【インタビュー】IVVY「“覚醒”していく僕らを感じて」
■“覚醒”していく僕ら
──ではここからは、実際の活動についての話を伺っていきたいと思います。自分たちでゼロからやっていくという志だったとのことですが、いざスタートしてみてどうでしたか?
HIROTO:誰も助けてくれない、大人の力を借りることが出来ないというのはある意味デメリットな部分もあったかもしれないけど、自分たちで好きなことをやりながらどう結果を出していくか、そこに重点を置いていこうと。最初から自分たちのやりたい曲をやることよりも、まずは受け入れてもらえそうな曲をやって、とにかく結果に繋げようという思いがありました。ガチ目なヒップホップとかやりたかったけど、今これをやったところでどうなんだ?と。まずはキラキラの王道ソングでシンプルに「かっこいい」って思ってもらって、応援してくれる人を獲得していって、そこからじゃないかなと。
──冷静にグループの未来を考えた上でのスタートだったんですね。その後はそれぞれの個性を生かしながらグループとしてもパワーアップしてこられたわけですが、言ってみれば5年分の変化や成長を1枚のアルバムにまとめるのはいい意味で難しかったのでは?
HIROTO:確かにそうですね。僕らは「IVVYといえばこういうジャンルだよね」っていうところにとらわれていないんですね。ヒップホップみたいな曲もあれば王道のキャッチーな曲もある。「この曲をやっているグループが、こんな曲もやっちゃうの?」というのが強みなんです。0から100までのジャンルをこなせるようなグループ、5人全員がメインを張れるようなグループを目指しているので、今回のアルバム『AWAKE』でもそういうところが伝わればという思いで作っていきました。
──そのアルバムタイトル『AWAKE』には、どんな思いが込められているのでしょうか。
YU-TA:グループとして考えると、5周年というのはひとつの区切りでもあると思うんですね。これまでヒップホップやバラード、アッパーチューンにキャッチーソングなどいろんな楽曲に挑戦してきましたが、この5年間で作り上げてきたものとIVVYのさらなる新しさ、その両方が合わさって“覚醒”していく僕らを感じてもらいたいなということで、『AWAKE』というタイトルをつけました。
TOSHIKI:このアルバムはこれまでの集大成であり、挑戦的な部分もある。今までとこれからの、僕らの決意も詰まっていると思います。ライブのセットリストのような感じで制作したので、その辺りも感じてもらえると嬉しいですね。
──タイトル曲の「AWAKE」は、すでにライブでも披露された曲ですね。
TAIYU:中野サンプラザのワンマンライブで1曲目を飾った曲なんですが、アッパーチューンであり、ダンスも激し目でありながらファッショナブルなパフォーマンスを見せられる曲です。僕らの中でも“勝負”出来る曲というか、今のIVVYを代表する1曲になったんじゃないかなと思いますね。
──今作のリード曲「Freeze」はピアノのイントロが美しい、これからの季節にもぴったりの曲です。
HIROTO:この曲、実は1年くらい前からストックとしてあって。あまりにもいい曲だったので、これはいつか僕らが念願のアルバムをリリースする時にぜひ入れたいということで、大事にしていたものなんです。アルバムが出せることになったらまずこの曲を入れることは決めていたし、ちょっと中盤を過ぎたあたりで聴けたらいいよねみたいなイメージもすでにあって。この曲はその位置にあることで絶対に喜ばれるし、ファンは絶対に好きになってくれるという自信もありました。
──「Rock city」はかなり攻めたサウンドで、まさにライブ後半の熱をさらに上昇させる1曲かなと思いました。
KENTO.i:どの曲もラップの部分は僕が作っているんですが、こういうヒップホップの曲は自分が思っていることを何も隠さず言えるんですよね。他の曲だと共感を大事にしたり、第三者としての目線から言葉を綴ったりするんですが、この曲は別。これまで辿ってきたことやこれからの決意表明などを、自分の言葉で思いっきり書き込みました。
──他には、今作ならではの試みもあるんですよね。
TOSHIKI:はい。「軌跡」という曲は今回初めて僕ら4人(TOSHIKI、YU-TA、KENTO.i、HIROTO)で制作していて、「A:live」はTAIYUが初めて振り付けをしました。初のアルバムという記念すべき機会に、初めて僕ら自身が手掛けた楽曲が収録されているというのも、強みになっているんじゃないかなと思います。
──「軌跡」はこれまで大事に歌ってこられた「With you」にも通じるような、IVVYとファンの皆さんの絆を感じるような1曲でもあるかなと思いました。
HIROTO:そうですね。「With you」はライブでも大体最後に歌っている大切な曲ですけど、この「軌跡」は、今ライブの中盤あたりで披露させてもらっている曲ですね。
TAIYU:「A:live」は、ライブでいうと後半の盛り上がりのシーンで登場することが多いです。この曲はメンバーも盛り上がることが出来て、ファンの方と一緒に踊ってライブ会場に一体感が生まれるような曲をということで制作したんですね。振り付けの部分もいい感じで作ることが出来たので、ファンの方と一緒に楽しめる曲として完成させられたなと思います。
──2021年はぜひ、アルバムの楽曲をもっとライブで楽しめるような状況になっていることを願いたいですね。
