【舞台裏トーク】<SATANIC CARNIVAL>ko-hey [NAMBA69]、「“この日だけは負けらんねえ!”って」
毎年、EVIL STAGEを超満員にするNAMBA69だが、今年の熱量はハンパない。新作『CHANGES』のリリースツアー中に行われた今回のステージが描き出したものは、バンドとしての状態の素晴らしさ、加速するサウンドと異様な熱気だった。「NAMBA69に加入して初のライブがサタニックだから」と思い入れたっぷりのko-hey(G)に、この夜のステージを振り返ってもらった。
◆ko-hey [NAMBA69] 画像
■いい意味で試されてるような
■視線を感じましたね
──今日のライブはどうでしたか?
ko-hey:バンドとして1本のライブということに変わりはないんですけど、個人的にはNAMBA69に加入して初のライブがサタニックだからすごく思い入れがあるし、去年、KenさんとのスプリットをPIZZA OF DEATHから出して、それがバンドの勢いを加速された要因のひとつにもなってるし、もちろん、うちのボス(難波)とKenさんやピザとの関係性もあるから、「負けらんねえ、ぜってぇお客さんの期待を超えてやる」って気持ちはすげえ強いんですよ。
──なるほど。
ko-hey:で、タイムテーブルが10-FEETとカブってるわけですよ。焦るじゃないですか! 「やめてくれよ!」つって(笑)。でも、フタを開けてみたらすごい数の人が来てくれて、音出しのときにニューアルバム『CHANGES』から本編でやらない曲をちょびっとやったらリアクションがよくて。それを見て、「やっぱり、期待してくれてるんだなあ」って思ったし、そのおかげで楽しくやれましたね。
──去年以上にいい雰囲気のライブだったけど、そういうのは感じなかった?
ko-hey:いつからかはわからないんですけど、ウチのことを応援してくれてるお客さんにすごく助けてもらってるなって感覚があって。もちろん、それはおんぶに抱っこっていうことではなくて、1本1本のライブで「NAMBA69、行け!」っていう背中を押すような空気をフロアからすごく感じるんですよ。「フロアは俺たちに任せろ!」みたいな。そういうところからもうちのライブってあったかいなって思います。
──そういう雰囲気が今日もあったと。
ko-hey:そう。うれしいですよねえ。
──今年と去年での違いって感じる?
ko-hey:去年は、『Ken Yokoyama VS NAMBA69』のスプリットツアー直前のライブがサタニックで期待度が高かったですけど、今年はそれ以上でしたね。今年は『CHANGES』が出たことで、多分、MVだけでも観てくれてる人が多かったと思うんですけど、そういう人たちからの「NAMBA69は本当にイケてるの?」っていう空気はフロアから感じましたね。もちろん、ウチを応援してくれてるフロアの中盤から前を固めてくれてる人たちはあったかかったんですけど。
──そうだったんだ。
ko-hey:去年は「難波さんが帰ってきたっ!」っていうバイブスがすごかったんですよ。でも今年はそれを超えた先の空気。
──難波さんじゃなくてNAMBA69に対するものだ。
ko-hey:そう! いい意味で試されてるような視線を感じましたね。でもライブが進むにつれて、奥のほうの人も手を挙げてくれるようになったんですよ。そういうのを見て、「届いてるんだな、間違ってねえんだな、俺ら」って思えましたね。まあ、ライブ中にそんなことまで考えてないですけど、今振り返るとそういう感じだったし、そういうことを含めて、今日はすげえ楽しかったと思います。
■気持ちを表に出しやすい難波さんと俺は
■特にこのフェスに対する思い入れが強い
──セットリストを組むとき、裏に10-FEETがいることは意識したの?
ko-hey:全く意識してないって言ってたらウソになりますね。あはは!
──10-FEETが始まるか始まらないかぐらいのタイミングで「PROMISES」が始まったから、ひょっとしてそうなのかなって。
ko-hey:そこは別に狙ってないんですよ。でも、中盤のMCのタイミングで10-FEETに行く奴がいるっていうのはわかってたんで、それまでに『CHANGES』のMVになってる曲、みんなが聴きたい曲を聴かせてやろうって決めてました。その上で、10-FEETに行くなら行けばいいし、残ってくれるなら「まだこんなにいい曲ありますよ」っていう感じのセットリストにしました。
──ライブ中って、自分たちの裏のことは意識するものなの?
ko-hey:楽屋でセットリスト確認してるときはそういう話も出るんですけど、ステージ脇でセッティングしてるぐらいからは忘れてます。結局、裏で誰が何をやってようが、そこに来てくれた人たちが「やべぇ!」ってなるのが一番だし、そのために俺たちはライブしにきてるから。
──ああ、そういうものなんだ。サタニックで観るときはいつもそうなんだけど、今年もNAMBA69は気持ちがすごく前に出てるライブだったね。
ko-hey:気持ちを表に出しやすい難波さんと俺は、特にこのフェスに対する思い入れが強いから、やっぱり出ちゃいますよね。もちろん、どれも同じ1本のライブだし、ツアー初日だろうが、ファイナルだろうが、ソールドしてようがしてまいが、大きなフェスだろうが、俺らは関係なく臨んでるんですけど、自然と「この日だけは負けらんねえ!」ってなっちゃいますね。だって、サタニックは毎年いいメンツを揃えるじゃないですか。EVIL STAGEには虎視眈々と下剋上を狙う若手がいるし、SATAN STAGEにはフェスのメインステージ常連の強い奴らがいるから、そういうところで張り合って、「NAMBA69、一番ヤバかったね!」って言わせたいですからね。ウチが好きな人には間違いなくそう思ってほしいし。
──現在開催中の全国ツアーはどんな感じ?
ko-hey:ツアーはね、今のところ3本終わって、ありがたいことにどこもソールドアウトしてます。このあとの会場はまだチケットが残ってるところはあるんですけど、先行発売でとんでもねえ数の応募が来てるところもあったりして。
──それはすごいね。
ko-hey:いやあ、でも、今のところはヤバいですね。すげえ暴れてるんですけど、みんな笑ってるんですよ。こういう雰囲気を出せるのはうちだけじゃないのかなあ。ライブ中、ダイバーが俺のマイクまで来たときに、「ガンッ!」って俺に当たって差し歯が吹っ飛んだことがあるんですけど、そういうのとか笑っちゃうんですよね。そういう感じがみんなにも伝わってるのかなって。それがいいっていうわけじゃないですけど、それぐらいアドレナリン出まくっちゃってるというか、「ここにいる奴らは別に敵じゃねえし」って思ってくれてるというか、そういうファミリー感が出てるのがすげえうれしいんですよね。
──ファイナルがまずます楽しみになるね。ワンマンだもんね。
ko-hey:しかも、O-EASTですよ? 俺が加入して半年後ぐらいにあったワンマンはACBでしたからね。ソールドしたのは前日だったし。そう考えるとみんな期待してくれてるんだなって思いますね。
取材・文◎阿刀"DA"大志
撮影◎梶原靖夫/瀧本 JON…行秀 (ライブ)
■<SATANIC CARNIVAL'19>
6月16日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
・物販開始 BOOTH AREA 開場 9:00
・LIVE AREA 開場 10:30 / 開演 12:00
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