【メールインタビュー】SAY-LA、天の邪鬼な思い歌った「感情リバーシブル」
前作「正統派の夏が来る」からちょうど1年ぶりとなるニューシングル「感情リバーシブル」をリリースしたSAY-LA。“3000年に一度の正統派アイドル”をキャッチフレーズに活動する彼女達は今年、メンバーの加入や卒業、脱退などを経て新たな一歩を踏み出している。今回は新曲についてはもちろん、ライブやファンに対する思い、現在そしてこれからのSAY-LAについてなど、メールインタビューという形でじっくりと聞いてみた。
◆ ◆ ◆
■ピンチはチャンス
──BARKSでは昨年の夏にリリースされた「正統派の夏が来る」についてインタビューをさせていただきました。その後は国内でのいろんなイベントに加え、台湾でのワンマンライブやタイ遠征など精力的な活動が続きましたね。
咲山しほ:「正統派の夏が来る」をリリースし、アイドルの夏フェスに出演させていただいたり、ラジオやテレビなどのメディアにもたくさん出演させていただいたりと、更に勢いがついた時期だったのではないかなと思います。
沙藤まなか:SAY-LAは普段週に5回ほどライブをさせてもらっているのですが、生活の一部であり、私達にとってなくてはならないそのライブを外国でもやらせてもらえるのは、すごく嬉しいし貴重な経験をさせてもらっているなと感じています。海外遠征の時は日本のSAY-LAファンのみんなもついてきてくれるのですが、私はそのファンのみんなと一丸となって、外国でSAY-LAを初めて見る方にSAY-LAの楽しさを伝えたいなと思いながらパフォーマンスをしています!みんなのコールも、SAY-LAを楽しむ大事な要素!そのおかげで、いろんな国でたくさんのファンの方が待ってくれています。言葉も環境も違うところでライブをさせて頂いてるのは、SAY-LAにとっての強み。新体制でもどんどん新しい世界に飛び込んでいきたいです!
──今年に入ってからは、メンバーの加入や卒業、脱退などが相次いで発表されました。グループとしての今後を考える大きな転機だった思いますが、メンバー間ではどのような話をされていたのでしょうか。
森のんの:メンバーの加入や卒業があっても「SAY-LA」は「SAY-LA」です。SAY-LAらしさや正統派らしさを新メンバーにも受け継いでもらって、世代ごとに素敵なグループになっているんじゃないかと思います。メンバーとも協力しあい、お互い高めあっていこうと話しました。
藤沢泉美:残るメンバーは前を向いて頑張るしかないので、ピンチはチャンスだと信じて頑張ろう!と結束力が高まりました!そこにやる気のある新メンバーも加入してくれたので、更にみんなで頑張ろうという気持ちになりました。
▲森のんの
──その後は新型コロナウイルスの影響で、ワンマンライブの中止なども発表されました。ライブをするということやファンの方々の存在など、改めて考えたこともあったのではないでしょうか?
沙藤:私達はファンのみんなありきの存在で、みんなに見に来てもらえることや想ってもらえることで自分達の存在価値を感じていたので、みんなに会えないことは本当につらかったです。ライブが主な活動である私達に今何が出来るのだろう、私は今一体なんの為に存在しているんだろうと悩むこともありましたが、ファンのみんなと過ごす時間がこんなにも自分の支えになっていたんだと、自粛期間中に改めて感じさせられました。
森:正直ここまで感染が拡大すると思ってなかったので、ショックが大きかったです。ステイホーム期間はオンラインでファンの皆さんと交流する機会があったのですが、参加してくれて嬉しい反面、なかなか会えないしライブもできないもどかしさがありました。ライブ活動ができていること、ファンが会場へ足を運んで応援しに来てくれることは当たり前なんかじゃない!と改めて思いました。
藤沢:今まではほぼ毎日のようにライブがあり、ライブをする事やファンの方と交流するのが当たり前でした。だけどそれが当たり前で無くなってしまい、ライブする事の楽しさやファンの方と交流出来るありがたさが自分の中ですごく大切なものなんだな、と再確認出来ました。
