセーフティガード」のラインナップを拡充。バスフルート、コントラバスフルートなどの特殊管用が追加され、ほぼすべてのフルートへの対応を果たした。サイズによっては、龍笛や篠笛などの和笛でも使用可能。待望のカラー交換マスクも近日発売予定となっている。

ドルチェ楽器が開発した「Dolce Sagety Series（ドルチェ・セーフティシリーズ）」は、第1弾として、フルートおよびピッコロ演奏時の飛沫拡散を防ぐ「フルートセーフティガード（Fl/Pic用）」が2020年8月9日に発売。10月30日にはアルトフルートおよび木管フルート用が、11月20日にはバスフルート、コントラバスフルートなどの特殊管用が発売された。シリーズ累計販売数は4,700部を突破（2020年11月30日時点、交換マスクを除く）。その注目は日本国内にとどまらず、アメリカ、フランス、スイスなど世界各国からの注文があるという。

さらに12月下旬にはユーザーからの要望が多かった「カラー交換マスク」が発売予定。カラーはピンク、ブルー、イエロー、グレーの4色が用意される。

「フルートセーフティガード」の開発がスタートしたのは4月のこと。新型コロナウイルス感染症が急速に広まった2月以降、管楽器奏者は思うように演奏の機会を持てない状況となった。特にフルートに関しては、各種実験でも吹き口からの飛沫拡散が問題とされていた。また、フルートという楽器の構造上、マスクなどができず飛沫対策が困難であったことからフルート専用飛沫防止グッズの開発に着手。飛沫の防止、安全面に加え、息苦しさや口元に違和感を与えないこと、フルートの音色を損なわないことにもこだわり、何度もの試作を重ねて「フルートセーフティガード」が完成した。

「フルートセーフティガード」は3つの特徴を備える。

1. ストレスフリー
わずか7gという軽量設計で奏者への身体的負担がなく、頭部管に取り付けるためアンブシュアやフィンガリングの邪魔にならず、吹奏感や音色にも影響を与えない。

2．衛生的
マスク部分は取り換えでき、いつも清潔な状態で利用可能。

3．飛沫可視化実験済み
新日本空調株式会社様の協力のもとに飛沫可視化実験を実施。ガード未装着時に比べてかなりの飛沫をマスクが受け止めてくれることを確認している。

楽器演奏時の感染対策として医療用防具であるフェイスシールドを採用するケースもあるが、プラスチック製のフェイスシールドでは飛沫が四方から逃げたり、飛沫が水滴となり落ちてしまうことから、飛沫防止効果はけっして高くない。一方、「フルートセーフティガード」なら、親水性の専用マスクが飛沫を離さず、水滴を作らせることもない。専用マスクは袋状（2枚）になっており、1枚目で吹き口から飛び出る飛沫の速度を抑え、2枚目でトラップすることで飛沫を通さない。


ラインナップはフルート/ピッコロ用、アルト/木管用、C管バスフルート用、F管バス/コントラバス C-スモール用、コントラバス C-ラージ用の5種類。フルート/ピッコロ用は、サイズによっては龍笛や篠笛などの和笛にも使用可能。太めの和笛にはアルト/木管用が使用できる。

ドルチェ楽器では、「フルートセーフティガード」の使用方法を解説した動画を公開している。気になる方はまずはこちらをチェックしてほしい。