【特集 vol.4:対談】植田真梨恵×阿部真央、「迎合しないし、できない。そういう人、好きなんです」
2019年にメジャーデビュー5周年を迎える植田真梨恵が、『祝5周年!5作連続リリース!』と題して濃度の高いアニバーサリーを展開中だ。わずか4ヵ月間の間にリリースされる作品群は、2つの配信シングル、ライブ映像作品、2つのコンセプトミニアルバムという全5作。集大成というにはあまりにも現在進行形を駆け抜ける植田真梨恵自身が反映されたリリース攻勢となる。BARKSでは、“5周年”“5作連続”に重ね合わせて、“5本の取材”から植田真梨恵のパーソナルに深く迫る。その第四弾は、「小学生時代に出会っていた」というシンガーソングライター・阿部真央との初対談だ。
◆植田真梨恵×阿部真央 photo-gallery
学年は阿部真央が一つ上だが生まれは同じ年、同じ九州の福岡と大分出身、知り合う前からお互いの曲を聴いていたというふたりだが、今回なんと小学生の頃の意外な接点が発覚。今年でデビュー10周年の阿部真央、メジャーデビュー5周年の植田真梨恵による、シンガーソングライターとしてのルーツ、歌詞のテーマ、曲作りの手法など、同年代の女性シンガーソングライターだからこそ語り合える本音トーク。お楽しみあれ。
なお、BARKS『祝5周年!5作連続リリース!』特集ページでは、対談の未公開カットを掲載中だ。こちらも併せてお楽しみいただきたい。
◆ ◆ ◆
■悪い意味じゃないですけど、浮いてましたよね──植田
■いや、それ悪い意味だよ(笑)!──阿部
植田:ライブ、素敵でした。
阿部:ありがとうございます。神戸(<阿部真央 らいぶNo.8 ~10th Anniversary Special~>2019年1月27日@神戸ワールド記念ホール)に来てくれたんですよね。その前に、大みそかの<COUNTDOWN JAPAN 18/19>の同じ日に出て、真梨恵ちゃんが声をかけてくれたんですけど、小学生の時にたまたま同じボーカルオーディションに出ていて、決勝大会で実は会っていたということをその時、教えてもらって。
植田:そうなんです。それ以来、初めてお会いできたので、嬉しくて。
▲植田真梨恵×阿部真央 画像ページ (※画像8点) |
植田:私が小学校6年生の春だったと思います。
阿部:『九州・沖縄合同ボーカルオーディション』で、決勝が沖縄だった。私は、誰が出たかも全然わかってなかったから。よく覚えてたよね?
植田:すごく印象に残ってたんです。歌が上手かったから。
──ちなみに歌は何を。
阿部:鬼束ちひろさんの「流星群」という曲です。
植田:私はhitomiさんの「SAMURAI DRIVE」。阿部さんはすごかったですよ、本当に歌が上手くて。
阿部:恥ずかしい……。私はその頃から人見知りを発揮しまくってて。すごく狭いメイクルームみたいな部屋に女の子が10人ぐらい集められて、「衣装を見せてください」みたいな、あの空間が異様だったのを覚えてる。服に合ったメイクをしてくれるということで、服を並べさせられたんですけど。
植田:そこで、悪い意味じゃないですけど、浮いてましたよね。
阿部:いや、それ悪い意味だよ(笑)! マジで悪い意味。
植田:ボーイッシュだったんですよ、雰囲気が。赤いパーカーで、ほかの子と雰囲気が違ったんです。
▲阿部真央 画像ページへ (※画像7点) |
植田:いえいえ。あの雰囲気は面食らいましたよ。私、黒地に蛍光イエローで“HAWAII”って書いてあるTシャツを着てました(笑)。
阿部:あははは!沖縄なのに! でもあか抜けてたと思う。今思えば、いい経験をさせてもらったと思うけど。
植田:“芸能界っていうのはこういう世界なんだ”と思うきっかけでしたね。
阿部:世知辛いというか。私もつらかったな、あの時は(笑)。
──その後は、接点はまったくなく?
阿部:なかったけど、知ってました、もちろん。一番最初にがっつり聴いたのが、『葬るリキッドルーム』(2010年6月発表/インディーズ3rdミニアルバム)。
植田:えー、本当に? きょえー。
▲植田真梨恵 画像ページへ (※画像7点) |
植田:あははは。
阿部:でも韻を大事にしたり、短いセンテンスで聴かせるのはすごく洋楽的という感じがする。私は歌詞を重要視してるけど、長く追えない人間なので、真梨恵ちゃんの歌はすごく聴きやすくて好き、みたいな感じがあります。勝手な分析ですけど。
植田:嬉しいです。自分では意識したことなかったですけど。
阿部:そうなんだ。韻を合わせると言っても、たとえば“~たい”で韻を合わせるとかは簡単にできるけど、そうじゃなくて、8小節の中での合わせ方をちゃんとしていたりするから。それを意識してなかったんだとしたら、逆にすごいと思う。
植田:メロディとの密着度が高い歌詞が好きなんです。今は歌詞とメロディを同時に作ることが多いんですけど、『葬るリキッドルーム』の頃は詞を先に書いていたので、あえて流れから、“~たい”で来ていたのを“~のよ”にして際立たせたり、そういう意識はしたかもしれないです。だけど、「8小節の中で」という今の話はすごく面白かったです。
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