【インタビュー】アルスマグナ、11人+1匹からの応援ソング

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新メンバー6名が加わり“11人と1匹”にパワーアップした2.5次元コスプレダンスユニット・アルスマグナが、8月12日に新体制第1弾作品となるDVDシングル「My Little HERO」をリリースした。

BARKS初登場となる今回のインタビューは、私立九瓏ノ主(クロノス)学園の高校1〜3年生、化学教諭、ぬいぐるみ1匹という特殊な形態で構成されている同ユニットにまつわる初歩的な疑問を投げかけるところからスタート。オリジナルメンバーの神生アキラ、榊原タツキ(+コンスタンティン)、新メンバーの小日向タケル、津田ダイチ、宇迦野リンネに思いの丈を語ってもらった。

  ◆  ◆  ◆

■みなさんが今、2.5次元に来てるんです!

──まずは“アルスマグナ”とは何ぞや?というところと、今年になって新メンバーを6人も迎えた理由をお聞かせいただけますか?

アキラ:2.5次元に私立九瓏ノ主学園という学校がありまして、そこのダンス部メンバーによる活動がアルスマグナですね。もともとは生徒4人と顧問の教諭、それからぬいぐるみ1匹で2011年に始動して、2015年にはメジャーデビューもさせていただいたんですが、このたび学園長から“ダンス部存続のためには部員を増やさなければいけない”というお達しがあったんです。

──それはまた何故?

アキラ:僕も学園長に全ての想いを直接聞いたわけではないのでわからないですけど、きっと5人と1匹での活動に満足することなく、もっといろんなことにチャレンジしてほしいという親心からだったんじゃないかと思うんです。だって学園長は、ダンス部顧問である九瓏ケント先生のお母さんですからね。息子がやっている部活を潰したいわけはない。それで従来のメンバーがそれぞれ新メンバーを誘って、今年3月に正式にアルスマグナに加入した……という流れです。



タケル:僕はアキラに誘ってもらったんですよ。たまたま学校に遅刻しそうで、アキラの横を走って追い抜いたときに、「潮の匂いがする」と呼び止められて。そこから仲良くなり、アルスマグナのイベントに呼んでもらうようになったんです。

タツキ:同郷の香りがね(笑)。二人は同じ美原島の出身なんですよ。皆さんの世界で言うところの大島ですね。

──つまり、皆さんは今、このインタビューのために違う世界線から来てくださっていると。

アキラ:逆ですね! みなさんが今、2.5次元に来てるんです!

▲神生アキラ

ダイチ:(笑)。僕は双子の弟(津田リク)がいるんですけど、ある日、同学年の朴ウィトに「とりあえず来て」って、二人一緒に連れていかれたんです。そしたら「ダンス部に入ってください!」って言われて「え!?」って。でも、モテそうだし、まぁ、カッコイイからいいかなと。

──ウィトさんは、何故お二人を誘ったんでしょう?

ダイチ:リクは武道をやっていて、その稽古に俺もよく付き合っていたから、それを見て“コイツらなら動ける!”って思ったんでしょうね。実際、ある程度なんでもできたんで、何か一つの部活に絞る気も無かったんですよ。でも、こうしてダンス部に入ってみると、正解が無いところが他の部活と違って面白いなぁって。点数も勝ち負けも無いし、観る人によって評価も変わるから、そこは誘ってもらえて良かったところです。

リンネ:僕はもともとひきこもっていた時期があって、九瓏ノ主学園には転校してきたんです。転校したばかりの頃はケント先生にお世話になっていて、先生が顧問をしているアルスマグナのメンバーとも交流を持つようになって。タツキ先輩のティーパーティーとかに行くうちに、最終的に先生に「ダンス部に入ってくれないか」と頼まれたので「わかりました」と答えました。

──そういえば新曲「My Little HERO」のMVでも、ケント先生がリンネさんをダンス部に誘うシーンから始まりますよね。

リンネ:そうです。

アキラ:なので、事実を元に脚色してる感じですね。



──ところで素朴な疑問なんですが、今日のインタビューメンバーのうち、タツキさんは3年生、アキラさん、タケルさんが2年生、ダイチさん、リンネさんが1年生ですよね。結成は2011年ですが、学年って上がっていかないんでしょうか……?

アキラ:サザエさん方式です! いつ何時も永遠の17歳!

タツキ:国民的なシステムですね(笑)。

──失礼しました! さらに、タツキさんと常に一緒にいるぬいぐるみのコンスタンティンも、アルスマグナの一員であると。今日もいらっしゃってますが、お風呂はどれくらいの頻度で?

タツキ:基本毎日なんですけど、やっぱりこの時期は湿気がひどいじゃないですか。湿気は一番の大敵なんで、今は2週間に1回とかのペースです。自粛でお外にも出てないので、そんなに汚れたりもしないんですよ。

▲榊原タツキとコンスタンティン

──安心しました(笑)。ちなみに、先ほどダイチさんが「ダンスは正解がないから面白い」とおっしゃってましたが、新メンバーは加入した今、アルスマグナをどんな風に感じてます?

タケル:ダンスっていろんな技術が合わさって出来上がるものだと思っていたのが、アルスマグナではむしろ表現の方を重視してる印象を受けてますね。もちろんテクニックも必要なんですけど、みんなの動きが揃っていたりとか、その中でのそれぞれの表現というものが面白くて! それが11人になったので、新メンバー6人もいろんな個性を出しながら踊っていきたいです。

タツキ:見て楽しんでいただけるパフォーマンスっていうのは、アルスマグナで心がけているところなんですよ。やっぱり集団で動きが揃っていると気持ちいいし、そのへんは先生も振り付けで意識してくださっていますね。

リンネ:メンバーみんな性格は違うけれど、ダンスに向かう姿勢は同じ気がするんです。僕自身ダンス部に入っていろいろ考え方が変わりましたし、人と接するのが苦手な僕にとっては、すごく成長できる場所だなと感じてますね。まだ不安なところはいっぱいありますけど、そこから抜け出したいなっていう気持ちは少しずつ出てきました。

──ただ、「My Little HERO」初回限定盤Bに収録されている特典映像を観るに、新メンバーに罰ゲームで虫を食べさせていたりと、かなりスパルタですよね。そもそもアルスマグナは、なぜ、やたらメンバーに虫を食べさせたがるんでしょう?

ダイチ:それは俺たちも聞きたいところです。

タツキ:(アキラの方を見て)僕も聞きたいです!(笑)

アキラ:……楽しかった思い出とか、誰かに教えたくなるじゃないですか。僕らがまだ5人だった頃、『半熟男子の野望』というバラエティ番組をやらせていただいていて、罰ゲームでゲンゴロウとか食べてたんですね。そういう思い出を、新メンバーとも全部共有したいんです!

──なるほど。加入前のエピソードを共有しづらいという気後れを、新メンバーができるだけ感じないで済むように、過去の印象的な体験は新しいメンバーにもしてほしい。過去の歴史を、文字通り味わってほしいということですね。

アキラ:そう! 歴史を共有したい。本当にそれだけ、ただの優しさです!

タケル:カブトムシが来たときは、ホントにヤベェなと思いましたけど。ま、スパルタも楽しんでやってました(笑)。

タツキ:でも、吐き出さずに最後まで食べてほしかったなぁ。

ダイチ:え! 出したんすか? 俺、呑み込んだっすけど。

リンネ:僕も全部食べました。ゲンゴロウ。

タケル:……いや、だってカブトムシっすよ!? あれ、たぶんまだ生きてたんでしょうね。

アキラ:生きてねーよ!

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