【インタビュー】伊原六花、DAM CHANNEL第16代目MC就任「アーティストの人間的な魅力を引き出したい」
カラオケファンにはおなじみの『DAM CHANNEL』は、カラオケDAMで曲と曲の合間に、ゲストを招いてのトークやエンターテイメント情報をモニター画面で見ることができる音楽情報番組だ。毎回、様々な豪華アーティストがゲストに登場し、スペシャルトークを繰り広げるのも『DAM CHANNEL』の魅力。カラオケの楽しみが広がるコンテンツでもある。
『DAM CHANNEL』では初代の菊川怜に始まり、ベッキー、きゃりーぱみゅぱみゅ、橋本環奈など数々のタレント、アーティストが歴代MCを務めてきたが、第15代目の小島梨里杏に続き、この春から第16代目MCに就任したのは、女優としても注目されている伊原六花。ご存知、“バブリーダンス”で知られる大阪府立高校ダンス部の元キャプテンであり、4月からスタートするNHK連続テレビ小説『なつぞら』のキャストにも抜擢、ゲームシリーズのドラマ版『明治東亰恋伽』にも主演と多忙な日々を送る19才だ。
BARKSでは番組収録初日にスタジオを訪ね、その一日を密着レポート。第1弾ではカラオケに行くと踊らずにはいられないという伊原六花のインタビューをお届けする。
■初めてひとりカラオケに行って歌の練習をしようと思ったんですが
■結局、合間に流れる『DAM CHANNEL』ばかり見ていました(笑)
──まずは第16代目MCに就任した感想を教えてください。
伊原六花(以下伊原):私自身、カラオケによく行って『DAM CHANNEL』は見ていましたので、決まったときは本当に嬉しかったです。
──カラオケ好きということですが、伊原さんといえば“バブリーダンス”。1980年代のヒット曲を踊られているのでカラオケのレパートリーも幅広いのではないですか?
伊原:今、流行りの曲、例えばあいみょんさんの曲も歌いますし、もちろん、80年代の曲も好きですし、父や母が好きな曲も歌ったりします。
──カラオケに行ったら絶対に歌う曲はありますか?
伊原:そうですねぇ…。80年代の曲を歌うときは高校のダンス部の友達と一緒に行くことが多いんです。大会のときには雰囲気を掴むためにストレッチのときもそういう曲を流してたんです。カラオケではPRINCESS PRINCESSの「Diamonds」(1989年)は盛り上がるのでよく歌います。
──荻野目洋子さんの「ダンシング・ヒーロー」はもちろん?
伊原:絶対に歌います(笑)。しかも1回じゃ終わらない。何回も入れて最後にまた歌うとか。「六本木純情派」も歌います。
──大勢でカラオケに行くとタンバリンで参加するとか、いろんなタイプの人がいると思いますが、伊原さんはどんな役割ですか?
伊原:私は合いの手を入れるか、一緒に踊るかです。ダンス部だからみんな踊るんです。誰かが歌うのを静かに聴いているというよりは、盛り上がる曲をいっぱい入れて全員立ち上がって踊るんです。
──(笑)。本能的に踊らずにはいられないわけですね。
伊原:ははは。曲を聴いたら踊りだしちゃう(笑)。私たち、曲も好きなのですが、“ダンス部あるある”みたいな感じでリズムを“ズンガガ”みたいな感じで声を出してとる癖があって、みんなで歌うときもありますが、歌う人以外は“1、2、3、4”ってカウントとっちゃったり。
──めちゃくちゃ楽しそうですね。ご家族とカラオケに行くこともあります?
伊原:あります。母と妹と3人で行きます。母は歌うことがすごく好きなので一緒に歌ったり。妹は歌わずに聴いているタイプですね。そういうときは光GENJIさんの曲を歌ったりします。
──やっぱり幅広いですね。
伊原:米津玄師さん、Aimerさん、aikoさんの曲も歌います。
──ひとりカラオケは?
伊原:この前、初めてひとりで行きました。歌の練習をしようと思ったのですが、結局、合間に流れる『DAM CHANNEL』ばかり見ていました(笑)。「ここに映るんだ」と思ったら目が離せなくなって。2時間ぐらいいたのですが、5~6曲しか歌わなかったです。
■アーティストの方それぞれ考え方やスイッチの入れ方など
■いろいろなことをお聞きしたいと思っています
──今は収録の合間のインタビューですが、初MCをされていかがでしたか?
