トム・ミッシュ、傑作『Beat Tape 2』の5周年記念ゴールド盤LPが登場

ポスト

ジャズ、エレクトロニカ、ソウル、ヒップホップを融合させた洒脱なサウンドと美声、今やジョン・メイヤーやエリック・クラプトンも認めるスタイリッシュなギタープレイで人気を集めるトム・ミッシュ。

◆トム・ミッシュ 関連動画&画像

デビュー・アルバム『Geography』で一気にブレイクを果たし、今年はドラマーのユセフ・デイズとのコラボアルバム『What Kinda Music』でも話題となる中、その飛躍のきっかけとなった傑作『Beat Tape 2』の5周年記念ゴールド盤LPのリリースが決定した。

元々は2015年にミックステープとして発表された本作には、『Geography』にも参加している盟友ロイル・カーナーをはじめ、アルファ・ミスト、ジョーダン・ラカイ、カーモディ、アレクサ・ハーレイなど俊英たちが多く参加している。



J・ディラからの大きな影響を感じさせるヨレたビートにクラッピーなスネアと並走するのは、ネオクラシックソウル直系のエレピのコードやファンキーなベースライン、そして何と言ってもトムのトレードマークであるスムースなギターの調べだ。タイトル通りビートに重きを置いた今作では、自らのアンニュイな歌声は抑え、その 代わりとばかりに歌いまくるギターは、彼がその影響を公言するジョン・メイヤーや、ジョージ・ベンソンを想起させ、ほとんどの楽曲で重要なリフを刻み、ときに繊細でブルージーなソロで聞き手を彼の精神世界に誘う。

J・ディラ印のブーンバップ・ビートに盟友のロイル・カーナーのラップをフィーチャーした「Nightgowns」、ハスキーなヴォイスがニュークラシックソウルの質感を持ち込むジョーダン・ラカイとの「Wake Up This Day」、2014年にはデュエットEPも制作したカーモディとのアップリフティングな「Wander With Me」、他にもアレクサ・ハーレイやサム・ウィリスといった数々のヴォーカリストたちをフィーチャー、耽美的なピアノが印象的な「Hark」では、イーストロンドンの新鋭プロデューサー、アルファ・ミストとコラボしている。

全編にわたって支配的なのは上質なソウルフルネスで、J・ディラ直系のビートを基盤にしつつも、練りこまれたコード進行やギター中心の生楽器主導のダイナミックな曲展開と共に聞こえるのは、当時若干20歳だったとは思えない洗練された内省的なコンテンポラリーサウンド。その後大ブレイクを果たす彼が、すでに唯一無二の才能を発揮していたことがわるファン必携の傑作だ。

なお、10月30日 (金) に世界同時発売となる本作『Beat Tape 2 (5th Anniversary Gold Edition)』は、5周年を記念した初回生産限定のゴールド盤となり、アウタースリーヴにはアーティスト名とタイトルが金で箔押し印刷される。現在、BEATINK.COMで予約受付中となっている。


『Beat Tape 2 (5th Anniversary Gold Edition)』

2020年10月30日(金)リリース
BEAT RECORDS / BEYOND THE GROOVE
予約ページ:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11364

◆BEATINK オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報