咲山:ライブができなくなるなんて考えたことがなかったので、今後どうなっていくのかが分からない状況が不安で仕方なかったです。今まで以上に現実を考えた時間だったと思います。でもその中で出来ることを探して、毎週メンバー全員でリモート配信をしたり、コラボ配信をしたり、個人的には毎日家から配信をしたりと、色々と挑戦できたことはよかったかなと思います。メンバーやファンの方が、自分の中でどれだけ大きな存在だったのかにも気づけました。会えない間もSNSを通してやりとりができたり、気持ちを伝えてくれたり、ファンの方の優しさや温かさに触れて、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
加藤まい:自粛期間が続いてライブができないのは寂しかったですが、オンラインでファンの方との交流しながら、こういう時でも私達のこと忘れずにいてくれることがとても嬉しく、心の支えになっていました。
星奈さな:ライブができることが当たり前のような感じになっていたので、当たり前じゃないんだなと改めて感じたし、ファンの方に会えることも普通じゃないんだなと思いました。
七聖真祐:私は自粛期間に昇格が決まったので、早くみんなに言いたくてうずうずしていました!ファンの方に会えない間に忘れられてしまうのではないかという不安もありましたが、発表される時に喜んでもらいたかったので、練習に専念して1日4時間やったりしていました。
▲藤沢泉美
──そんな中、新しく開設されたYouTubeの「I-GETチャンネル」で配信された公演内で、8月に新体制第1弾となるシングル「感情リバーシブル」をリリースすることが発表されました。皆さんにとっても嬉しいニュースだったと思いますが、新曲をリリースできると聞いた時のお気持ちはいかがでしたか?
森:とても嬉しかったです!新体制でCDをリリースなんてとても良いスタートだなと思いました。でも私は心の中で卒業を決めていたので、これがラストシングルになるんだ…とも思っていました。
沙藤:この体制でリリースをさせてもらえることは本当にうれしかったです!と同時に、世の中が自粛モードになってる中でのリリースは想像ができなくて不安でした。だけどのんのさんの卒業前ラストのシングルだし、新メンバーにとっては初のシングルなので、やっぱりいい結果を残したいという気持ちが一番強かったです!そしてこんな時期にもリリース出来ることへの感謝の気持ちもすごくありました。
▲「感情リバーシブル」type-A
▲「感情リバーシブル」type-B
──では改めて、「感情リバーシブル」という曲について聞かせてください。最初にデモを聴いた時の印象、歌詞やタイトルをどう解釈したか、こういうところに共感した、こういう気持ちを受け取って欲しいなど、自由にお願いします。
藤沢:第一印象は、爽やかでSAY-LAらしい、今までで一番素敵な神曲だと思いました!歌詞はなかなか素直になれない気持ちを表しているんですが、大人になるとそういうことってきっと増えていると思うので、ファンの皆さんも共感しているんじゃないかなと思いました。
咲山:爽やかで明るくSAY-LAらしい曲なのですが、最初に聴いた時、イントロはちょっと切ない感じがしました。そこからの展開が個人的にめっっっちゃ好きです!サビで「君なんて大嫌い本当は大好き」という歌詞があるのですが、落ちサビでは「君だけが大好き本当は大好き」という歌詞になるんです!素直になるのが恥ずかしかったり照れくさかったりして本当の気持ちを伝えられないことは誰しもが経験したことがあると思うので、きっと共感出来ると思います!あと、好きって気持ちは素直に伝えてくれたほうが嬉しいので、ぜひ私達には素直でいてください(笑)。
沙藤: 好きな人の何気ない発言や行動に対して勝手にへこんだり、その日の気分が左右されちゃったりで「もうやだ!」ってなったりする…。そんな、好きだからこそ生まれるピュアで可愛らしい感情があると思うんですが、まさにそれが「感情リバーシブル」だなって思います。だけど恋愛だけじゃなく、家族や友達にも素直に言えないことはたくさんあると思うから、「感情リバーシブル」は日常生活の中にもたくさん隠れているんですよね。ぜひこの曲を聴いていっぱい共感してもらって、素直に気持ちを伝える手助けになれたらいいなって思いました!個人的には、今回初めて表題曲で落ちサビを頂けましたことも嬉しかったです。このリリースが終わると体制も変わり、私にとっての先輩がいずみんさんだけになってしまいます。のんのさんが安心して次の道に進めるよう、いずみんさんと一緒に新メンバーを引っ張って行けるような存在になりたいという気持ちがすごくあって、実はそんな想いもこの曲にはこもっています!
