【ライヴレポート】Angelo、恒例キリトBirthday Liveで「ここからが勝負だから」

Angeloがキリト(Vo)の誕生日前夜の2月23日、新木場STUDIO COASTにて恒例のBirthday Live＜Angelo LIVE at 新木場 STUDIO COAST “PENETRATE RANGE”＞を開催した。

◆Angelo 画像

毎年恒例のバースデーライヴも2019年で8年目となる。そのステージは最新アルバム『RESONANCE』収録のドラマティックなナンバー「DEEP VISION」で幕を開けた。歌詞に“生誕”というワードが含まれていることに加え、キリトのリアルな思いが反映されているこの楽曲は、生誕記念公演のオープニングとして相応しいものだ。“君に見せたい次のドラマ”といった歌詞でオーディエンスを指したキリトは、“決して方向変わらぬヴィジョン描いていく”と続けると、両腕を広げ、固く拳を握りしめた。


また、前ツアーでもキーになっていた最新アルバムからのナンバー「荊棘の棘」「CRUELWORLD」が披露されたシーンはとりわけ印象深いものとなった。孤高を選びながらも愛を示すAngeloと、世界は残酷だが諦めない人間に対して手を差し伸べるというメッセージに彼らのスタンスが溢れる。続いて「FEATHER」がこの後の楽曲として演奏されたことによって、その希望への光はさらに大きなものとなった。

序盤からバンドとオーディエンスがフルスロットルで駆け抜ける姿はAngeloのライヴにおけるいつもの景色だが、『RESONANCE』の収録曲たちが中心となった前半戦を経て、「ORIGIN OF SPECIES「ALPHA」」を皮切りに、ライヴはさらに熱量を増していく。そして、鋭利な光の明滅とバンドサウンドの轟音の中、「Daybreakers」で18曲の本編を終えた。


アンコールでは、バラードナンバー「光の記憶」「Crave to you」「CONNECT」と、ファンへの深い愛情が感じられる楽曲が並んだ。その後の「お前ら、暴れたいんだろ!?」というキリトの言葉を口火にラストスパートへ突入。この日一番の歓声が場内を満たした「シナプス」をもってアンコール6曲、全24曲が完全燃焼した。

最後に、メンバーとオーディエンスによる「Happy Birthday」の合唱とケーキの登場でキリトの誕生日を祝福。さらに、キリトのシルエットと“天使一家”という文字が配された世界で1枚だけのタオルがメンバーからプレゼントされた。するとキリトは、頼もしい言葉を持って、この記念公演を締め括った。

「自分ができることで返していきます。僕だけのやり方で、ジワジワと地ならしはできているから、Angeloというバンドの本当の凄さを世の中にブチかましていく。ここからが勝負だから。お前たちは付いてくるだけでいいから、一緒にブチかまそうぜ！」──キリト

Angeloは4月30日のTSUTAYA O-EASTを皮切りに6月14日のEX THEATER ROPPONGIまで、全国ツアー＜Angelo Tour 2019「THE REACTED WORLD」＞を開催する。また、4月6日に東京国際フォーラム ホールCにてキリトソロ公演＜KIRITO Acoustic live 19'「His sight」＞を行うことも発表となっている。