ロレンツォ・センニ、Warp移籍後初となる最新アルバム『Scacco Matto』より新曲「Canone Infinito」公開

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イタリアのミラノを拠点に活動するロレンツォ・センニ。トランス〜レイヴを解体した彼にしか作り出せない最先端のサウンドによって注目を集め、エイフェックス・ツインがライブセットでヘビロテするなど話題を呼んだ彼が、4月24日リリースの最新アルバム『Scacco Matto』より新曲「Canone Infinito」を公開した。


新曲「Canone Infinito」 はビートレスなテクノとアンビエントなムードを漂わせながら、散りばめられたアルペジオのレイヤーが心を落ち着かせてくれる楽曲。そのタイトルは童謡やバッハの作品に見られる、多声部歌唱の一つであるラウンドを意味するイタリア語を参照しているが、これはイタリアのベルガモにある病院の集中治療室の人々を慰めるためにデザインされた彼のインスタレーションと同じタイトルとなっている。

最新作『Scacco Matto』では、センニ独自の「点描」の技法が用いられている。制限を加えられ張りつめたサウンドは、ドラム抜きのリズムとメロディーが主体となり、その中で今作は楽曲としての構造がより鮮明になっている。こうした大胆なサウンドを提示しながら、彼はトランスミュージックを巧みに操り、予期せぬサウンドを発生させ、新しい音楽形態を作り出している。


トランス、レイヴ、ポップ、さらにはクラシックから参照された様々な要素は、デジタル化され、まるでベンディドットの技法(水玉模様の大きさや密度によって、さまざまな色合いや濃淡を表現する技法で、限られた色数でも表現できることから印刷技術などに用いられる)で描いたような世界を構成している。

レコーディングに臨むに当たって、常に自分自身が直前に打った手、すなわち『対戦相手』と相反する行動を取った。『対戦相手』に立ち向かわなければならない、という障害があることで工夫を強いられ、結果、予想もしなかった興味深い手段を採用することができたのだ。

これはアルバムのアートワークにも反映されている──使われているのは、アメリカの世界的写真家ジョン・ディヴォラによる画像だ。絵画のように美しいカリフォルニアの風景を老朽化した窓枠越しに撮影したもので、窓枠には黒い塗料で複数の丸を描いた水玉模様がついている。

センニはディヴォラの作品に自身の実践が表れていると考える。彼はダンスミュージックを破壊するのではなく、既存の価値に風穴を開けようとしている。ダンスミュージックをばらばらに粉砕し、その破片でチェスをプレイする──そうして緊張状態を生み出し、そこから最終的な解決を導こうとしている。『Scacco Matto』とはチェックメイトのことだ──それは努力と戦略と創造的な心理プロセスを経て到達するべき究極の結果だ。

待望の最新作『Scacco Matto』は4月24日リリース!国内盤には2曲のボーナストラック「Win in The Flat World」、「The Shape of Trance to Come」が収録され、解説が封入される。


『Scacco Matto』

2020年4月24日(金)リリース
Warp / Beat Records
国内盤CD BRC-633 ¥2,200+税
ボーナストラック追加収録/解説書封入

TRACKLISTING
01. Discipline of Enthusiasm
02. XBreakingEdgeX
03. Move in Silence (Only Speak When It’s Time to Say Checkmate)
04. Canone Infinito
05. Dance Tonight Revolution Tomorrow
06. The Power of Failing
07. Wasting Time Writing Lorenzo Senni Songs
08. THINK BIG
09. Win in The Flat World *Bonus Track for Japan
10. The Shape of Trance to Come *Bonus Track for Japan

◆BEATINK オフィシャルサイト
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