【インタビュー】大城美友の恋は、どうもうまくいかないらしい

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■依存してたんです

──今までで一番長く付き合ったのは?

大城:実は、それから恋愛は何も無く。軽いデートとかはありましたが、恋愛に発展することは無くて。だから付き合ったことがあるのは彼だけなんです。

──じゃあ、失恋の曲に登場するのは、すべて同じ彼……?

大城:だいたいそうです。デートだけした人のこともたまに出てくるんですけど、基本は。

──9曲目の「ラムネ」の歌詞にある「思い出はいつも部屋のなかだけ」っていう場所が、アルバムのなかで一番気になっていたんです。どんな恋愛をしていたんだろうって。彼とのエピソードだったんですね。4曲目の「愛しくて」は、ケンカして別れるって決めたものの、思い出がたくさんあってなかなか別れられなかったっていう曲ですが、これも彼?

大城:はい。



──もしかして、3〜4年のなかで、別れては付き合ってを繰り返していた?

大城:繰り返してました。彼はソクバッキーで、私のことを誰とも遊ばせなかったんですね。外も歩くなって言うし。例えば、彼と近くのコンビニまで一緒に行くときに周りに男の人が歩いてたら「お前、今あいつのこと見たろ。俺だけ見ろ」って言うんです。「ちょっと待てよ、なんか違うかも」って思いつつも好きだったから彼に会いに行ってて。だんだん、彼のヤバさが増していくんです。だけど好きで。その結果、依存してたんですね。

──彼の言っていることが正しいと思い込んでいた。

大城:私がいないと、こいつはどうなっちゃうんだろうっていう不安もありました。

──みんなから好かれている子だったはずなのに。

大城:怖かった。私は一切悪いことをしていないのに、彼は「お前は悪いことばっかりしてる」って言うんです。「理由を教えて」って言ったら、何も言わずに怒鳴って怒り散らすんですね。よくわからなかった。だから、いまだにあのときの理由とか気持ちを聞きたいです。でも、1ミリも未練は無いですからね。



──彼と別れた後、デートをした相手とは恋愛にならなかったんですよね。

大城:「一緒にいて楽しい」の先が無くて、友達止まりでした。恋愛に対して進展があったら報告し合うようになってしまって、恋愛は生まれないなって感じになっちゃうんです。

──告白して振られるとか、告白されて振るとか、そういうことも無かった?

大城:無いですね。

──積極的に連絡先を聞けるしデートに誘えるけど、恋愛にならない……。彼の発言がトラウマになっていません? 「自分は悪い人間だ」って思い込んでいるような気がする。

大城:そうかも。壁が立ちはだかってますよね。マイナスになっちゃって。

──克服しないと。

大城:先輩からアドバイスもらったんです、「信じろ」と。

──相手を? 自分を?

大城:どっちも。「自分を愛せ」とも言われました。それが一番の答えかもしれない。

──相手と一緒にいるときの自分を好きって思えることが大切って言いますよね。

大城:自分を大切にしようって思うんだけど、意外と難しくて。相手のことも優先したくなるし……不器用なのかな。なんか、カウンセリング受けてるみたい(笑)。

──少しずつでいいからトラウマを溶かしていきたいですね。いい恋をしたら、きっといい曲もできますし。次こそはね。

大城:自分でダメな男を作り上げていたということに気づきました。だから、今日神社でお参りできて本当に良かった。

──彼との恋は無かった方が良かったって思いますか?

大城:思いません! やっぱり彼との出会いがあったからこそ、曲にできちゃってるから。感謝はしたくないけど、感謝っちゃ感謝かなあ。

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