【インタビュー】Czecho No Republic、ラ・フランスと『La France』の関係

ポスト

■初めて観る人も入りやすいと思う

──「Milky Way」は、今年の七夕に結婚したお2人を連想するタイトルですが、どうやって生まれた曲ですか。

武井:この曲が一番最後にできたんですけど、唯一「こういう曲を書いてほしい」というリクエストを周りにもらった曲です。ちょっと懐かしい感じの、昭和歌謡みたいな曲を書けないかって言われて。ただ、歌詞が全然書けなかったですね。

──そうなんですか?でも、歌い出しの「たった4分間の歌で 何が出来るだろう」というフレーズはすごく耳に残ります。

武井:これは、バンドマンなら誰もが一度は思うようなテーマというか。でも、意見をもらって作った曲なので、この曲で何を歌ったらいいかわからなかったんですよ。それをそのまま歌詞にしちゃいました。

──「Milky Way」というタイトルについては?

武井:結婚したときに「「Milky Way」っていう曲書いてよ」って、あるライターさんに言われたんです。「わかりました」って言って、それで次にできたのがこの曲だったんです。ちなみにこれも仮タイトルです(笑)。

──もうちょっと、ロマンティックな話になると思ったんですけど(笑)。

武井:(笑)。この曲はまだ、どういう曲なのか消化しきれてないんですよ。この曲は何なんだろう?何が言いたいんだろう?っていまだに思ってます。ただ、昨日ライブのリハで録音したものを聴いたら、良い曲だったということに気付いて。「あれ?いいな」って、やっとなんとなく「Milky Way」がわかってきました。

──タカハシさんとデュエットしてますよね。

タカハシ:曲ができたときは、まったく違う雰囲気の歌詞だったんですけど、結果的にこういう風になって。2人のデュエットでこのタイトルということもありましたし、結婚後すぐのEPだったので、こういう歌詞を2人で歌うというのは良かったなって思ってます。あと、ここまで半々で歌う曲が今までなかったので、新しい感じがあって面白いなと。

▲タカハシマイ(G&Syn&Vo)

──タカハシさんの中では、消化できている曲ですか。

タカハシ:そうですね。環境が変わるときは、2人の間でも色んな思いがあったし、バンドの中でも色んな思いがあったと思うんですけど、そういう気持ちも、私はこの曲に乗せてるというか。この曲然り、今回のEPは色んなことを思い出す作品です。バンドのことも結婚のこともそうですし、色んな変化があった年だったので。

武井:そう言われると、俺もそんな気がしてきた。

タカハシ:(笑)。

武井:今回のリリースツアー3本で、より「Milky Way」への思いが変わってきそうな気はしていて。最終日ぐらいに、この曲はすごく自分に沁みしそうだなと感じています。

──ツアーを経て曲が変わっていくことも、よくあることですか?

砂川:やっぱりそれはあると思います。僕の考えですが、CDを作って聴いてもらってライブを観てもらうところまでが作品だと思うんです。お客さんのリアクションやその場の空気みたいもので、曲が成長することはあると思います。

山崎:「Milky Way」は、自分の引き出しにない曲で。こういう曲を今までチェコでやったことがないので、演奏していてすごく楽しいです。最初に聴いたときに、「果たしてこの曲はチェコになるのか?」っていう不安みたいなものがあったんですけど、フタを開けてみたら一番楽しいですね。

▲山崎正太郎(Dr)

──リリース記念ツアー<〜洋ナシ畑でつかまえて〜 脱!用無し能無し意気地なし 目指せ1つ上の男子女子ツアー>(11月23日大阪・Shangri-La、11月24日愛知・CLUB UPSET、12月1日東京・渋谷ストリーム ホール)はどんなライブになりそうですか。

武井:リハの感じだと、すごく良さそうだなと思ってます。優しくなったとか言いつつ、押せ押せな感じ、攻めてる感じもありますよ。

タカハシ:うん、そうなんだよね。アッパーっていう攻め方もあるし、時代にちょっと逆らってる感じもあるというか。

武井:VS 時代ですか?

砂川:スケール感がすごい(笑)。

タカハシ:(笑)時代というか、私たちにしかできないことっていうか。

武井:絶対楽しいと思う。チェコを知らないで来ても、ちょうど良さそうな感じがします。「チェコって、こんなライブなんだね!?」って。

砂川:前回の『Odyssey』リリースツアーが、演劇っぽい感じを入れたり、宇宙のイメージでストーリーを作って、MCとかも綿密に考えてたりっていうガッツリ作り込んだツアーだったんです。それはそれでエンターテインメントとしてすごく楽しかったんですけど、今回は、自分たちの自然な感じで良さを最大限に出したいなと思っています。そういう意味では、さっき武井さんが言ったように、初めて観る人も入りやすいと思うので、ぜひ観て欲しいです。

山崎:自然体で、今、最高のライブが届けられると思います。

──来年2020年はバンド結成10周年を迎えますね。

武井:アルバムを出して、色んなライブをやりたいです。初期の曲しかやらないライブとかね。あの手この手でふざけていきながら楽しんでやっていきたいです。

取材・文◎岡本貴之

NEW EP『La France』

2019年11月6日(水)発売
¥1,400(+tax)
品番:MDMR-2043
発売元:Japan Music System

1.La France
2.Hi Ho
3.Milky Way
4.Forever Summer

<〜洋ナシ畑でつかまえて〜 脱!用無し能無し意気地なし 目指せ1つ上の男子女子ツアー>

2019年
11月23日(土)大阪・Shangri-La
11月24日(日)愛知・CLUB UPSET
12月1日(日)東京・渋谷ストリーム ホール

この記事をポスト

この記事の関連情報