【インタビュー】崎山つばさの音楽は、“役者ならでは”の音楽

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■役者の自分がアーティスト活動をする意味を考えた

──崎山さんがアーティスト活動をするうえで大事にしているイメージや、指針にしている考えについても教えてください。

崎山つばさ:常に、ファンの方々に新しいものを届けたいと思っています。僕の楽曲には和風テイストのものが多いと思われているかもしれませんが、毎回異なるテイストをイメージして作っていますし、常に新しいことに挑戦したいという思いが根底にあるんです。

──ちなみに過去に出演している舞台『御茶ノ水ロック』ではボーカリストを演じてらっしゃいましたが、役としてボーカリストを演じるのと、崎山つばささんご本人として歌うのは、心構えが異なるのでしょうか?

崎山つばさ:違いますねー! ボーカリストのときはカッコつけてました(笑)。でも、自分名義の活動ではカッコつけません。カッコつけないというか、素の状態でいたいというか。でも、役を背負っていたほうが実は気楽で、最初の頃は素の自分でステージに立つことが恥ずかしかったんです。それも、アーティスト活動を続けていくうちに自分の素を出すことを楽しもう、という考えに切り替わりました。

──先ほどはご自身のことを「和の柔らかい空気は自分に合っている」とおっしゃっていましたが、2ndライブではお客さんを激しく煽っていて、こんな面もあるんだと新鮮さを感じました。

崎山つばさ:作戦成功です(笑)。


──作戦だったんですか(笑)!

崎山つばさ:もちろん、「これぞ崎山つばさ!」というイメージを持っていただけるのも嬉しいんですが、僕は常にその“崎山つばさらしさ”を更新していきたいと思っているんです。そもそも自分らしさとは何なのか迷うこともあるのですが、「まだまだこんなのもあるんやで!」という気持ちでやっていたほうが楽しいし、自分に合っていると思っています。

──ライブではお客さんを激しく煽るような強い面も見せつつ、かと思えばしっとり落ち着いたところも見せていて、一体どちらが本当の崎山さんだろうと思っていましたが、そういったお考えがあったのですね。その姿勢は、役者でありアーティストでもある崎山さんらしいと感じます。

崎山つばさ:そうかもしれません。自分としては、さっきも言ったように根っこでは「素でいたい」という思いもありつつ、曲調によってイメージが変わる自分を無意識に演じているんだと思います。そして僕自身が、そのギャップを楽しんでいる部分もあるんです。

──カッコつけるのとは違う、曲調に合わせてキャラクターを演じるということですね。そういったライブパフォーマンスは、他のアーティストの方のライブ映像を観て研究されたのですか?

崎山つばさ:玉置浩二さんのライブ映像とか観ましたね。

──意外な名前が(笑)!

崎山つばさ:あんなに脚上がんないですけど(笑)。ライブ映像を観ていると、お客さんはもちろん、ご本人がライブを楽しんでいる様子が伝わってくるんです。会場のファンとの一体感もすごくて、それはきっと、玉置さんが自身の世界観をライブで作り上げているからこそだと思うんです。そういった、世界観の作り方みたいなところがすごく勉強になりました。

──「スノーギフト」や「Re:quest」などご自身で作詞されている曲もありますが、作詞活動についてはどのようにお考えでしょうか?

崎山つばさ:もちろん、作詞家さんに書いてもらった歌を歌うのもひとつの表現方法として楽しいと思うのですが、自分で書いた歌詞を歌ったほうが、聴いてくださる方には響くのかなとは思っています。というのも、お手紙やリリースイベントで、僕が歌詞を書いた曲について「歌詞のここにすごくぐっときました」とか、「他にもこういう歌詞を書いてください」という言葉をいただくんです。そういう反応があると自分で書いてよかったなと思うし、自分の思いがファンの方にちゃんと伝わっている実感も湧いて、また作詞に挑戦してみたいなと思っています。

──2017年に歌手デビューされて以来、歌うことへの心情の変化は感じられていますか?

崎山つばさ:過信はしないようにしているのですが、自信を持つことは大切だと思うようになりました。もともとミュージカルでお芝居として歌うことに対しては抵抗がなかったのですが、素の自分を表現して歌うことに、最初は自信がなかったんです。でも、リリースイベントやワンマンライブを経験させてもらって、「自分の表現したいものってなんだろう」、「自分だったらこんなふうにお客さんに楽しんでもらいたい」……そういうことを考えていくなかで、アーティストとしての信念みたいなものをしっかりと持たないと、と考えるようになりました。

──アーティストとしての信念、とは。

崎山つばさ:そもそも、日本中にたくさんのアーティストさんがいるなか、僕がアーティストとして活動できること自体、ありがたいことだと思っているんです。そこで、僕がライブをする意味や僕がCDを出すことの意味をすごく考えて。ファンの方には、僕の役者としての側面を楽しんでもらいつつ、アーティスト活動でしか見せられない自分も見てもらいたいと思ったんです。そこで、“役者にしかできない、役者ならではのアーティスト活動をすること”が“崎山つばさの音楽”なのかなと思い、2ndライブでは朗読劇にチャレンジさせていただきました。「Salvia」という曲を歌い、さらに朗読劇でも「Salvia」をテーマにした「サルビアの花束」という物語を披露して、歌と芝居両方の側面から「Salvia」という曲にアプローチしたんです。今後ももしライブがあるなら、役者がライブをする意味をしっかり考えながら臨みたいなと思っています。