七聖:「感情リバーシブル」という表現がとてもキャッチーで可愛いなと思ったのが第一印象です。「ねぇ」とか「まじ」とか普段の話し言葉が歌詞に使われていて、共感しやすい歌詞になっているんじゃないかなって思います。
加藤:初めて参加する楽曲だったのですごく楽しみにしていたのですが、SAY-LAらしい、こんな素敵な楽曲に私も参加できるんだと思うと本当に嬉しかったです。私も緊張などで思っていることをなかなか伝えられないことがあるので、共感できる歌詞だなと思いました。
星奈:フレッシュで爽やかで、SAY-LAらしい曲だなと思いました。恥ずかしくて好きと言えないという歌詞もすごく可愛い。とにかく可愛い曲だなって感じました!
▲咲山しほ
──この曲の歌詞にあるように、思っていることと逆のことを言ってしまったとか、リバーシブルな行動をしてしまったなど、思い当たるエピソードがある方はぜひ聞かせてください。
藤沢:高校生の頃お母さんに車で送り迎えをしてもらっていたのですが、ある日喧嘩してしまって「もう送らなくていい!」と言ってしまい、本当に送ってくれなくなって後悔したことがあります。後日、何事も無かったかのようにお願いしてまた送ってもらうようになりましたけど(笑)。
沙藤:私のお母さんは手先がすごく器用で、学校に持っていくものを手芸で可愛くしてくれたりするんです。内心はすごく嬉しくて気に入っているから学校にも持っていくんですが、友達に褒められると恥ずかしくなって「全然すごくないよ!なんか変だし!」とか言ってたのはたぶん「感情リバーシブル」だったなあと思いました(笑)。
星奈:両親に「ありがとう」と素直に言いたいのに、照れがあっていつも軽く「あり〜」と言ってしまいます(笑)。
加藤:両親から東京に出てくることで反対されていた時、本当は私の事を思ってくれているからだとわかっていたんですが、感謝を伝えられなかったり反抗してしまったり。素直な気持ちを伝えればよかったなと後悔しています。
七聖:私はもともとSAY-LAに憧れているファンだったので、仲良くなりたいってずっと思っていたのですが、先輩方を目の前にすると緊張して、安心する新メンバーとばかり一緒にいてしまうところが、素直になれない「感情リバーシブル」だなと思います…推しメンを目の前にすると緊張しますよね!
──MV撮影時のエピソードは何かありますか?今回の衣装のこだわりや振り付けなども含め、見どころなどについてもお願いします。
藤沢:振付は私が担当させて頂いたのですが、リバーシブルにちなんでメンバーの振付がシンメになっていたり、リバーシブルポーズもあるのでそこが注目ポイントです!
森:衣装のスカートがリバーシブルするように作られていて、色がホワイトからブルーにかわるんです!撮影中はリバーシブルするタイミングをメンバーと揃えるのが大変で。何度も撮り直しました。
咲山:リップシーンやダンスシーン以外で「大好き」と「大嫌い」のセリフを全員撮るシーンがあったのですが、いわゆる萌えシチュエーション的なものが苦手なのですごく苦戦しました(笑)。撮影シーン以外だと、ケータリング争奪戦がありました!スタッフさんがいろいろな食べ物や飲み物を買ってきてくださったのですが、帰る時に余っていたものは早い者勝ちなので争奪戦なんです(笑)。
沙藤:私にとってSAY-LAはティアラのイメージなんですが、実はティアラをつける衣装は少なくて。でも今回の衣装はティアラをつけるので、すごく嬉しかったです!新メンバーは初めての振り入れで最初はとても苦戦していましたが、すごく頑張って練習してきてくれて無事に撮影終了!そんな感動的なエピソードもありました。
星奈:今回の衣装は途中でスカートが水色に変わるのでとても可愛くて見どころです!また、落ちサビのあとの「ごめんね」というセリフにも注目していただきたいです!
七聖:昇格してはじめて既存メンバーに会ったのがこの曲の振り入れで、とても緊張しました。先輩方は振りを覚えるのが早くてびっくり。私服のシーンでは、現役JKのさなさんが伝授してくれたポーズもあるのでぜひ探して真似してください!
加藤:加入が決まってすぐの振り入れだったんですが、私はダンスの経験もなかったので、不安な中でのMV撮影でした。顔がずっと強ばっていて、映像を見るたびに恥ずかしくなりますが(笑)、頑張ったのでぜひ見てほしいです。
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