伊原:毎回、緊張するのですが、アーティストのみなさんがすごく優しくて盛り上げてくださるので、助けていただいています。
──質問もご自身で考えたりするんですか?
伊原:台本をもとに事前に打ち合わせをするんですけど、自分が聞きたかったことをプラスしたりします。気になることをたくさん話してくださるので、それについてお話したり。
──アーティストの発言にアドリブで返せるのはすごいことです。
伊原:自然にお話してくださるので会話がしやすいんです。
──初MCとは思えないです。伊原さんはいつもインタビュアーに質問される側だと思いますが、立場が逆転してみてどうですか?
伊原:お聞きしたいことが多すぎて難しいと思うこともありますが、楽しいです。カラオケを歌う方も歌わない方もいらっしゃるだろうし、“ご自身の曲を歌うのかな?”っていうのも気になるんですよね。あと曲作りに関して私のイメージでは“ふとしたときに曲や歌詞が降りてくるのかな”って思っていたのですが、そういう曲ばかりではなくて悩んだり考えたりして作る曲もあるというお話を聞けたりとか。
──インタビューする方は音楽のジャンルも違うし、世代も違いますよね。
伊原:はい。でも、自分が今まで聴かなかったジャンルの音楽に触れるキッカケになって「この曲、素敵だな」と思ったり、新しい発見があります。楽曲とともにアーティストさんのことも深く知ることができるので、すごくありがたい時間です。
──伊原さん自身、今年、センチュリー21のCM曲「Wingbeats」でデビューを果たしましたよね。澄んだ歌声でMVで大きなフラッグを振ってパフォーマンスするシーンもキレのある動きでさすがだなって。
伊原:ありがとうございます。レコーディングするのが初めてだったので右も左もわからないまま緊張しながら歌っていました。大変なことなんだと身をもって実感しました。
──『DAM CHANNEL』でいろいろなアーティストと出会ってお話をすることで吸収するものがボーカリストとしてプラスになるかもしれないですね。
伊原:そうですね。勉強になることが多いなと思います。アーティストの方それぞれ考え方やスイッチの入れ方も違うと思うので、いろいろなことをお聞きしたいと思っています。
──今後、『DAM CHANNEL』をどんな番組にしていきたいですか?
伊原:楽曲のことはもちろん、アーティストの方の人間的な魅力も引き出せるようになりたいです。お会いして雰囲気からも伝わってくるものがあるので、ファンのみなさんがまだ知らないプライベートなこともどんどん引き出せるようになったら、楽しんでいただける内容になるんじゃないかなと思っています。
──プライベートな部分ってなかなか踏み込んでいけないですものね。
伊原:お聞きできる範囲で質問できたらいいなと思います。例えば「プライベートではどんなところに行きますか?」だとか。
──ちなみに伊原さんにはアクティブで明るく元気なイメージがありますが、プライベートでギャップがあるとしたら?
伊原:元気なイメージを持たれていると思うのですが、実は考えすぎるタイプなんです。前もって準備しておきたい性格なので時間がなくて“あれもやって、これもやって。できてない”みたいになると不安になります。「緊張してなさそう」ってよく言われますが(笑)、内心、めっちゃ緊張しています。それはギャップかもしれないですね。不安になったときは好きな音楽を聴いてモチベーションを上げています。
──最後にBARKS読者にメッセージをお願いします。
伊原:自分自身にとって音楽はテンションを上げたいときにも聴くし、落ち込んでいるときにも聴くと元気がもらえるので、音楽の力をいつも感じています。家の中ではずーっと流しているぐらい音楽が生活の中で占める割合が大きいので、これからもその都度、自分の心境に合った曲を聴きながら、頑張っていきたいと思っています。
その言葉の通り、収録現場では伊原六花がMC初チャレンジとは思えないほどの度胸とキュートさでゲストアーティストの人間的魅力を引き出していた。次回はレアなトークも飛びだしたスタジオ収録の模様をレポートする。
取材・文●山本弘子
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