【ライブレポート】Meik、心からの感謝と大好きを伝えたい

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Meikが8月24日、渋谷Club Asiaで今年最初のワンマンライブ<Summer LIVE 〜make a wish〜>を開催した。

◆ライブ画像(9枚)

本公演は、ライブタイトルの「make a wish」という言葉通り、Meikが自身の夢や歩んだ道のり、そしてファンへの想いが込められたエモーショナルなライブとなった。

Meikは2018年12月にもClub Asiaでワンマンライブを行っているが、開演前から満員のファンの熱気と期待感は明らかに前回を上回っている、夏休み中という事もあり中高生やキッズ達も多く、Meikが今日どんなライブを見せてくれるのかという期待感溢れる空気に包まれていた。


開演時間を10分ほど遅れてライブはスタート、SEが流れステージと客席をムービングライトが交錯するなか、男女2人のダンサーが登場し、変拍子のリズムを巧みな動きでダンスし会場のボルテージを上げていく。そこへバックライトを受けてダンサー2人を従えたMeikが登場。ゆっくりとステージセンターへと歩くその姿は、以前にも増して美しさと強さを放っている。

Meikの「シ・ブ・ヤぁ〜!」の叫び声から、1曲目は今年リリースしたファンキーなリズムが心地よいR&Bナンバー「ONE SETP TODAY」。Meikらしさ全開でグルーヴするヴォーカル、そしてダンサー4人を見事にコントロールし、会場全体を揺らして行く。2曲目はデビューミニアルバムのリード曲「LOVE~愛はディスコ~」で更に会場を揺らし、3曲目の「有機体」ではイントロで2名の男性ダンサーとMeikが情熱的なダンスで絡む姿がとても印象的でセクシーだった。


ダンスの振り付けとライブの構成は全てMeikが行っているのだが、特に「今夜はメイク・ミー・ラヴ・ユー」「パーティー・ガールズ」での80’sFunk〜Disco、モータウンなどのエッセンスを巧みに取り入れた流れはMeikのヴォーカル、ダンスそしてダンサー達全てが圧巻だった。

中盤に入りバラードの「Kotori」とMeikの楽曲の多くを手掛けるpal@popの「空想X」のカバー曲を歌い上げた後に、MeikのYouTubeチャンネルでワンマンライブの2日前に公開された安室奈美恵「SWEET 19 BLUES」のカバー曲を披露。8月17日に19歳になり、自身のYouTube チャンネルで「歌ってみた」として発表したそうなのだが、ライブ初披露となったこの曲はMeikの個性が歌にもアレンジにも存分に発揮された心に響く素晴らしいパフォーマンスだった。


ライブ後半に向けて再びギアを上げ、ダンサー4人がステージに登場し激しいダンスフォーメーションとソロダンスでグイグイと会場を盛り上げる。ダンスへの強い拘りを持つMeikのライブを支えるダンサー達は、Meikの同世代でもある。新たにライブアレンジされた「Boom Boom Baby ~愛はまだわからない~」でダンサーと共に歌い踊る躍動するMeikはとてつもないエネルギーで、そして豊かな表情で時に強く、時に可愛く、感情の全てを吐き出してくる。会場は一体感に包まれ「恋するハート・ショット」〜「Timing」〜「Let’s Go」と怒涛の盛り上がりを見せていく。

後半に向けてMeikがMCで「今年高校を卒業して……」と話し始めた。彼女は今年の春まで高校生だったのだと改めて気づいたのだが、幼少期からダンスの訓練を積み9歳からプロのステージで活動、13歳の時に4人グループでメジャーデビューをしている彼女は、まだソロデビュー2年目ではあるが若くして本格的な訓練とプロのキャリアを積んできたシンガーなのだ。


高校卒業を期に新たな出会いと別れを綴った「It’s Time」〜「Feeling Good」。この曲はベトナムのビーチリゾート地ダナンの観光局テーマソングでもあり、ダナンで行われたフェスにも2年連続で招待を受け7月にライブも行ってきたそうだ。そして会場のMeit’z(Meikファン総称)にはおなじみのダンスチューン、「In Da World」でダンサーを従えパワフルなヴォーカルに激しいダンスで本編を締めくくった。

大歓声の会場からアンコールの大合唱が巻き起こり、Meikは淡いピンク色のMeik Tシャツと白いミニスカートで登場し、バラード「Shining Star」を歌った。歌って踊るMeikのイメージとハスキーで感情豊かな歌声は、バラードでは刹那でとても魅力的で大きな武器だと言える。


そしてアンコールのお礼の言葉からMeikがファンへ改めて話し始めた。それはMeikを支えてくれるファンはもちろん全ての人に対しての感謝と、自身がこれから目指す大いなる未来は、自らが経験してきた全てを肯定して、心からの感謝と大好きという想いを伝えたいというメッセージだった。

そしてその気持ちを「今日はこの曲で伝えたいと思います!だいすき〜」と叫んで岡村靖幸の名曲「だいすき」を披露したのだ。実はこの曲はMeikがグループとしてデビューしたJ⭐︎Dee’Z時代(現在は改名しJewelというグループ)にカバーしてシングルカットした曲でもある。Meikが笑顔でダンサー達と躍動し、間奏ではサインボールを投げながら、だいすきな人たちとの笑顔が溢れる素晴らしい瞬間を見せてくれた。


Meikというアーティストが醸し出す天真爛漫な明るさと、強さのなかに時折見せる寂しげで何かを求めてもがく様な表情、アッパーなダンスチューンを歌っている時でさえも時に感じる切なさ、それらは彼女がMCやインタビューなどでも語ってきた経験が何層にもなって、歌やダンスに表現されているのだろうと思う。

Meikが19歳の夏に魅せてくれた感動のライブ。全19曲を歌い踊り、会場をエモーショナルな渦に巻き込んだ今回のワンマンライブは幕を閉じた。なお、Meikからは12月7日(土)渋谷VUENOSでのワンマンライブの開催も発表されている。

写真◎堅田ひとみ(nonfix creative)

セットリスト

1.SE〜One Step Today
2.Love~愛はディスコ~
3.SE〜有機体
4. 今夜はメイク・ミー・ラブ・ユー
5. パーティーガールズ
6.Kotori
7.空想X
8.SWEET 19 BLUES (cover)
9.Boom Boom Baby〜愛はまだわからない〜
10.恋するハートショット(extend Ver.)
11.Timing
12.Let’s Go
13.It’s Time
14.Feeling Good
15.In Da World
16.Shining Star
17.だいすき (cover)
18.Just Move Your Soul
19.Let It Spin

◆Meik オフィシャルサイト
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