【インタビュー】竹内唯人、音楽は「自分だけの武器」
AbemaTVのオリジナル恋愛リアリティーショー『オオカミちゃんには騙されない』(以下、オオカミちゃん)への出演で話題となった竹内唯人が、念願だったアーティスト活動を開始した。LINE RECORDSから10月に配信されたデビューシングル「Only Me」、そして12月配信予定の2ndシングル「CINDERELLA」は、菅田将暉らも手掛ける“FUTURE シンガーソングライター&ギタリスト”として活動中のsooogood!と共に制作。自身も作詞を手がけるなど、マルチな才能が発揮された楽曲に仕上がっている。
◆ ◆ ◆
■自分だけの武器ができた
──10月29日、アーティストデビューおめでとうございます。まずは、今のお気持ちを聞かせてください。
竹内唯人(以下、唯人):早くこの日を迎えたかったので、すごく嬉しいです。今回アーティストデビューして、歌手という自分だけの武器ができたわけだから、完全にその殻は破れたなって思います。
──頼もしいです!唯人さん、もともと音楽が好きだったんですか?
唯人:最初はサッカー選手になるのが夢だったんですが、途中で自分には天性がなかったんだろうなと思い、サッカーはもう趣味でいいやと。そこから、じゃあ何をやろうかなと考えた時に、音楽が好きだったから音楽をやろうと思ったんです。もともと、歌ったりリズムを取ったりするのがストレスの発散方法でもあったんですよ。目立ちたがり屋なので、人前で歌ったりもしていましたし。笑ってくれるのが嬉しいんですよ。
──みんなが笑顔になってくれることが?
唯人:それもそうだし、笑われることも好きなんですよ。バカにされるのも全然好きなので(笑)。
──これまで、どんな音楽を聴いてきましたか?
唯人:割といろんなものを聴いてきました。韓国のアイドルもすごく好きでしたし、ONE OK ROCKはライブにも行くくらい大好きですね。その他のアーティストに関しては、アルバムを1枚聴くというよりも、かっこいいなと思った曲をチョイスして聴くタイプ。最近はラップがすごく好きなんですよ。中でも、Tohjiというラッパーはマジでヤバい。TohjiはTohjiでしかない世界観があって、今めちゃくちゃ聴いています。
──きっとたくさんの刺激も受けているんでしょうね。
唯人:Tohjiもそうだし、一緒に『オオカミちゃん』に出ていたRude-αくんもそうだけど、他に似ているものがないと思うんですよ。それって本当にすごいことだなと思っていて。好きな音楽をたくさん聴いて、いいところはアイデアとして吸収したいなとは思うけど、同じことやって真似するのは違うと思うんです。自分はどういうアーティストになりたいのか、どういう曲をやりたいのか。今決めてしまうんじゃなくて、自分はこれからそういうのをじっくり見つけていきたいなって思っています。
──焦らずに。
唯人:はい。音楽的な知識なんかは、近くにいるアーティストさんからいっぱい学びながらやっていきたいです。小学校、中学校、高校はマジで勉強をして来なかったんで、スタミナは残っているんですよ(笑)。だからその分、音楽をしっかり勉強していこうって思っています。
──ちなみに特技がドラムだそうですが、どういうきっかけで始めたんですか?
唯人:お母さんがすごく口うるさくて、365日ずっと「早くあれしなさい」「これしなさい」って言われるのがすごく嫌だったんです。中学生の頃なんて、特に自由に生きたい時期じゃないですか(笑)。反抗したかったけど、反抗する前に「じゃあケータイ没収するよ」って先手を打ってくる(笑)。それでもうイライラしてずっと音楽を聴いていたんですが、その時に、イライラに任せて床を叩いたりしていたら、リズムの裏を見つけて叩くのが気持ちいいことに気づいて。それでいつの間にか、ドラムも叩けるようになっていたんです。
──それでさっき「ストレス発散だった」と言われたんですね。ドラムセットはどうしたんですか?
唯人:学校にあったんですよ。授業中、「ちょっと保健室に行ってきます」って嘘ついて、音楽室の準備室に入って叩いていました。サッカーは16年間やってもダメだったけど、ドラムは何もしなくてもできるんだってことに高校生の時に気づいて、それでサッカーをやめたんですよね。でもお父さんは、昔から「お前は絶対に音楽をやってみたら?」って言ってくれていたんです。
──才能を見抜いていらっしゃったんですね。
唯人:だけど、人に「何をやれ」って言われて、「わかりました」って(サッカーを)やめたくはなかったんですよ。男の子はみんなそうだと思うけど。プライドがあるから。でも、お父さんの言う通りでしたね。
──歌はやっぱりカラオケで?
唯人:家族が揃った時は家族でも行くけど、だいたい友達と行っています。自分の世代はラップが超流行っているから、歌うとしたらラップですね。ラップを歌っていると、音楽に身を任せていられるというか、我を忘れるくらい入り込んじゃっていいんだって思えるんですよ。これ、新しいカラオケの遊び方でもあるなって思います(笑)。ラッパーの言葉って飾ってなくて、言いたいことをどストレートに言っているから、「うわ、それめっちゃわかるわー!」ってなるんですね。だからラップ、すごい好きなんですよ。
──じゃあ自分が何か表現しようという時も、自然とそういうものがいいなって考えたりしますよね。
唯人:ただ、ラッパーって自分がやってきたことが全てじゃないですか。自分は16年間サッカーをやってきたんですけど、それ以外って何も経験してないんです。だから今自分がラップっぽい曲を作っても、スカスカなモノにしかならないからたぶんやらないですね。
──だから「どうなりたいかはこれから考えたい」っておっしゃっていたんですね。ではカラオケで上手く歌うコツや、唯人流の楽しみ方のルールがあったら教えてください。
唯人:コツとかは全然ないんですが、自分が好きな曲を歌っている時に横から入ってきたり、今めっちゃいい感じで上がってきているのに、全然ハズしてハモ入ってくるとかはマジで許せない(笑)。1人で歌うのは寂しいからちゃんと聴いて盛り上がったりして欲しいんだけど、邪魔されるのはマジで無理。俺、わがままなんで(笑)。だけどラップの曲は別かな。その曲を知らなくてもめっちゃノリノリになれるから、一緒に楽しめちゃうんですよね。あ、だからカラオケのコツは、そういう空気を察してくれる友達と行くってことですね(笑)。
──唯人さんの楽曲も、カラオケでいろんな人がリクエストしてくれて歌ってくれるはず。ご自身の歌がカラオケで歌われる気持ちは?
唯人:めっちゃ嬉しいけど、何だろう?なんか気持ち悪いですね(笑)。まだ実感ないから、意味がわからない(笑)。
──でもカラオケに行って、誰かが歌っているのが聴こえてきたらさすがに…。
唯人:いやもう、すぐその部屋に飛び込みますよ(笑)!目立ちたがり屋なんで、「ちょっとすみません!」って入って行っちゃうと思います(笑)。
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