【インタビュー】IVVY「“覚醒”していく僕らを感じて」
▲左からTAIYU、TOSHIKI、HIROTO、YU-TA、KENTO.i
2020年9月に結成5周年を迎えたダンス&ボーカルグループ、IVVY。メンバーは高校時代にサッカー部で全国大会出場を果たしたリーダーHIROTO、警察官の内定をもらいながらも夢を諦めきれず上京したYU-TA、現在は2.5次元俳優としても活躍し、元消防士という異色の経歴を持つTOSHIKI、元Jリーグジュニアユース所属のラッパーKENTO.i、陸上競技で北海道3位という高い身体能力を持ったTAIYUという、ルーツも個性もバラバラな5人組だ。今回はそのユニークな個々のプロフィールではなく、その先で生まれた奇跡とも言える出会いを起点に、「この先もずっと一緒にいるんだと思う」と語るメンバーの関係性をフィーチャー。待望の1stアルバム『AWAKE』を作り上げ、大いなる未来を見据える彼らに話を聞いた。
◆ ◆ ◆
■奇跡みたいな話
──まず2020年を振り返って、いかがでしたか?
HIROTO:3月にはシングル「WINK」をリリース出来たんですが、その後のツアーが中止になったりしてなかなか思うような活動が出来ませんでした。「WINK」はみなさんのおかげでありがたい結果を残せたんですが、だからこそ、もっと出来たのにっていういい意味での悔いも残りました。
TAIYU:「WINK」はIVVYの楽曲の中でも、今までになかったような爽やかなミディアム・アップチューンで、ファンの方と一緒に踊れる振り付けみたいなものもあるんですよ。ライブでもっともっと一緒に楽しみたかったですね。
TOSHIKI:僕ら自身もワクワク出来るような楽曲でしたからね。でも予定していたツアーの前にやったリリースイベントや配信などを通して、楽曲も、僕らの思いみたいなところも、しっかり伝えられたんじゃないかなとは思います。
YU-TA:初めてお客さんのいない中で配信ライブをやった時は多少戸惑った部分もあったんですが、そういう場を設けてもらえたことに感謝でしたし、何よりもファンの皆さんが喜んでくださっていることが本当に嬉しかったです。
KENTO.i:外出自粛期間が明けて、8月には中野サンプラザで久々にお客さんの前でライブをすることが出来たんですが、もう本当に楽しくて。ステージに立った瞬間「やっぱりこれだな!」って感じたことをすごく覚えています。お客さんがいて初めて自分たちのパフォーマンスが伝えられるし、伝わるんだっていうことを改めて感じました。
──ではIVVYの皆さんはどんなきっかけでグループを組むことになったのか、聞かせていただけますか?
HIROTO:もともと音楽活動はやっていたんですが、ある時、歌って踊りたいなっていう衝動に駆られまして。その時は歌だけしかやっていなかったので、歌って踊るっていうスタイルがすごくキラキラして見えたんですよ。しかもグループでやれたらいいなっていう憧れもあったので、同じボーカルレッスンを受けていたYU-TAに声を掛けたんです。曲作って、こういう感じで活動してこういう感じで売っていくこういうグループをやりたいんだっていう、資料みたいなのも全部作って。
──プレゼンされたわけですね(笑)。
HIROTO:しました、しました(笑)。
YU-TA:ラブコールが来た(笑)。
HIROTO:セルフプロデュースのノウハウみたいなものも勉強はしていたので、とりあえずゼロから自分でやってみようってことでまずYU-TAにプレゼンして、OKをいただきました。で、YU-TAが同じクラスのTOSHIKIもどうかな?ってことで、僕も知っていたからじゃあ誘ってみようと。
TOSHIKI:当時の自分って、何もなかったんですよ。手がかりも何もないんだからまずは行動に移さなきゃいけないのに、行動出来ていなかった。ずっとオーディション待ち、みたいな。正直、最初は自分たちでやるっていうことに対しての実感が湧かなかったんですが、HIROTOの話を聞いて、待ってるだけじゃダメだな、よしついて行こうと決めたんです。
