Phew、9月発売の最新作『Vertigo KO』に収録されたザ・レインコーツのカバー「The Void」解禁
音楽フリーク注目のレーベルDisciplesから初の日本人アーティスト作品となる最新作『Vertigo KO』のリリースを発表し話題のPhewが、同作より「The Very Ears Of Morning」に続き、自身も古くより親交のあるザ・レインコーツのカバー曲「The Void」を解禁した。
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■Phew コメント
彼らは、1979年にリリースされたアルバムからのカバー曲を集めてコンピュレーション盤を企画していて、私に参加依頼がありました。アーント・サリーも1979年にリリースされたので。
丁度、アナ・ダ・シルヴァとのアルバム、アイランドがリリースされてすぐの頃だったので、ザ・レインコーツの1stから「The Void」を選びました。
カバーするにあたって、1979年に録音されたこの曲をどう21世紀に落とし込もうかと、考えました。40年の時間の隔たり、重層的な時間軸を表現したかったのです。具体的に言うなら、この曲のビートは4つのわずかにテンポの異なるリズムのシークエンスが使われていて、ひとつのグルーヴを作っています。
日本のアンダーグラウンド・ミュージック界の伝説的なアーティスト、Phew。1978年に大阪で最も初期のパンク・グループの一つであるアーント・サリーのフロントを務めたのを皮切りに、80年代にはソロ・アーティストとして坂本龍一、コニー・プランク、CANのホルガー・シューカイ、ヤキ・リーベツァイト、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのアレクサンダー・ハッケ、DAFのクリス・ハースなど、多くの著名なアーティストとのコラボレーションを行い、近年では、ザ・レインコーツのアナ・ダ・シルヴァ、ジム・オルーク、イクエ・モリ、オーレン・アンバーチ、ボアダムス/OOIOO/SaicobabのYoshimi (Yoshimi P-We)などとのコラボレーションも行っている。
最新作『Vertigo KO』は、これまでに、ブラック・ロッジ、ボグダン・ラチンスキー、ヒズ・ネイム・イズ・アライヴといったカルト・ヒーローたちの未発表音源を世に発表して音楽ファンから一目置かれてきたレーベルDisciplesの審美眼に適った初の日本人アーティスト作品となる。
Phewの80年代初期のニューウェイブ指向の作品には、日本のみならず海外のコアな音楽フリークやレーベルから多くの関心が寄せられており、コラボレートしてきた著名なアーティストたちの数々も印象的だが、Disciplesは『Light Sleep』『Voice Hardcore』といった近年の作品は、彼女の素晴らしいキャリアの中でもモダン・クラシックと呼ぶべき傑作であり、Phewが今、再び最盛期を迎えていることを確信し、本作のリリースへとつながった。Disciplesが今回のリリースにおいて探求したいと思ったのは、まさに彼女の今なのだ。『Vertigo KO』は、前述の2枚のアルバムと同じ時期に録音された楽曲と、今回のリリース用に制作依頼された新曲を収録。アルバムには20ページのブックレットが付属しており、Phewについての文章と、表紙にもなっている塩田正幸の写真が収められている。
『Vertigo KO』
Disciples/Beat Records
国内盤2CD BRC-654 ¥2,500+税
本人による解説訳/解説書封入
CD1 - Vertigo KO
1 The Very Ears Of Morning
2 The Void
3 Let's Dance Let's Go
4 The Very Ears Of Dusk
5 All That Vertigo
6 Midnight Awakening
7 Hearts And Flowers
CD2 - Vertical Jamming
1 Cheers
2 Encore
3 Drone
◆BEATINK オフィシャルサイト