【インタビュー】ちゃんみな、天使が堕ちていく物語「デトックスしたての曲が「Angel」」
■少しも感情を揺さぶられたくなかった
■心をほんとに空っぽにしたんです
──最近刺激を受ける音楽はありますか？
ちゃんみな：うーん…最近のK-POPとかは聴くようになってますね。でも限られてますけど。
──それは学ぶことがあるから？ それとも単にリスナーとして？
ちゃんみな：もう普通にリスナーとして聴いています。刺激を受けるというのは最近ないですね。みんな落ち着いちゃった感じがするから。
──それは、あなたが研ぎ澄まされすぎ。
ちゃんみな：あははは（笑）、そうですか？
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ちゃんみな：神経質ですよね、すごく。コロナの自粛要請中、ずっと家にいたんです、あたし。何にもしなかった。何にも聴きたくないし何にも見たくないし誰にも会いたくないみたいな感じで。
──なぜ？
ちゃんみな：それまで結構忙しかったからかもしれないけど、少しも感情を揺さぶられたくなかった。だから映画も見たくないし、音楽も聴きたくないし作りたくもないし人とも会いたくないっていう。
──休みたいタイミングとちょうど合っていたのかな。
ちゃんみな：心をほんとに空っぽにしたんです。デトックスをしたっていうか…だから、あたしにとってはすごく良かった期間だったなあと思います。
──コロナ禍におけるアーティストの心情はたくさん取材しましたけど、ちゃんみなが一番うまくコロナ禍を使っている気がする（笑）。
ちゃんみな：ほんとですか？ 良かった（笑）。特に悪い影響は受けてないです（笑）。ライブが中止になっちゃったくらい。でもまたいつかできると思うし、対バンする予定だったアーティストさん達も「またいつかやろうぜ」って言ってくれてるし。元々遊びに行くタイプじゃなかったので、生活とかもあんま変わんなかったですし、全然ダメージは受けてないです。むしろひとりの時間ができて嬉しいって感じ（笑）。
──おうちでデトックスして、次へのエネルギーも満タンですね。
ちゃんみな：デトックスしたての曲が「Angel」なので。
──そうか、曲を生み出す作業もデトックスなのか。
ちゃんみな：そうです。一番最後にデトックスした感じ。逆に感情だけで作った曲なので、“最近の流行り”とか“こういう音を使ってるんだ”とか何にも考えずに、ただただ自分の感情だけでメロディと歌詞を作り出して、何にも考えてない。脳みそ動かしてないから、結構ごちゃっとした作品になったんですけど、これはこれで“アートだな”と思ったので活かしました。
──逆に、コロナ禍じゃなかったらこういう作品じゃなかったかもしれないですね。
ちゃんみな：1〜2ヶ月ずっと家で何にもしないで、“よし、曲つくろ”って。その間にちょっとずつボーっとして考えていたことがパって出たんでしょうね。
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