HIROTO:次にもともと知り合いだったKENTO.iを誘ったんだけど、ここも最初は断られまして(笑)。一年経ってKENTO.iにもう一度ラブコールしたら、なんとOKをいただきました。
──それはまたどうしてだったんでしょうか。
KENTO.i:これ、僕は奇跡だと思っていて。僕は実力派になりたかったからもっと練習したかったし、たくさんオーディションも受けたかったから最初は断ったんですね。その後、目標にしていた韓国の事務所のオーディションで最終まで行って、そこで落ちてしまったんです。そのタイミングで、たまたまHIROTOから連絡が来て。これだけやってきたのに落ちて、もう“次”はないのかなって精神的に参っていた時でもあったし、でも2年半くらいしっかり練習は重ねていたから、これはそういうことなのかなと。で、「よし、新しい風を吹かせに行くか」と(笑)。
HIROTO:どうしてもラッパーが欲しかったんですよ。僕らは歌しかやってこなかったけど、彼はダンスも出来ますからね。で、そこから2ヶ月くらい4人でライブをやっていたんですが、ある時4人で歩いていたら、コーヒーショップの前でめっちゃ雰囲気のいい子がコーヒーを配ってたんです。僕ら3人(HIROTO、TOSHIKI、YU-TA)、ビビッと来て。そしたらKENTO.iの知り合いだったっていう、これも奇跡みたいな話で(笑)。
TAIYU:それが僕なんです(笑)。本当にたまたまその日担当になって配っていたら、4人が通ったんですよ。
KENTO.i:TAIYUとはスクールで一緒だったんです。僕は当時「誰かいい人いない?」ってHIROTOに聞かれた時TAIYUのことがすぐ頭に浮かんだんだけど、彼はダンスメインで歌は歌っていなかったから誘わなかったんですね。でもみんながビビッと来たってことは、これはもう話すしかないなと。
TAIYU:話聞いて、すぐにコーヒーショップ辞めました(笑)。
HIROTO:出会うべくして出会った5人なんです(笑)。みんな性格も違うし、育った場所も、これまでの経歴も全然違うのにね。ほんと、面白いなと思います。
──結成から5年経った今だからこそ思う、メンバー間の関係性やその変化みたいなものは何かありますか?
YU-TA:KENTO.iは、コミュニケーション力が高いんですよ。僕はどちらかというと自分で先に壁を作ってしまって、人とはちょっと距離を置くようなタイプだったんですが、KENTO.iは会った瞬間から「(オーバーアクションと笑顔で)YU-TA!!」って、壁をガチーンと抜けてきたんです。僕の方がひとつ上なのに(笑)。
HIROTO:しかも新メンバーなのに(笑)。
YU-TA:メンバーだから別に敬語とかは使わなくていいと思っているんですけど、もちろん、僕がそう言う前からタメ語で。「敬語とか嫌いでしょ!?」って、いやいやこっちのセリフなんだけどみたいな(笑)。でもそのおかげですぐ打ち解けられたんですよ。なんだかものすごい感じの真っ黒なサングラスかけてて、(Tシャツの)袖とかないし、すごい尖った感じだったけど。
KENTO.i:袖、今日もないけどね(笑)。
──(一同爆笑)。
YU-TA:尖った感じに見られてて、破天荒とか言ってるけど、根は一番真面目。研究熱心で繊細で、そういう魅力がどんどん見えてきましたね。
KENTO.i:もともと人見知りとかしないんですよ。HIROTOとも、ライブのMCで同い年だって知って、それで声かけたんです。
HIROTO:スーッと近づいてきて、「同い年!同い年!」って言われました。
──(笑)。4人はほぼ同年代ですが、TAIYUさんはちょっと下なんですね。
TAIYU:僕も最初からタメ語でいいよとは言われていたけど、なんだかそのほうがソワソワしちゃって。
KENTO.i:自分とは真逆(笑)。
HIROTO:だから今も敬語だし、(呼び捨てじゃなくて)「〜さん」「〜くん」だしね。
TAIYU:(学年で言うと)僕の2個上(HIROTOとKENTO.i)には「さん」で、3個上(TOSHIKIとYU-TA)には「くん」を付けてます。
YU-TA:3個上のほうが「〜くん」です(笑)。
HIROTO:たぶん僕とKENTO.iはクセが強いからじゃない(笑)?
