【対談】吉田兄弟×MIYAVI、「未来に残すためには、新たにかっこいいものを作っていかないとならない」
■世界が変わっていっても、
■どうやって変わらず変わっていくか── MIYAVI
──さて、<吉田劇場>は、あと3公演。各ゲストとはどんなコラボが期待できそうでしょうか?
MIYAVI:そうか、こっからまだ3つあるんですね。
健一:だから手首痛めてる場合じゃない(笑)。10月14日のH ZETTRIOは、ボクが好きなトリオ編成の中でどう料理してもらえるのか興味あります。そして彼らは1つの曲の中でどんどんシーンが変わっていく。そこが一緒に作る新曲の場合どうなるのか? っていう楽しさもあります。
──翌日は華風月。
健一:ボーカルの鈴華さんはもともと詩吟の方。民謡とのつながりも深いんですね。あと和楽器バンドに感じるエンターテイメントが、この三人とやる場合はどうなるか? 感じたいです。
良一郎:華風月はメロディアスな部分も楽しみですね。
──そして10月16日のCreepy Nuts!
健一:きっとお客さんも一番「どうからむの?」って思ってる人が多いはず。彼らのラップの部分はボクらの曲にも載ると思うんですけど、その逆はどうなるのか? まさに今、そのへんを詰めている最中です(笑)。
──MIYAVIさんの近況は、どんなかんじなんですか?
MIYAVI:最近は、チームラボ・プラネッツさんとバーチャルライヴ<MIYAVI Virtual Level - 3.0>をやったり、アメリカのアニメーターと組んでミュージックビデオを作ったり、ヴォルメトリックキャプチャを使って作品を作ってみたり、リアルとヴァーチャルを共存させながら新しい表現方法を模索しています。
──最後に、いまライヴをやることの意味について聞かせてもらえますか?
良一郎:コロナになってからは、家で練習していても「どこに向かってエネルギーを発したらいいのか?」ってすごく思ってたんですよね。たしかに配信ではできるけど目の前にお客さんがいないのは難しいな、と。でも、昨日MIYAVIさんと一緒にやってそのエネルギーの出し方について、すごく影響を受けました。
MIYAVI:お兄ちゃん、ぜんぜんこっちを見てくれなかったけど(笑)。
良一郎:もー、せいいっぱいで…。
MIYAVI:じゃあ、次は頭も振って。
良一郎:がんばりまーす(笑)。これからは、ステージや配信でエネルギーの出し方も違ってくるだろうと思います。
健一:配信には配信しかできないことがあると思いますけどね。反面、もういちどライヴの重要性が注目されるんじゃないか、ってひさびさステージに立って思いました。そこを広げていくのは個人の力を高めることじゃないか、って。
MIYAVI:僕もひさびさお客さんの前に立って、やっぱり僕らが生きる場所はステージにあるんだな、と強く感じました。ステージに立って、ナンボ。世界が変わっていっても、そこでどうやって自分たちが引っ張っていくのか、どうやって変わらず変わっていくのか、かなと。
──変わらず変わっていく!
MIYAVI:そこが伝統と革新のいちばんコアな部分だと思います。
取材・文=今津 甲
撮影=AYATO.
◆ ◆ ◆
■<吉田劇場2020>
開演:19:00
会場:有楽町朝日ホール ※全4公演
※開場は各日公演の60分前
※未就学児童入場不可
<新型コロナウィルス感染拡大防止策について>
本公演は新型コロナウィルス感染拡大防止の為、劇場と連携し、検温、換気、消毒など基本となる感染予防策を実施して参ります。
お客様のご理解並びにご協力を宜しくお願い致します。
<チケット>
指定席:¥6,000
Premiumシート(前から5列目以内。吉田兄弟のリハーサル10分観覧可能):¥7,500
配信チケット(Streaming+):¥2,000
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