【舞台裏トーク】<SATANIC CARNIVAL>Suspended 4th、「マインド的に斜に構えてるんで(笑)」

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名古屋・栄の路上を拠点に活動しているSuspended 4thが<SATANIC CARNIVAL>に初登場。リアルタイムレポートでも触れられたように、インプロを交えた音楽的な懐の深さも、挑発的な側面も持つ4ピースの新進バンドだ。「<SATANIC CARNIVAL>というメインストリートに裏路地からやってきた俺たちが何やるか見ものじゃないですか?」とは、自身がステージで放った言葉だが、果たしてその手応えや如何に?

■スロースタートでぶち上がっていく感じが
■ストリートでやってる感じと一緒でした

──初めてのサタニック、いかがでしたか?

Kazuki Washiyama (G&Vo):ステージに立つまではリアリティーがなかったんですけど、ステージに立ったらめちゃめちゃリアルでした。

Seiya Sawada (G):めちゃめちゃリアルだった~。

Hiromu Fukuda (B):すごかったね。

Sawada:最初はガラガラでどうなることかと思ったけど、最終的にはぶわぁっと来てくれたからよかったッスわあ。

──Dennisさんはどうでしたか?

Dennis Lwabu (Dr):いつもどおりやれたと思います。

──本当にどんどん人が増えていった感じはありましたよね。

Washiyama:そのおかげでこっちもアガっていったので、めっちゃリアルでした。

Sawada:めちゃリアルだったね。スロースタートでぶち上がっていく感じがストリートでやってる感じと一緒でした。

──あ、一緒なんだ。

Sawada:「ガラガラなところからどうやって人集めようか」っていう感じがストリートと似てて、いつもどおりやったらお客さんが呼応する感じがあったので、「ストリートでやっててよかったー」って思いました(笑)。

──あそこまでデカいステージでやるのはサスフォーにとって初めてですよね?

Washiyama:初めてですね。

──そのわりに全然物怖じしてないところがすごかったです。

Washiyama:ただただいつもどおりって感じです。事前にセットリストも(運営に)出したんですけど、実際は全然違うッス。

──たしかにライブ前に見たものとは違いましたね。

Washiyama:全っ然違うッス。ステージ上で変えまくってました。

Sawada:お客さんの感じを見ながらね。

──ああ、そうだったんだ!

Washiyama:ストリートでやるときにちゃんとセットリストを組むと絶対にずっこけるんですよ。だから、その感じでここでもずっこけたくなくて。


■「こういう曲がほしいんでしょ?」みたいな
■プロ野球の監督みたいでしたよ

──自然体に見えながらも、サタニックのステージにかける気持ちはいつもとは違いましたか。

Sawada:違いましたね。その感じがお客さんにも伝わってて、声には出ていないながらも「頑張れー!」って応援されてる感がありましたね。「応援されとっちゃいかんなあ」と思いました(笑)。

Washiyama:その「いかんなあ」っていうのもバレてた(笑)。

Sawada:全部お客さんに伝わる感じでしたね。

Washiyama:だから、今日はお客さんと自分たちの舵を取るのがめちゃめちゃ簡単だったし、楽しかったですね。「こういう曲がほしいんでしょ?」みたいな。

Sawada:プロ野球の監督みたいでしたよ。

──「ここだ!」と思ったらすぐに代打を出す(笑)。

Sawada:「代打!『ストラトキャスター・シーサイド』!」みたいな(一同笑)。

Washiyama:ライブのハイライトをいつ作れるかわからないっていうタイプのバンドなんですけど、いつもどおりにやったらいつもどおりになりました。

──ストリートでライブをすることが多いサスフォーにとっては、いつもと音の感じが違ってたと思うんですが。

Washiyama:ああ、やっぱ、会場がデカいから音が返ってくる、リヴァーブ感みたいなのかありましたね。

Dennis:バスドラ踏んだときに「ドゥーン!」って音が返ってくるのが楽しくて、ライブ終わった後もやりました。

Washiyama:ライブ終わりに、一音余分に出してたもんね(笑)。「ドゥクドゥン……ドゥン!」って(一同笑)。

──「やりますけど」というMCで始まるライブを観るのは初めてでした。

Washiyama:ちょっとナメてるんですよ(笑)。すんません!

──ステージ上だとみんなふてぶてしい感じがしましたけど、こうして話してみるとそうでもないんですね。

Washiyama:まあ、マインド的に斜に構えてるんで(笑)。

Sawada:ふてぶてしかったんだ。気をつけよーっ!(笑)

Washiyama:キャッチーに生きていけないヤツが集まっちゃったんで(笑)。今日、ステージ上で自分的にギリギリキャッチーだったのはピースしたときです。あれが限界ッス(笑)。

──そうなんだ(笑)。今後、様々なフェスに出ていくことになると思うんですが、セットリストをライブ中にコロコロ変えるというのは運営泣かせですね。

Washiyama:そうなんですよ。一緒に泣いていただきたいですね(一同笑)。

──全国各地でそんなことが起きたらいいですね。

Washiyama:ともに泣ける人と一緒に苦しみたいですね。

Sawada:そうですね。怒られながらも笑い合う、みたいな感じでやっていきたいです。

Dennis:でも、セットリストが決まってないことに対して僕らも泣いてるときがあります。

──そうなんだ!

Sawada:曲のサイズも彼 (Washiyama)のさじ加減で変わるんですよ。こっちは「これでソロは終わりやー!」って思って弾いてるんですけど、(Washiyamaの「まだ延ばせ」というジェスチャーを真似しながら)「まだ弾くんかーい!」って。でも、そういうのがあることでもっと先に行ける感じがあるんですよ。それはお客さんが楽しいっていうよりは俺らが楽しくて、その楽しい感じがお客さんにも伝わって、お互いに楽しい空気を作っていきたいですね。

取材・文◎阿刀”DA”大志
撮影◎梶原靖夫/岸田哲平 (ライブ)

■<SATANIC CARNIVAL'19>

6月15日(土) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
6月16日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
・物販開始 BOOTH AREA 開場 9:00
・LIVE AREA 開場 10:30 / 開演 12:00

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