【鼎談】暁 [アルルカン]×千秋 [DEZERT]×来夢 [キズ]、「いずれぶつかる相手だと思ってた」

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■話をすると結構勇気をもらえるというか
■“ここにもっと重症なヤツがいるわ”って(笑)

──つまり暁くんという両者を繋げるハブ的な存在ナシでは成立しない対バンでもあって。そこまでストーリーを考えて誘ったわけじゃないと思うけど。

暁:まったく考えてませんでした。単純に面白そうだな、としか(笑)。

──でもこの2つのバンドを繋げられるのは、アルルカンしかいないという事実。

暁:そうなんだ……。

千秋:そらそうよ。

──そこがアルルカンというバンドの凄いところです。

暁:……ラッキーですね。

▲来夢 [キズ]

──そんな簡単なひと言で片づけるな(笑)。暁くんから見たこの2人っていうのはどういう印象ですか?

暁:2人を見てて思います。ちゃんと外を見て考えてるっていうか。俺は内を見て考えちゃうんで……でも、千秋のほうがちょっとだけ僕に近いかなって感じがします。頭がいいのに……みたいな。

千秋:あえて寄せてるんですけどね、暁に。

暁:え、優しさなの?

千秋:いや、優しさじゃなくて、真面目に話すと、暁は俺にとって癒しキャラなんですよ。悩んでる姿に癒されるというか、むしろ悩んでない暁は暁じゃない、みたいな。悩んでこそのアルルカンというか。そこが魅力。でも友達ではないですけど。

暁:なんで? 今度プール行くやん!

千秋:でも友達って言えるほど気軽には誘われへんやん。ちょっと飯行かへん?って言えんやん。だから話を戻すと、僕は暁に寄せてるんですよ。

暁:えー、器用だな!

千秋:俺にも暁みたいな部分があるけど、普段は人に見せないから。

暁:あ、そういうことなん(笑)?

千秋:そうそうそう。そういう部分がもちろんあるからプール行くんだよ(笑)。暁には普段メンバーにもしない話をするしね。

▲キズ

──来夢くんはどうですか?

暁:来夢もすげぇ頭良くて。キズがやってることって、来夢の頭の良さからしたら理解できなかったんですよ、最初。

来夢:それ、前に言ってたね。

暁:なんでそんだけいろいろ考えられる人が、なんでキズなんてバンドやってるんだろう?って。極論、この人はバンドじゃなくてもいいんじゃないかと思うんです。たぶんバンドなんてやらなくても、もっと器用に生きていけるというか。でもそんな人がやってるバンドがキズなのか……っていう。

──意外と鋭い指摘(笑)。

来夢:実際俺もいろいろ考えすぎて悩むことがあって。もっと感覚でやれば伝えたいことがお客さんにも伝わるんじゃないかって思うことがあるんです。で、暁と話をすると結構勇気をもらえるというか。“あ、ここにもっと重症なヤツがいるわ”って(笑)。

暁:ははははははは。

──いずれにしても、暁くんは2人から好かれてるってことですね(笑)。

千秋:ファンもきっと暁のことは可愛いって感じなんですよ。愛されるキャラクターというか。だから何やっても許されるよ。

暁:そんなことないよ!

千秋:みんな暁が頭抱えて悩んでる姿を観に来てんねんで。お前が機嫌良く「よっしゃ俺は行けるぞ!」みたいになったら暁じゃないから。悩みながら「ダメ人間」やってて欲しいねんて、きっと。だから何やってもカッコいいやん。

暁:ようわからんけど、カッコ良かったんやったらいいわ……。

千秋:だから今回のうちらとキズも、アルルカンがいなきゃ対バンしないだろうし。なんかみんなに愛されるキャラクターなんですよ。

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