【レポート】Angelo、全国ツアー開幕「負けられない。俺は攻撃の手を緩めない」

Angeloが11月17日、CLUB CITTA’にて＜Angelo Tour 2020-2021「THE FORCED EVOLVE」＞の初日公演を開催した。同ツアーは11月11日にリリースされたアルバム『[evolve]』を掲げて行われるものだ。

◆Angelo 画像 / 動画

コロナ禍という誰もが予測しなかった事態に直面することとなった2020年。しかし、Angeloは新たな表現方法を模索しながら、決して歩みを止めずに活動を継続してきた。これまで、スタジオライブの生配信、東名阪アコースティックライブ、大宮ソニックシティ 大ホールでのアニバーサリー公演の開催と、ひとつずつ段階を経ながら着実に前進。そんな彼らがようやく辿り着いた“ツアー”という形の再開が＜Angelo Tour 2020-2021「THE FORCED EVOLVE」＞だ。5月から開催予定だったツアー全公演を中止したAngeloにとって、2020年唯一のツアーの開幕となる。


前半戦ではアルバム『[evolve]』収録曲の全楽曲を披露し、「この状況が神か悪魔に試されているんだとしたら、負けられない。俺は攻撃の手を緩めない。君たちは付いてくるだけでいいから」とのキリト(Vo)の言葉から「A MONOLOGUE BY MEPHISTO」を皮切りに後半戦へ。怒濤のハードナンバーの連投で展開していき、「記念すべきツアー初日、最高でした。最大級の愛を込めて」と、ラストナンバー「STOP THE TIME , YOU ARE BEAUTIFUL」に至るまで、全20曲が繰り広げられた。

観客数の規定や声援の禁止等の制限があるものの、ステージ、フロアともに先述のどの公演よりも、これまでのライブに近い光景を見られたことが印象的だった。なお、この日の模様はZAIKOにて生配信もされている。今ツアーは年をまたいで行われ、ファイナルの1月9日および10日のTSUTAYA O-EAST公演2daysも生配信されることが決定している。

「ツアーを始めることに意味があると思いますから。過去なんて振り切って、何度でも新しく始めればいい」──キリト

苦しみの中にいながらも、決して創造を止めずに未来へ向かって生きていくことで、一筋の光が見える。そんなAngeloが伝え続けてきたメッセージは、2020年の今、より重要度を増すとともに、多くの人々の背中を押しているに違いない。ロックバンドにとって活動の核でもあるツアーを経て、『[evolve]』がどんな“進化”を遂げるのか。全8公演の全国ツアーでその答えが見つかるはずだ。

なお、BARKSでは後日改めて、ツアー初日の詳細レポートと終演直後の楽屋で訊いたメンバー全員のコメントをお届けする。