TAIYU:HIROTOさんとKENTO.iさんはどちらかというと男臭い感じで、YU-TAくんとTOSHIKIくんはキレイで“美”な感じ(笑)?僕の中では、キャラ的にそうなっちゃいました。
HIROTO:逆に、TOSHIKIは一番年上だけど(キャラ的には)一番年下。
TOSHIKI:もういろんなこと、お兄ちゃんたちに任せてるんで(笑)。だから僕は、たぶんみんなの手に負えないくらい自由にさせてもらってます。
◆インタビュー(2)へ
2020年9月に結成5周年を迎えたダンス&ボーカルグループ、IVVY。メンバーは高校時代にサッカー部で全国大会出場を果たしたリーダーHIROTO、警察官の内定をもらいながらも夢を諦めきれず上京したYU-TA、現在は2.5次元俳優としても活躍し、元消防士という異色の経歴を持つTOSHIKI、元Jリーグジュニアユース所属のラッパーKENTO.i、陸上競技で北海道3位という高い身体能力を持ったTAIYUという、ルーツも個性もバラバラな5人組だ。今回はそのユニークな個々のプロフィールではなく、その先で生まれた奇跡とも言える出会いを起点に、「この先もずっと一緒にいるんだと思う」と語るメンバーの関係性をフィーチャー。待望の1stアルバム『AWAKE』を作り上げ、大いなる未来を見据える彼らに話を聞いた。
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■奇跡みたいな話
──まず2020年を振り返って、いかがでしたか?
HIROTO:3月にはシングル「WINK」をリリース出来たんですが、その後のツアーが中止になったりしてなかなか思うような活動が出来ませんでした。「WINK」はみなさんのおかげでありがたい結果を残せたんですが、だからこそ、もっと出来たのにっていういい意味での悔いも残りました。
TAIYU:「WINK」はIVVYの楽曲の中でも、今までになかったような爽やかなミディアム・アップチューンで、ファンの方と一緒に踊れる振り付けみたいなものもあるんですよ。ライブでもっともっと一緒に楽しみたかったですね。
TOSHIKI:僕ら自身もワクワク出来るような楽曲でしたからね。でも予定していたツアーの前にやったリリースイベントや配信などを通して、楽曲も、僕らの思いみたいなところも、しっかり伝えられたんじゃないかなとは思います。
YU-TA:初めてお客さんのいない中で配信ライブをやった時は多少戸惑った部分もあったんですが、そういう場を設けてもらえたことに感謝でしたし、何よりもファンの皆さんが喜んでくださっていることが本当に嬉しかったです。
KENTO.i:外出自粛期間が明けて、8月には中野サンプラザで久々にお客さんの前でライブをすることが出来たんですが、もう本当に楽しくて。ステージに立った瞬間「やっぱりこれだな!」って感じたことをすごく覚えています。お客さんがいて初めて自分たちのパフォーマンスが伝えられるし、伝わるんだっていうことを改めて感じました。
──ではIVVYの皆さんはどんなきっかけでグループを組むことになったのか、聞かせていただけますか?
HIROTO:もともと音楽活動はやっていたんですが、ある時、歌って踊りたいなっていう衝動に駆られまして。その時は歌だけしかやっていなかったので、歌って踊るっていうスタイルがすごくキラキラして見えたんですよ。しかもグループでやれたらいいなっていう憧れもあったので、同じボーカルレッスンを受けていたYU-TAに声を掛けたんです。曲作って、こういう感じで活動してこういう感じで売っていくこういうグループをやりたいんだっていう、資料みたいなのも全部作って。
──プレゼンされたわけですね(笑)。
HIROTO:しました、しました(笑)。
YU-TA:ラブコールが来た(笑)。
HIROTO:セルフプロデュースのノウハウみたいなものも勉強はしていたので、とりあえずゼロから自分でやってみようってことでまずYU-TAにプレゼンして、OKをいただきました。で、YU-TAが同じクラスのTOSHIKIもどうかな?ってことで、僕も知っていたからじゃあ誘ってみようと。
TOSHIKI:当時の自分って、何もなかったんですよ。手がかりも何もないんだからまずは行動に移さなきゃいけないのに、行動出来ていなかった。ずっとオーディション待ち、みたいな。正直、最初は自分たちでやるっていうことに対しての実感が湧かなかったんですが、HIROTOの話を聞いて、待ってるだけじゃダメだな、よしついて行こうと決めたんです。
HIROTO:次にもともと知り合いだったKENTO.iを誘ったんだけど、ここも最初は断られまして(笑)。一年経ってKENTO.iにもう一度ラブコールしたら、なんとOKをいただきました。