──確かに2ndライブでの朗読劇は新鮮でした。

崎山つばさ:最初は、どんな反応が来るか不安もあったんですよ。でも、皆さんがすごく集中して聴いてくださっているのを感じたので、それがとても嬉しいし新しいなと思いました。普段、音楽を聴いてくれるときの集中力とは全然違ったんです。

──そういった観客のテンションって伝わってくるものですか?

崎山つばさ:伝わりますね。伝わるし、僕自身がそれに敏感でありたいと思っています。「俺の音楽を聴け!」っていうスタンスもいいと思うんですけど、僕はどちらかというとお客さんと一緒にライブを作りたいと思っているので。だから、お客さんの反応やレスポンスはすごく意識して受け取るようにしています。

──お客さんに寄り添い、楽しませたいという気持ちがとても強いんですね。役者であってもアーティストであっても、エンターティナーでいることを大事にしているというか。

崎山つばさ:もしかしたら普段舞台をやっているのが大きいのかもしれないです。舞台ってお客さんの生の反応でお芝居が変わることがあるので、先ほども言ったように、お客さんの反応に敏感になるんです。ライブをしていても、どこか舞台の意識があるのかも。これも“役者にしかできない、役者ならではのアーティスト活動”かもしれませんね。



──確かにそうですね。2020年も役者としても、アーティストとしても、崎山さんの活動を楽しみにしています。ちなみに2020年の具体的な目標はありますか?

崎山つばさ:ドラマの主題歌を歌いたい! ……って、今思い付いたんですけどね(笑)。以前、主演映画の主題歌(映画『クロガラス』/2019年)を歌わせていただいたことがあるんですけど、自分の曲が物語中に流れたり、クレジットで大きく載ったりしたのがすごく嬉しくて。だから、今度はドラマの主題歌が歌えたら嬉しいですね。ドラマの主題歌を歌いつつ、そのドラマの主演とか。いいとこ取り(笑)。

──崎山さんなら実現させてしまいそうです!

崎山つばさ:いや、ハードルは高いですよ〜! でも、常に目標は高く設定したいので、2020年の目標はドラマの主題歌を歌う! これにします。

取材・文◎鈴木 幸
写真◎大橋祐希

   ◆   ◆   ◆

なお、BARKSでは崎山つばさが2020年の目標を綴った絵馬カードのプレゼントキャンペーンを実施中。こちらの応募は1月31日までとなっている。

ニューシングル「桜時雨/忘れな歌」

2020年1月29日発売

■CD+DVD+GOODS(GOODS盤)
AVCD-94690/B ¥4,400(税込)
仕様:三方背ブックケース仕様
封入特典:アクリルスタンド5種中1種ランダム封入/トレカ5種類中1種ランダム封入
【握手会参加券】or【イベント会場限定絵柄生写真交換券】いずれか封入
[CD]
01 桜時雨
02 忘れな歌
03 桜時雨(INSTRUMENTAL)
04 忘れな歌(INSTRUMENTAL)
[DVD]
01 桜時雨(MUSIC VIDEO)
02 桜時雨(MAKING VIDEO)

■CD+DVD(MUSIC VIDEO盤)
AVCD-94691/B ¥2,035(税込)
初回封入特典:トレカ全5パターン中1種ランダム封入
【握手会参加券】or【イベント会場限定絵柄生写真交換券】いずれか封入
[CD]
01 桜時雨
02 忘れな歌
03 桜時雨(INSTRUMENTAL)
04 忘れな歌(INSTRUMENTAL)
[DVD]
01 桜時雨(MUSIC VIDEO)

■CD+DVD(MAKING VIDEO盤)
AVCD-94692/B ¥2,035(税込)
初回封入特典:トレカ全5パターン中1種ランダム封入
【握手会参加券】or【イベント会場限定絵柄生写真交換券】いずれか封入
[CD]
01 桜時雨
02 忘れな歌
03 桜時雨(INSTRUMENTAL)
04 忘れな歌(INSTRUMENTAL)
[DVD]
01 桜時雨(MAKING VIDEO)

■CDシングル(CD ONLY盤)
AVCD-94693 ¥1,320(税込)
初回封入特典:トレカ全5パターン中1種ランダム封入
【握手会参加券】or【イベント会場限定絵柄生写真交換券】いずれか封入
[CD]
01 桜時雨
02 忘れな歌
03 桜時雨(REARRANGE ver.)
04 桜時雨(INSTRUMENTAL)
04 忘れな歌(INSTRUMENTAL)

◆崎山つばさ オフィシャルサイト
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