KENTO.i:本当にそう思います。前回のツアーで中止になってしまった場所には、絶対に行きたいです。あの時点で行けなかったのは残念でしたけど、ポジティブに捉えれば、さらに成長した姿を見てもらえるわけですからね。期待して待っていてもらいたいなと思います。
YU-TA:グループの目標として最低でもドーム、最高は世界。僕らはそこを目指しています。そこから逆算してあと何回ライブが出来るか、そのためにもひとつひとつのパフォーマンスを大切にして行かなきゃいけない。僕らのライブや楽曲から何かひとつでも伝わったお客さんがいて、その後ろにもそういうお客さんがどんどん続いていくように、これからもいろんなことを大切に活動していきたいですね。
TAIYU:僕ら5人全員が、もっと上を目指すっていうポジティブなマインドです。日頃のストイックな活動があれば間違いなく僕らも成長出来るし、それに対する結果も付いてくると信じています。
TOSHIKI:目指している場所へ行くためにも、今の時点で目の前にいる人、伝えるべき人たちに対してベストを尽くして行かないといけないなと思います。僕は結構感覚的なものも大事だと思っているので、パッと見て、聴いて「いい!」と思ってもらえるような存在になれるように、今年も頑張っていきたいなと思います。
HIROTO:ファンの方あっての僕らですからね。これからドームに立って、世界に立って行くにもファンの方が全て。2020年は、仕方なかったとはいえファンの方には寂しい思いをさせてしまいましたから、僕らが一番大事にしているライブを早く見せてあげたいなと思いますし、笑顔になってもらいたいなと、それに尽きますよね。今年はリリースもそうですが、ライブをたくさんやって、とにかくファンの方を喜ばせたい。どんな形であれ、僕らの思いを全国に届けていけるような1年にしたいと思っています。
取材・文◎山田邦子
▲『AWAKE』初回盤
▲『AWAKE』通常盤
▲『AWAKE』豪華スペシャル BOX
New Album『AWAKE』
■初回盤(CD+BD):VIZL-1816 / ¥6,364(+tax)
■通常盤(CD):VICL-65434 / ¥2,727(+tax)
■5周年記念!豪華スペシャル BOX<2020 セット生産限定 >(2CD+2BD+フォトブック仕様・豪華ブックレット):NZS-821 / ¥10,000(+tax)SOLD OUT
ストリーミングサービス及び主要ダウンロードサービスにて配信中!
https://jvcmusic.lnk.to/AWAKE
[CD] ※全形態共通
01. AWAKE
02. SHOW 〜昇〜
03. Light on fire
04. Mirage
05. 軌跡
06. First&Last
07. Freeze
08. WINK
09. Brand New Day
10. Rock city
11. A:live
12. With you
[Live Blu-ray] ※初回・豪華スペシャル BOX 収録
IVVY ONEMAN LIVE-AWAKE-
(2020.08.08 at NAKANO SUNPLAZA)
01. AWAKE
02. SHOW 〜昇〜
03. Rock city
04. Mirage~MORE~Mirage(Medley)
05. Alice
06. 軌跡
07. One love -piano ver-
08. JOK3R(Dance performance)
09. Higher
10. Pain
11. First&Last
12. Freeze
13. WINK
14. Brand New Day
15. A:live
16. We like party
ENCORE
01. Light on fire
02. With you
[Bonus CD] ※豪華スペシャル BOX 収録
01. Goddess / IVVY HIROTO
02. Hands up / IVVY KENTO.i
03. ONE / IVVY TOSHIKI
04. 歩み / IVVY YU-TA
[BonusBlu-ray] ※豪華スペシャルBOX収録
01. First&Last(Music Video)
02. Light on fire(Music Video)
03. Too late(Music Video)
04. WINK(Music Video)
05. Alice(Music Video)
この記事の関連情報
【速レポ】<LuckyFes'24>IVVY、最終日オープニングアクト「みなさんが最高の気持ちで今日を迎えられるように」
IVVY、<LuckyFes>に出演が決定
男性グループが集うライブイベント<トーキョークライマックス×TALKIN NEO Vol.2>、開催決定
IVVY、7ORDER真田佑馬による提供曲「Runners」先行配信スタート&MV公開
IVVY、EP『ARROWS』メインビジュアル解禁&ツアー開催決定
【インタビュー】「DAM CHANNEL」20代目MCに森 香澄、サポートMCにチャンカワイが就任「プライベートな部分も引き出せたら」
2024年3月のDAM HOT!アーティストはアーバンギャルド、フジタカコら4組
【イベントレポート】<ビッグエコー35周年記念カラオケグランプリ>決勝大会が大盛況。応募4,061件の頂点決定
2024年2月のDAM HOT!アーティストはOHTORA、我生ら4組