Braids、カナダのグラミー賞受賞以来5年ぶりとなる新作リリース
2006年にカナダはカルガリーのWestern Canada High Schoolの同級生達によって結成し、現在はモントリオールを拠点に活動しているアート・ロック〜エクスペリメンタル・ポップ・バンド、Braidsの4枚目のアルバムが完成した。
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痛み、失恋、怒りなどをメイン・テーマにしているが、それはまた希望への架け橋でもある。「このレコードには、私が書いた他の何よりも希望があります」とヴォーカルのラファエルは語る。サウンドはもちろんこれまでの延長線上であるが、プロダクションおよびエンジニアリングをしたクリス・ウォラとの共同作業が功を奏し、バンドのダイナミックさを一度解体してから統一し、長年にわたって埋もれていた個々の創造的なエネルギーを発掘することで新たな自信を覚醒させ、よりパーソナルな作品を生み出すことに成功したようだ。
自信と生々しさに満ちたラファエルのヴォーカルは一層強さと叙情性を増し、オースティンのさらにグルービーになったドラムがサウンドの根幹を支え、テイラーの緻密なエレクトロニクスとトラックメイクのコンビネーションはさらなる高みに達している。
『Flourish//Perish』、『DeepInTheIris』で確立したエレクトロニックな要素を生かしつつ、近作では積極的にフィーチャーしていなかったギターも効果的に配して、ロック的なダイナミズムやドラマティックな展開も融合させ、現時点での集大成で、全編ハイライトともいえる仕上がり。進化を止めない彼らが新たなフェーズへと到達し、生と動を行き交う感動的傑作と言えるだろう。
『Shadow Offering』
■TRACKLIST01. Here 4 U
02. Young Buck
03. Eclipse (Ashley) 04. Just Let Me
05. Upheaval ii
06. Fear Of Men
07. Snow Angel
08. Ocean
09. Note To Self
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