【インタビュー】グレース・ヴァンダーウォール「新しいスタートを切ったって感じがしているの」

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Photo by Kaori Suzuki

デビュー・アルバム『ジャスト・ザ・ビギニング』から2年。グレース・ヴァンダーウォールが間もなく、待望の新作、ミニ・アルバム『レターズ ヴォリューム1』を発表する。

◆グレース・ヴァンダーウォール画像

1月に15歳の誕生日を迎えたグレースは、今年に入ると新曲を続々とリリース。夏には2度目となったヘッドライン・ツアーを開催し、2020年には主演映画での銀幕デビューが控えるなど、目まぐるしいほどの変化、成長を遂げている。

北米ツアーの真っ只中にあった彼女に、最新のパフォーマンス、曲作りの過程、自身や人生の変化、ファンへの想いなどについて話を聞いた。

   ◆   ◆   ◆

──シングルおよびツアー・タイトルにもなった「Ur So Beautiful」に込められた想いを教えてください。

グレース・ヴァンダーウォール:私がツアーのタイトルを“Ur So Beautiful”にした理由は、このスタイルの私の音楽はこれまでに聴いたことがないもので、この新曲の新しい世界が今回のツアーと同じような雰囲気を持ってると思ったからなの。このツアーのオープニング曲で、人々にその新しい世界を紹介するような感じになっているの。だから、新曲とツアーは繋がっているのよ。

──ヘッドライン・ツアーは<Just The Beginning>に続き2度目となりますが、前回との違い、また、今回のツアーの見どころ、自身にとって最大のチャレンジだと思うところは?

グレース・ヴァンダーウォール:このツアーは、前回のツアーとはかなり違うわ。私自身すごく成長したし、私の音楽もすごく成長したし、私のチームも全てがとても成長したから、ツアーの内容に関して、前よりも自信を持てていると思う。今回はセットリストの大半が新しい曲で、昔の曲は少しだけなのよ。個人的にはそれが気に入ってるんだけど、オーディエンスの中にはそれを好まない人もいるのはわかってるわ。だから、最大のチャレンジは前回とすごく違うという点だと思う。それをすごく気に入ってくれる観客はたくさんいて、私はステージ上でいい反応をもらって力を得てるんだけど、前回のようなツアーを期待して来るファンもいる。だから、そういう観客をガッカリさせずに、同時に自分がハッピーになれるステージを披露することが、今回のチャレンジよ。

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──ステージに上がる前のルーティーンは? また、パフォーマンスが上手くいくよう身に着けているラッキーチャームなどはありますか?

グレース・ヴァンダーウォール:ステージに上がる前のルーティーンはそんなにないんだけど、バンドのメンバー達とハグはするわ。それだけ(笑)。ええ、そういうラッキーチャームは持ってるわ。でも、それをショウのために着けることはないわ。もしそれを身に着けてパフォーマンスしたら、ちょっと落ち着かないかもって思う。だけど、この変なリボン(左手首に巻いているミサンガのように見えるリボン)は着けてる。2年ぐらい前、すごく退屈してた時にこれを着けてみたらクールに見えたから、それからずっと着けてて、今では私の一部なの。一度も外したことがなくて、着けてないと裸みたいな気分になるのよ。それから、これ(左手の人指し指にはめているシルバーの指輪)も私にとって特別なもので、いつも着けてるわ。親友がプレゼントしてくれたの。

──オーディエンスの中には、あなたと同世代やもっと小さな子供たちも多いのでは? 彼らにとってコンサートに行くのは、そう頻繁にあることではなく特別なイベントであり、インスピレーションにもなると思います。そんな彼らに、あなたの公演でどんな時間、体験、インスピレーションを与えられたら嬉しいと思いますか?

グレース・ヴァンダーウォール:(ため息)確かに私のファンは、子供達も多いわ。わからないわ……考えたことがなかった。彼らが、本当にありのままの自分でいられるようにインスピレーションを与えられたら嬉しいわ。よくある話かもしれないけど、本当の自分自身になって、怖れないことを。12歳、13歳の頃って、すごく奇妙で、すごく自分が気になる年頃だから。まるで昨日のことのように、自分がどんな気分だったか覚えてる。だから、彼らに私がリアルな人間だってこと、私は彼らの気持ちが理解できるってことをわかって欲しいなと思う。

Photo by Kaori Suzuki

──新作のインスピレーションは? 作品全体のテーマはあるのでしょうか?

グレース・ヴァンダーウォール:私は昔からテーマを決めるのが得意じゃなくて、だから作品全体の意味やテーマはないの。ただその時その時で起こっていることを、曲にしてるのよ。

──今年はすでにシングルを4曲もリリースしており、クリエイティブ・モードに入っているようですね。でも、曲作りに煮詰まるときもあるのでは? そんなとき、気分転換にすることは?

グレース・ヴァンダーウォール:ええ、行き詰まって書けなくなることはもちろんあるわ。とても苛だたしいし、不快になる。そうなったら、時々、外に出るようにしてるの。外って、私にとってすごくセラピー効果があるの。外の空気を吸い込むだけで、新鮮な気分になれるのよ。あとは、あまり深刻に考えすぎないようにするわ。私の曲の多くは、スタジオでナチョス(メキシコ料理でチップスに豆、チーズやサルサがかかっている)とかについて歌って、生まれてるのよ。ランダムにそういうことを歌ってる間に、「待って、今のいい曲だわ」って言って、そこから曲作りを続けるの。

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