──それはまたどうしてだったんでしょうか。
KENTO.i:これ、僕は奇跡だと思っていて。僕は実力派になりたかったからもっと練習したかったし、たくさんオーディションも受けたかったから最初は断ったんですね。その後、目標にしていた韓国の事務所のオーディションで最終まで行って、そこで落ちてしまったんです。そのタイミングで、たまたまHIROTOから連絡が来て。これだけやってきたのに落ちて、もう“次”はないのかなって精神的に参っていた時でもあったし、でも2年半くらいしっかり練習は重ねていたから、これはそういうことなのかなと。で、「よし、新しい風を吹かせに行くか」と(笑)。
HIROTO:どうしてもラッパーが欲しかったんですよ。僕らは歌しかやってこなかったけど、彼はダンスも出来ますからね。で、そこから2ヶ月くらい4人でライブをやっていたんですが、ある時4人で歩いていたら、コーヒーショップの前でめっちゃ雰囲気のいい子がコーヒーを配ってたんです。僕ら3人(HIROTO、TOSHIKI、YU-TA)、ビビッと来て。そしたらKENTO.iの知り合いだったっていう、これも奇跡みたいな話で(笑)。
TAIYU:それが僕なんです(笑)。本当にたまたまその日担当になって配っていたら、4人が通ったんですよ。
KENTO.i:TAIYUとはスクールで一緒だったんです。僕は当時「誰かいい人いない?」ってHIROTOに聞かれた時TAIYUのことがすぐ頭に浮かんだんだけど、彼はダンスメインで歌は歌っていなかったから誘わなかったんですね。でもみんながビビッと来たってことは、これはもう話すしかないなと。
TAIYU:話聞いて、すぐにコーヒーショップ辞めました(笑)。
HIROTO:出会うべくして出会った5人なんです(笑)。みんな性格も違うし、育った場所も、これまでの経歴も全然違うのにね。ほんと、面白いなと思います。
──結成から5年経った今だからこそ思う、メンバー間の関係性やその変化みたいなものは何かありますか?
YU-TA:KENTO.iは、コミュニケーション力が高いんですよ。僕はどちらかというと自分で先に壁を作ってしまって、人とはちょっと距離を置くようなタイプだったんですが、KENTO.iは会った瞬間から「(オーバーアクションと笑顔で)YU-TA!!」って、壁をガチーンと抜けてきたんです。僕の方がひとつ上なのに(笑)。
HIROTO:しかも新メンバーなのに(笑)。
YU-TA:メンバーだから別に敬語とかは使わなくていいと思っているんですけど、もちろん、僕がそう言う前からタメ語で。「敬語とか嫌いでしょ!?」って、いやいやこっちのセリフなんだけどみたいな(笑)。でもそのおかげですぐ打ち解けられたんですよ。なんだかものすごい感じの真っ黒なサングラスかけてて、(Tシャツの)袖とかないし、すごい尖った感じだったけど。
KENTO.i:袖、今日もないけどね(笑)。
──(一同爆笑)。
YU-TA:尖った感じに見られてて、破天荒とか言ってるけど、根は一番真面目。研究熱心で繊細で、そういう魅力がどんどん見えてきましたね。
KENTO.i:もともと人見知りとかしないんですよ。HIROTOとも、ライブのMCで同い年だって知って、それで声かけたんです。
HIROTO:スーッと近づいてきて、「同い年!同い年!」って言われました。
──(笑)。4人はほぼ同年代ですが、TAIYUさんはちょっと下なんですね。
TAIYU:僕も最初からタメ語でいいよとは言われていたけど、なんだかそのほうがソワソワしちゃって。
KENTO.i:自分とは真逆(笑)。
HIROTO:だから今も敬語だし、(呼び捨てじゃなくて)「〜さん」「〜くん」だしね。
TAIYU:(学年で言うと)僕の2個上(HIROTOとKENTO.i)には「さん」で、3個上(TOSHIKIとYU-TA)には「くん」を付けてます。
YU-TA:3個上のほうが「〜くん」です(笑)。
HIROTO:たぶん僕とKENTO.iはクセが強いからじゃない(笑)?
TAIYU:HIROTOさんとKENTO.iさんはどちらかというと男臭い感じで、YU-TAくんとTOSHIKIくんはキレイで“美”な感じ(笑)?僕の中では、キャラ的にそうなっちゃいました。
HIROTO:逆に、TOSHIKIは一番年上だけど(キャラ的には)一番年下。
TOSHIKI:もういろんなこと、お兄ちゃんたちに任せてるんで(笑)。だから僕は、たぶんみんなの手に負えないくらい自由にさせてもらってます。
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